胸郭出口症候群とストレスの関係~3つの対処法|

「胸郭出口症候群と診断されてから気になってしまう」

「最近、仕事が忙しいせいか症状が前より酷く感じる」

胸郭出口症候群と病院で診断されてから色々と悩んでしまっていませんか?

症状の改善をしていかないといけないと分かっていても、なかなか時間を割けない事もありますよね。

ここでは胸郭出口症候群とストレスの関係についてを紹介していきます。

あなたの悩みのヒントになると思いますので、参考にしてみて下さいね。

ストレスは症状を悪化させてしまう!?

胸郭出口症候群はご存知の通り体の使い方など、構造や筋肉の状態によっていろいろな症状が引き起こされるものです。

残念ながら、病院にかかりさえすれば何とかしてもらえるというものではありません。

原因は人それぞれですし、医師も全てを見抜く事はなかなか難しい事だと思います。

そして、多くの場合は自分自身で改善する為の努力が必要です。しかし、現代では分かっていてもその時間すらなかなか取れないという方も多いと思います。

そのような場合の悪化の原因の一つがストレスです。

意外、というか、あまり意識すること自体少ないですが、首コリ、肩コリ、腰痛、ヒザ痛、などいろいろな症状にストレスは大きく関係していると言われています。

実際、腰痛の原因も8割以上が不明ですし、「ストレスが原因」だとも言われているぐらいです。

悪性腫瘍の患者様もなんの気兼ねもしない生活を送るようになったら腫瘍が消えたというお話も少なからず聞きます。

ストレスを溜め込まない3つの対処法

ストレスは体にとって悪い影響を与えてしまう可能性が高という事はなんとなく理解していただけたでしょうか?

もしもストレスを感じるような事があれば自分に合った発散法を見つけてみましょう。

適度な運動、カラオケ、などなど体にいい影響を及ぼす内容であればストレスを発散するのには適していると思います。

  • 一番はストレスが溜まりにくいようにすることです

ストレスが溜まりにくい環境とは、食事・睡眠・運動が必要になります。

食事

  1. 必要な栄養を取る
  2. 不必要なものは取り過ぎない

ことです。

食事は毎日のように食べていることなので、からだへの負担がかかりやすいです。

まずは、栄養素をバランスよく摂取するように心がけましょう。

そして、食べ過ぎや早食いに注意して、腹八分目で終わりにしましょうね。

睡眠

睡眠不足や、睡眠の質が低下していると、睡眠をとったとしても疲労が完全に抜けきらず、どんどん蓄積されていき肩こりや腰痛、頭痛などの症状が起こってしまいます。

これは、自然治癒力に大きく関係してきます。

睡眠の効果としては、下記のようになります。

  1. 脳と肉体の修復
  2. その日起きたことの整理と定着

脳とからだの修復とは、睡眠状態に入ると、成長ホルモンなどの様々なホルモンが分泌され、体の矯正や損傷部位を修復する作業が行われます。

起きている間に大きな負担があると細胞が傷つき機能低下を起こしてしまいます。その機能を回復するのが、睡眠中なんです。

睡眠中に効率よく新しい細胞を生まれ変わらせているんですね。

ストレスなどの精神的な問題も脳の情報となってきます。

ストレスは美容や健康にも影響しますので、ストレスを溜め込まないことも重要です。

睡眠をとることでストレスになっている情報も整理されるため、からだへの負担も減ってきます。

  1. 食事は寝る3時間前には済ませる
  2. お風呂は40°から43°にする
  3. 光の調節

この3項目は良い睡眠には必要な事なので心がけましょう。

運動

効果としては、

  1. 血流を良くする
  2. 脳を活性化する
  3. 体内でミトコンドリアを生成する
  4. 骨の生成がスムーズになる
  5. 心肺機能の低下防止

このように、適度な運動は体に良い影響しか及ぼしません。

普段あまり運動をしていない方は、少しずつ運動を始めてみませんか?

