「胸焼けが辛く感じる・・・」
「下を向いたり、ずっと座っているとゲップが出やすくなる・・・」
このように逆流性食道炎で見られる症状はありませんか??
その症状が3ヶ月続いているとしたら、逆流性食道炎かもしれません。
逆流性食道炎は近年、10代の方でも増えているようです。
ここでは逆流性食道炎の症状はどのようなものがあるのかを紹介していきますね。
あなたの身体の状態が当てはまるようでしたら、逆流性食道炎の疑いもあるので、一度は医療機関を受診してみると良いと思います。
逆流性食道炎の種類は??
胃酸を多く含む胃の内容物が食道内に逆流して起こる症状を、大きく胃食道逆流症(いしょくどうぎゃくりゅうしょう)といいます。
胃食道逆流症は、症状や食道の粘膜の状態によって、
- 逆流性食道炎
- 非びらん性胃食道逆流症
の、2つに分けられます。
逆流性食道炎
胸やけや呑酸(どんさん)などの自覚症状があり、内視鏡検査等で食道粘膜に「びらん」や「潰瘍」などの異常所見を確認できるものが逆流性食道炎です。
非びらん性胃食道逆流症
胸やけや呑酸(どんさん)などの自覚症状があるが、内視鏡検査等で食道粘膜に「びらん」や「潰瘍」などの異常所見が確認できないものが非びらん性胃食道逆流症です。
よくみられる症状は??
定型的な症状は胸やけと呑酸ですが、
胸やけとはどんな感じかというと
- 胸の中の方に感じる焼けるような灼熱感(しゃくねつかん)
を一般的に言います。
呑酸は、
- 口の中まで酸っぱい水が上がってくる感じ
が、多いようです。
何回もゲップが出たり、咽頭痛(のどの痛み)、嗄声(かすれ声)などもよくある症状のようです。
他の症状としては、
- 狭心症の様な胸痛
- 長引く咳や喘息の様な症状
- 耳痛
などの症状が多く食道付近に関係なく出現するものもあるようです。
そのため、循環器科や耳鼻科や呼吸器科や内科などを受診する場合も多いのですぐに診断にたどり着くとは限りません。
以上から、
どのような症状がいつから、どのタイミングで、どのような変化や違和感を感じているか等、自覚している症状を出来るだけ詳しく話して頂くことが早道で共通認識に近づく大切な事ですよ。
- のどの違和感
- 声がしゃがれている
- 長引く咳や喘息のような症状
等も症状であることはぜひ覚えておいてくださいね。
対処法はあるの??
生活習慣の改善が重要とされています。
- 食べ過ぎない:食べ過ぎた後は過剰な圧力が胃にかかるため、その圧力を逃がす為にゲップとして空気を口へ逃がそうとします。それと同時に胃酸の逆流も起きやすくなります。
- 早食いしない:よく噛まずに飲み込んでしまうと、食べ物と一緒にたくさんの空気も吸い込んでしまうためよくありません。
- 高脂肪食は避ける:脂肪の多い食事を摂取すると一過性に下部食道括約筋の緩みを引き起こしやすくなるので逆流しやすい状態になってしまいます。それ以外でも体調によっては食べて胸やけを起こした経験があるものは極力避ける方が良いよ思います。
- アルコール、喫煙は減らす:すぐに飲まない、吸わないは難しいと思いますので、少しずつ減らしていきましょう。特にビールなどの発泡性があるものは胃酸逆流に悪影響があると言われていますよ。
- 食べてすぐ寝ない:食後はもっとも胃酸逆流が起こり、寝ている時間帯が逆流発生時間となるためです。寝ると胃酸が長時間食道内にとどまるためよくないです。横になると胸やけがする場合には枕や座布団で上半身を高く、また食後2時間は横にならない方がよいと思います。
その他に、肥満と指摘された事がる場合や猫背のように背中が丸くなった人、妊婦さん等はおなか全体が圧迫され逆流が起きやすくなります。
また便秘も腹圧を上昇させ逆流を起こしやすくなる状態です。ベルトやコルセット等を強く締め付けると腹圧が上昇するので可能な範囲内で緩める事も大事ですよ。
全体的に腹部を圧迫するような前屈み姿勢が逆流性食道炎を引き起こしやすいようなので、長時間にわたる前屈みでの作業は控えるように気をつけてくださいね。
姿勢や内臓の調整はお薬では限界があります。
全体的な姿勢や血流の改善を意識していきましょうね!