「ゴーー」と聞こえる低音の耳鳴りの原因は??

耳鳴りがしてから夜なかなか寝付けず、毎朝の出勤が辛い。

耳鳴りは高音と思っていたけど、自分が聞こえてるのは低音だ。

耳鳴りでも音には種類があります。「キーン」や「ピーー」となる高音や、「ブーン」や「ゴーー」と聞こえる低音、頭の中で音が鳴っているように聞こえる頭鳴など、人によって聞こえ方は様々です。

今回は低音の耳鳴りの原因についてご紹介しますので。参考にしてみて下さい。

耳鳴りとは

耳なりとは、実際に音がしていないのにもかかわらず、何かの音が聞こえる状態です。

一般的に耳なりは、特発性難聴(とくはつせいなんちょう)や、めまいが生じるメニエール病とともに発症することが多いとされています。ただし、耳鳴り自体が難聴の原因にはなりませんが、聴力の低下に伴って耳鳴りが発症することはあります。

耳鳴りは、片耳の場合もあれば、両耳に出ることもあります。耳鳴りの約10 %の人が6ヵ月以上続く慢性的な耳鳴りに悩まされており、80 %以上が難聴を伴っています。

一時的な耳鳴りでは、大音量の音楽を聴いた時や、気圧の変化、静かな場所に入った時などに起こりますが、このケースは、誰もが一度は経験したことのある耳鳴りで、特に心配はいりません。注意するべき耳鳴りとは、慢性的に続く耳鳴りです。耳鳴りの中でも、20%近くの人が、睡眠や仕事など、日常生活に支障をきたしていると言われており、耳鳴りは誰にでも起こりうるものなのです。

耳鳴りの2つの分類

耳鳴りは2つに分類されます。

自覚的耳鳴

耳鳴りの中でも、この自覚的耳鳴が圧倒的に多いです。自覚的耳鳴は、実際に音がしていないのに、本人には音が聞こえてるという耳鳴りです。何かに集中している時は感じにくく、周りが静かになった時に感じやすいのが特徴です。特発性難聴や、メニエール病に伴って発症することが多いですが、そういった症状を伴わずに発症するなど、加齢に伴って耳鳴りが単独で生じることもあり、原因がはっきりと分かっていないのが現状です。

他覚的耳鳴

他人が聞いても聞こえる耳鳴りです。病院の診察などで、聴診器を相手の耳にあてることで、同じ耳鳴りを聞くことができるものです。

「コツコツコツ」や「プツプツプツ」というように、一定のリズムで聞こえる間欠的な耳鳴りや、「ジーー」や「ザーー」というような、持続的に聞こえる耳鳴りがあります。

耳鳴りの音の種類

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耳鳴りの音の聞こえ方や音量、不快感などはその人よって違います。あまり気にならない場合もあれば、気になって寝れないという場合もあります。

音の種類は次の5つに分けられます。

①高音性耳鳴り

「キーン」というような金属音や「ピーー」という電子音のような音

②低音性耳鳴り

「ブーン」「ゴー」のような、耳が詰まったように感じる音

③単音声耳鳴り

一種類の音のみが聞こえるもの

④雑音性耳鳴り

いろんな音が混ざって聞こえるもの

⑤頭鳴

頭の中で音が鳴っているように聞こえるもの

耳鳴りの原因

医者 問診

耳鳴りの原因は、はっきりと分かっていないですが、内耳の問題が引き金になっていることが考えられています。

耳は、外から奥に向かって「外耳」「中耳」「内耳」と呼ばれる3つの部位に分かれています。

音は空気の振動として耳に入ります。外から入った音は、外耳から入り外耳道を通って鼓膜を振動させます。

その鼓膜の奥は中耳になります。中耳には、鼓膜に付着する耳小骨と呼ばれる3つの小さい骨があり、鼓膜で受けた音の振動が、耳小骨を経由してさらに奥の内耳に伝わります。音の振動は内耳という部分で、神経の伝達によって脳へ到達し、そこで「音」として認識されます。

この内耳から神経伝達により脳まで到達するというメカニズムのどこかが障害されることで、耳鳴りが生じるとされています。

自覚的耳鳴りは、この内耳からの神経伝達の障害が原因になっていることが多いと言われています。

他覚的耳鳴りの場合は、耳周囲の筋肉の痙攣や、高血圧や脳血管の動脈硬化などの、血液循環の障害などが原因と言われています。

低音性耳鳴りの原因

低音性の耳鳴りは、耳鳴りに併発して、難聴やめまいなど他の症状も出る場合があります。これらの症状から耳鳴りになっている原因の疾患を推測することはできます。

特発性難聴

突発性難聴(とくはつせいなんちょう)とは、突然、極度に聴力が低下する状態です。

突然片側の耳が詰まったような感じがして、聞こえなくなります。それと同時に低音性の耳鳴りや、やめまいを伴うことがあります。以前は40~50歳代の女性に多く見られましたが、今では、10代や20代の若者や、男性の発症も増加傾向にあり、年齢や性別を問わず発症する疾患です。