胸郭出口症候群の種類

胸郭出口症候群といっても様々あります。大きく分けると、

  • 神経と血管が圧迫されて起こる圧迫型
  • 神経と血管が引っ張られて起こる牽引型

の2種類です。

また障害されてしまう場所によっても3つに分類されます。

斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)

斜角筋とは頚椎と呼ばれる首の骨から第1肋骨と第2肋骨についている筋肉です。

この場合は、斜角筋が硬くなるなど、緊張してしまう事で神経や血管が圧迫されてしまう症状です。

前斜角筋か中斜角筋、もしくはその両方が過緊張したことにより、斜角筋隙と呼ばれるその隙間を通る神経や血管が圧迫されて起こります。
血管が圧迫されていれば、レントゲン検査で血液造影すると診断されやすくなると思います。

症状が急激に現れることは少なく、この場合も肩こりくらいですが、徐々に指先や手のしびれ、だるさ、冷えが出てきたりします。
さらに悪化すると、指先や手の感覚異常、ペットボトルのキャップが開けられないというような力が入りにくいなどの症状も現れます。
吊革につかまる、高い所に洗濯物を干すように手を挙げたり、重い荷物を肩に掛けたりすると悪化し、お風呂などで温めると楽にな場合がみられます。

交通事故や転倒、ラグビーやアメフトなどのスポーツ、格闘技などで急激な強い力で首を伸ばされたり、曲げられたり、捻られたりしても起こりますが、それ以外の方でも頚椎の変位が原因になっている方が多くいらっしゃいます。ほとんどの方の症状が改善することから、頚椎の変位が斜角筋症候群の原因にもなっており、日常生活における不自然な姿勢や身体の使い方に合わせて変位が生じてしまい、長い間斜角筋に負担を掛け続けた結果、斜角筋が過緊張してしまったと考えられます。

神経型の症状

神経が挟み込まれて圧迫される事で起こる症状です。
一般的には首や肩の辺りの症状から始まり、腕や手、指の方に広がるとされています。

  • 首や肩、肩甲骨の間、胸の前上部辺り(前胸部)の痛み、うずくような不快感
  • 手や指、腕のしびれ、なまったような感じ
  • 手指、腕に熱感(熱い感じ)や冷感(冷たい感じ)がある
  • 脱力感

初めは物を持ち上げたり家事をしたりなど労作時に症状が出ますが、次第に何もしなくても常に症状を感じるようになります。

動脈型の症状

鎖骨下動脈が圧迫される事で血液が流れにくくなることで起こる症状です。

  • 手や肩、指のむくみ
  • 色が青白くなる
  • 痛み

冷たい場所に行くと、指が青白くなりしびれを感じる事もある「レイノー症候群」と呼ばれる症状が出る場合もあります。

肋鎖症候群(ろくさしょうこうぐん)

鎖骨と第1肋骨の間の隙間を肋鎖間隙といいます。
この隙間を神経や血管が通っており、ここで圧迫を受けて症状が出るものを肋鎖症候群と呼びます。

この症状の特徴は鎖骨が下がってしまう事で起こりやすく、なで肩の女性や猫背の方に多くみられます。

物理的に鎖骨と肋骨の間で神経や血管が圧迫を受けて、肩、腕、手、指や背面に痛みやしびれなどが表れるというのが、肋鎖症候群の症状です。
症状から肋鎖症候群とそうでない疾患を見分けるための特徴を把握しておくと良いでしょう。

症状が急激に現れることは少なく、この場合も肩こりくらいですが、徐々に指先や手のしびれ、だるさ、冷えが出てきたりします。

さらに悪化すると、指先や手の感覚異常、ペットボトルのキャップが開けられないというような力が入りにくいなどの症状も現れます。吊革につかまる、高い所に洗濯物を干すように手を挙げたり、重い荷物を肩に掛けたりすると悪化し、お風呂などで温めると楽にな場合がみられます。

肋鎖症候群であっても肩の両側に痛みが起こる場合はありますが、脊髄性疾患の場合もあります。

脊髄性疾患の場合は進行すると治療も難しくなる可能性もありますので、医療機関で診断を行って下さい。

胸郭出口である鎖骨中央から外へ抜けた神経や血管が、鎖骨と肋骨の間で圧迫を受けてしまい血行不良に陥ってしまった状態ですので、血流が不足すると筋肉の各部位に痛み物質が発生するため、肩こりとして知覚されることもあります。

