辛い不眠症!布団に入っても中々寝れない入眠障害とは??

Teddy bear on the bed

朝起きようとしても、眠さのあまりなかなか布団から出れず、仕事に行くのが嫌になる。

夜布団に入っても、2時間ぐらい寝れない日が続いている。

部屋を暗くして布団に入ると、いつも考え事をしてしまう。

いつも日中は眠気が襲ってきて、仕事にも集中できず、すぐイライラしてしまう。

不眠症になると心身共に不調になるので、とてもつらい状態が続いてしまいます。

不眠症には4つのタイプがあります。今回は、その中の「入眠障害」について、「睡眠の重要性」についてご紹介していきますので、あなたのお役に立てればと思います。

睡眠とは

私たちの体は「生体リズム」によってコントロールされています。生体リズムとは、脳の視床下部にある体内時計を元に作用する、睡眠と覚醒のリズム、体温のリズム、行動のリズム、ホルモン分泌のリズムなど、身体の様々なリズムのことです。

睡眠のリズムは、生体リズムによって体内時計と、外部の環境が連動しています。この生体リズムによって、「朝になったら目が覚めて起床し、夜なったら眠たくなって就寝する」というような規則正しい習慣ができるのです。生体リズムは、私たちが意識しなくても、決まった周期で変動しており、毎日の身体を整え、健康に生活できる状態を維持するために、働いているのです。

睡眠の重要性

日本人の睡眠時間は年々減少傾向にあります。忙しい毎日を過ごす中で、時間を作ろうと思ったら、睡眠時間を削るという人が多いということです。

睡眠時間が減少することで、体に疲労やストレスが溜まりやすくなります。そのような状態を過ごしていくことで、ストレスが慢性化してしまい、結果的に、うつ病などの精神疾患を患ったり、自殺する場合も珍しくない時代になってきています。

睡眠は、人生の1/3もの時間を占めます。1年間の内、4か月間分は睡眠しているということなのです。こう考えると、睡眠時間がもったいないと思うかもしれません。しかし、逆に考えると、これだけ睡眠は大切だということです。

睡眠の効果

  • エネルギーの節約
  • 脳と体の疲労回復
  • 記憶の定着・学習の効率化
  • ストレスの解消
  • 成長ホルモンの分泌
  • 病気の予防

などがあり、これらのことがなくては人間は生きられないということなのです。つまり、私たちが健康に生きていく中で、睡眠はとても重要なファクターなのです。

しっかり睡眠がとれないと、生活習慣病をはじめ、様々な不調を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。この睡眠が障害される状態を「睡眠障害」といい、睡眠障害の1つに「不眠症」があります。

睡眠中のパターン

睡眠中の状態は、身体の活動状態によって2つのパターンがあります。

  • レム睡眠
  • ノンレム睡眠

レム睡眠

レム睡眠は、眠りは浅く脳が起きている状態です。夢を見ている時の睡眠状態です。脳が起きている状態なので、眼球の動きが見られます。眠りが浅いため、音や光など、ちょっとした外部の環境でも目覚めやすくなります。

ノンレム睡眠

ノンレム睡眠は、眠りが深く、脳も休んでいる状態です。自律神経の副交感神経が優位になり、体はリラックス状態になっています。体の疲れや脳の疲れを解消するのは、ノンレム睡眠中なので、この睡眠が大切なのです。

不眠症とは?

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不眠症とは、生体リズムによる睡眠の規則正しいリズムが乱れてしまい、十分な睡眠が取れず、日常生活や心身に何らかの支障をきたしている状態です。具体的には、寝ようとしているのに寝れなくなったり、十分時間があるのに思うように睡眠がとれなくなったなどです。

不眠症になると

  • 疲れが取れない
  • 頭痛やまぶたの痙攣
  • 日中の眠気
  • 思考力の低下
  • 注意力の欠如
  • 疲労感

などの身体の不調が起こり、生活に悪影響を及ぼしてしまいます。また、すぐイライラしたり不安感情緒不安定など、精神的にも不安定になることもあります。最悪の場合はうつ病になることもあります。

多忙によって睡眠が十分にとれず、朝起きても眠たいというのは、ただ単に寝る暇がないだけです。このような場合は、時間が確保できれば十分に睡眠ができるので、これは不眠症とは言わず、ただの「睡眠不足」ということになります。

厚労省の調査結果によると、5人に1人が、自分は不眠がちだと感じており、10人に1人は、長期間不眠に悩まされており、3人に1人は、過去に不眠で悩んだことがある、と報告されています。

何時間以下の睡眠が不眠症になるのかではなく、本人が十分に睡眠ができていないと感じ、日常生活に支障が出て困っているなら、それは不眠症と判断されます。

不眠症の4つのタイプ

不眠症は4つのタイプに分けられます。

  • ①入眠障害
  • ②熟睡障害
  • ③途中覚醒
  • ④早朝覚醒

入眠障害とは?