特発性難聴の原因

特発性難聴の原因は解明されていませんが、ストレスや疲労などの蓄積によって自律神経が乱れ、内耳の障害が関係していると考えられています。

ストレスは溜まってないと思っている人でも、意外に溜まっているものです。特に特発性難聴の場合は、「聞きたくないこと」「考えたくないこと」などのストレスが原因と考えられています。あなたも思い当たる点はありませんか?「この人の言うことは聞きたくない」とか。

こういうストレスがあることで、脳が過敏に反応してしまうのです。そして自己防衛反応によって耳から聞こえることをシャットダウンしてしまうのです。

この特発性難聴は、厚生労働省の指定する難病疾患の一つです。

メニエール病

メニエール病とは、何のきっかけもなく、突然グルグルと回る回転性の激しいめまいが起こる病気です。それに伴って、低音性の耳鳴りや耳閉感、難聴や吐き気などの症状を伴う疾患です。めまいの患者さんの10%がこのメニエール病と言われています。30~50歳代の女性に多くみられる疾患ですが、最近では男性の発症も増加してきています。

メニエール病の原因

原因としては、「内リンパ水腫」が原因と考えられています。内リンパ腫とは、内耳にはリンパ液があり、本来、一定の量に保たれているのですが、このリンパ液の量が過剰に増えることで、音を感じる蝸牛(かぎゅう)や、平衡感覚を調整する前庭(ぜんてい)や三半規管(さんはんきかん)などが腫れあがり、内部を圧迫してしまいます。

内リンパ腫の原因

内リンパ腫になる原因は、ストレスや疲労、睡眠不足などによる自律神経の乱れから起こると言われています。自律神経が乱れることで、血流やリンパの流れも悪くなってしまい、内耳のリンパ液の量も一定に保つことができなくなってしまうのです。

メニエール病も、厚生労働省の指定する難病疾患の一つです。

耳管狭窄症・耳管開放症

音により鼓膜が正常に振動するには、鼓膜をピシッと張っている必要があります。そのためには、内圧と外圧を一定に保たなければいけません。

耳管は、中耳と鼻の奥をつなぎ、通常は閉じているのですが、唾を飲んだり、あくびをした時に開くことで、圧を均等に保つことができているのです。この耳管の、閉じる開くのバランスが崩れてしまうと、「耳管狭窄症」や「耳管開放症」になってしまうのです。

耳管狭窄症

耳管狭窄症は、唾を飲んだり、あくびをしても耳管が開かなくなる状態で、空気が中耳へ入らなくなり、中耳の圧を調整できなくなってしまいます。

すると、中耳の圧が下がってしまい、そのため、鼓膜が内側にへこんだ状態になり、鼓膜の振動が悪くなって、難聴や耳閉感(耳の奥に何かが詰まっているような感覚)、自声強聴(自分の声が響くように聞こえる)、めまい、低音の耳鳴りといった症状が起こります。

エレベーターなどで高い所に上がると、気圧の変化で耳閉感がすることがあります。そんな時は、唾を飲み込んだり、あくびをすることで治まりますが、耳管狭窄症は、これができなくなってしまうのです。

耳管狭窄症の原因

アレルギー性鼻炎や風邪による慢性副鼻腔炎や、アデノイド肥大、上咽頭ガンや腫瘍などが原因になります。

耳管開放症

耳管開放症は、常に耳管が開きっぱなしになっている状態です。難聴や耳閉感、自声強聴や、呼吸音が聞こえたり、低音の耳鳴りといった耳管狭窄症に似たような症状が現れます。

耳管狭窄症と耳管開放症は病態は違うのに症状は似ています。症状の中でもこの二つの違いは、自声強聴は耳管開放症の方がはっきりと聞こえます。さらに、呼吸音聴取(自分の呼吸の音が聞こえる症状)は、耳管開放症特有の症状で、耳管狭窄症では起こりません。

耳管開放症の原因

ストレスや自律神経の乱れ、過度の体重減少、妊娠、急性中耳炎の後遺症などですが、原因が分からないことも多いです。

低音障害型感音難聴

低音障害型感音難聴(ていおんしょうがいがたかんおんなんちょう)とは、

「蝸牛型メニエール病」ともいわれ、突然、低音だけが聞こえにくくなる状態です。めまいなどの前庭系の症状がなく、難聴や耳閉感、低音の耳鳴りなどの蝸牛の症状を繰り返す状態です。2040代の女性に多くみられます。

原因

低音障害型感音難聴は特発性難聴と似ており、原因も同じように解明されていませんが、ストレスや疲労などの蓄積によって自律神経が乱れ、内耳の障害が関係していると考えられています。

特発性難聴との違いは、めまいを伴わないことと、低音のみ聞こえづらく、再発を繰り返す(20~30%)ことが特徴です。

その他

聴神経や脳の障害、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症などの全身疾患、薬の副作用などによって、低音の耳鳴りが起こる場合があります。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。低音性の耳鳴りは、単独で発症することもありますが、多くは他の疾患に併発して発症します。なので、耳鳴り以外の症状が出ることが多いので、異常を感じたらまずは病院で診察を受けましょう。

病院でも原因が分からなかったり、薬が効かないという場合は、一度当院にご相談下さい。耳鳴りといっても全身の状態が関係していることはよくあります。その人の原因をしっかりと検査をして、あなたを改善へ導きます。

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