肋鎖症候群の場合は比較的後天的な原因の影響が強いと言えます。

習慣性の首から腕にかけての過労からくる血行不良、姿勢や老化などによる骨格の変位、怪我などで鎖骨や肋骨を骨折した後の変形などが肋鎖症候群になりやすくなる原因になってきます。

女性に多いとみられるのが、筋・筋膜過労です。筋・筋膜過労は炎症を引き起こしている状態ですので、筋肉の膨張や硬くなってしまうことから血管を圧迫して血行不良、次いで代謝異常などになってしまいます。

仕事で日々重い荷物を背負わなければならない方々も日頃から肩こりだからと簡単に思わずに疲労を取るようにしましょうね。

小胸筋症候群・過外転症候群(しょうきょうきんしょうこうぐん・かがいてんしょうこうぐん)

小胸筋とは胸の前にあり、少し深い場所にある筋肉です。

この小胸筋のすぐ下を神経や血管が通っているため、腕を真横に挙げて伸ばされた時に圧迫を受けてしまい症状が起こります。

症状が急激に現れることは少なく、この場合も肩こりくらいですが、徐々に指先や手のしびれ、だるさ、冷えが出てきたりします。
さらに悪化すると、指先や手の感覚異常、ペットボトルのキャップが開けられないというような力が入りにくいなどの症状も現れます。
吊革につかまる、高い所に洗濯物を干すように手を挙げたり、重い荷物を肩に掛けたりすると悪化し、お風呂などで温めると楽にな場合がみられます。

なで肩の女性や上半身を特に鍛えている方に多いと言われていますが、それ以外の方も含めて小胸筋症候群と診断された方を
診てみると、ほとんどの方にある共通点が見つかります。

胸郭出口症候群の予防

それでは胸郭出口症候群にならないようにするためには、なってしまったら自分でなにをどうすればいいのでしょうか?

日頃の姿勢を注意しよう

胸郭出口症候群は猫背で肩も前に出てしまい、うなだれるような姿勢だと起こりやすくなります。

デスクワークやスマホの見過ぎで頭が前に出て背中が丸くなっている姿勢がまさにその姿勢ですね。

いつも片側に重たいショルダーバックをかけている人も要注意です。

重たさによって肩甲骨が下にさがってしまい、首や肩甲骨をつないでいる筋肉を常に伸ばしている状態となります。

『なで肩』の人は胸郭出口症候群になりやすいとお伝えしましたが、荷物を下げている事で常になで肩の状態を作ってしまっている事になるので注意しましょう。

長時間同じ姿勢を取らない

パソコン作業などの場合、、1時間に1回は休憩を取りましょう。肩や首、腕を回したり、背筋を伸ばしたりと、ストレッチをすると効果的です。

正しい姿勢を保つ

座る時は、あごを引いて背すじを伸ばすと、頚椎が自然なカーブを描き、負担が少なくなります。正しい姿勢は疲れにくいため、日頃から意識しましょう。

冷えを解消する

首や肩が冷えると凝りの原因なります。スカーフや肩掛けなどで冷房が直接当たらないようにしましょう。

同じ腕で荷物を持たない

荷物をかける時、どうしても安定感のよい側にかけがいです。しかし、いつも同じ側に荷物をかけていると負担が偏り、胸郭出口症候群になりやすくなりますから、できる限り交互にかけるようにしましょう。

改善方法は?

  • 仰向けに寝る。もしくは、椅子の背もたれに体を預けます。
  • 3回深呼吸して、腕の力を抜きます。
  • 軽くアゴを状態で5分目をつむって下さい。
  • これを1日3回してみてください。

椅子に座ってすると症状が悪化する方は、牽引型の可能性があるのでなるべく寝てするようにして下さいね。

無理のない範囲でする事をオススメします。

まとめ

以上のようにストレスは症状を悪化させるだけでなく、新たに増やしてしまう可能性が多いにあります。

できるだけストレスを感じないように心がけましょうね。

そのためには日々の生活を良いものにする事も大事なのでお忘れなく。

あなたが胸郭出口症候群で悩んでいるのなら、身近な方に相談したり話を聞いてもらうことも大事なことです。

それでも難しいときはいつでもご相談下さい。お役にたてるはずです。

少しでもあなたの症状が改善するお手伝いになればと思います。

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