入眠障害とは、寝ようと思っていても、なかなか睡眠できない状態です。入眠するまで30分~1時間かかり、長い人の場合では、2時間以上かかるケースもあります。しかし、一度寝ることができれば、朝まで覚醒することはほとんどありません。入眠までに時間がかかり、途中で何度も目が覚めて再び寝れなくなったり、しっかり寝たのに熟睡感が得られず、日中も眠いというような場合は、入眠障害以外に、熟眠障害や途中覚醒などの不眠症のタイプも併発していると考えられます。

入眠に時間がかかるといっても、誰でも寝付きの悪い日は時々あります。いつもより多めに寝てしまったり、昼寝をし過ぎたりなどが原因で、入眠に時間がかかる場合は、特に問題はありません。

毎日入眠に時間がかかったり、長時間の昼寝をしたなどの原因がなくても眠れないという場合など、入眠に時間がかかることが習慣となっているケースでは入眠障害の可能性があります。

具体的には、日本睡眠学会によると、入眠障害は、

「夜間、中々入眠できず、寝付くのに普段より2時間以上かかる状態」

との記載があり、頻度としては、アメリカ精神医学会、米国睡眠医学会の診断基準によると、

「1週間に3回以上が3ヵ月以上持続する状態」

と定義しています。

何時間以内に寝ないと入眠障害になるのかではなく、あくまでも「寝つきが悪いことで苦痛を感じていたり、生活に支障が出ているかどうか、それが一定期間続いているのかどうか」が、入眠障害のポイントとなります。

入眠障害の原因

  • 布団に入ると考え事をしてしまう
  • 自律神経の乱れ
  • 睡眠の環境が悪い
  • 睡眠前のカフェイン摂取
  • 適度な身体の疲労がない(運動不足)

途中覚醒や早朝覚醒では、加齢による生理的な要因がありますが、入眠障害に関しては、年齢的なものは関係しません。

入眠障害と自律神経との関係

自律神経とは、私たちが意識しなくても、身体を正常な状態に保つように自動的に働いてくれる神経で、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、腸を動かしたりなど、内臓の働きのコントロールや、血管の収縮拡張や栄養素の合成・代謝など、生きていくうえで欠かせない神経です。

この自律神経には、体を活動的・緊張状態にする「交感神経」と体をリラックスさせる「副交感神経」があります。健康的な身体であれば、交感神経と副交感神経がお互いにバランスを取ることで、脳の視床下部にある体内時計が正常に機能し、生体リズムである、睡眠と覚醒のリズムも正常に機能します。

しかし何らかの原因で自律神経がバランスをとれずに乱れてしまうと、夜布団に入っても眠りに入る事ができなくなってしまうのです。

入眠障害の原因の多くは、この自律神経の乱れです。

自律神経が乱れる原因としては

  • ストレス
  • 不規則な生活習慣

などがあげられます。

ストレス

ストレスが慢性化すると、交感神経が常に活動的になってしまい、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ始めます。バランスが乱れることで、夜になっても交感神経が活動的になったまま、副交感神経が活動しにくくなり、入眠障害が生じるのです。

ストレスや悩み事があると、夜布団に入ってから、いろいろ考えてしまうことがあります。しかもネガティブな考え方になることで脳が活性されて、眠れなくなってしまうのです。

実際に、ストレスの慢性化は、うつ病や不安障害、自律神経失調症などの精神的な疾患の原因にもなりますが、これらの疾患では、かなりの確立で、入眠障害が認められることが知られています。

不規則な生活習慣

  • 寝る前にカフェインの摂取
  • 寝る前のスマホやパソコン
  • 日中に十分身体を動かしていない
  • 日光を浴びていない
  • 生活リズムがバラバラ

こういったことが習慣化されている場合は自律神経が乱れやすくなります。

寝る前の、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインの摂取や、スマホやパソコンの画面を見ることは、交感神経が活動的になり、眠れなくなります。

朝、日光を浴びることで、メラトニンとセロトニンと言うホルモンの分泌を促します。

セロトニン

セロトニンは、心と体のバランスをコントロールする働きがあります。つまり、ストレスを抑制する作用です。このセロトニンが不足することでうつ病の原因になってしまいます。

メラトニン

メラトニンは、体内時計を整える働きがあり、眠気を促す作用があります。メラトニンは、朝日を浴びて約15時間後に分泌が始まります。朝日を浴びることによってメラトニンの分泌が減少し、脳が睡眠状態から覚醒状態へと切り替わるのです。そして、夜に分泌量が増えて自然と眠くなります。

睡眠の質とは?

レム睡眠とノンレム睡眠は、1時間半のサイクルで交互に起こります。睡眠してからの3時間の間に、深いノンレム睡眠が出現します。この時間帯のノンレム睡眠が増えることで、しっかりと睡眠ができ、熟睡感が得られます。これが睡眠の質を上げるということです。つまり、睡眠の質とは、睡眠の深さなのです。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?あなたがなかなか寝付けない日が続いているのなら、もしかしたら今回ご紹介した入眠障害かもしれません。

ストレスを発散して、生活習慣を整え、しっかりと睡眠できる状態にしていきましょう。睡眠は生きる上でとても大切です。仕事が忙しい、やることがたくさんある人でも、睡眠時間はしっかりと確保して、質の高い睡眠をとれるようにした方が良いですね。

当院は、自律神経の整体を行っていますので、入眠障害で困っているのであれば、一度ご相談下さい。

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