お腹が張った感じがする。
ゲップやおならが頻繁に出る。
空気嚥下症は、空気が原因でこのような症状が出ます。
空気嚥下症は腹痛も起きるのか?と疑問を持っている方も多いです。
今回は、空気嚥下症の原因と腹痛についてご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。
空気嚥下症とは?
空気嚥下症とは、無意識に空気を大量に吸い飲み込んでしまうことによって、胸やけやゲップ、おならが出やすくなる状態です。空気嚥下症は別名、呑気症とも言います。
胸やけやゲップが出るというと、逆流性食道炎が有名ですが、実は空気の飲み込みすぎでも起きるのです。
人は誰でも食べ物などを飲み込むときに、一緒に少量の空気を飲み込んでいます。さらに、食事以外の時にも、唾を飲み込む時には、1回に2~5mlの空気も一緒に飲み込んでいるのです。
空気嚥下症の場合は、無意識のうちに、頻繁に空気を飲み込んでしまうことで、お腹に入る空気の量が多くなることで、様々な症状が出てくるのです。
- ゲップ
- おなら
- 胸やけ
- 胃の不快感
- 腹鳴
- 鼓腸
- 腹部膨満感
- 食欲低下
などの症状が出ます。
噛みしめ嚥下症候群
噛みしめ嚥下症候群とは、別名、噛みしめ吞気症候群とも言い、これも無意識のうちに空気を大量に飲み込んでしまうのですが、噛みしめ嚥下症候群の場合は、不安や緊張によって歯を食いしばる噛みしめ動作によって、ゲップやおなら以外にも、肩や首のこりや頭痛なども出てくるのです。
- 肩・首こり
- 頭痛
- 顎や顔の痛み
- めまい
- 手の痺れ
- 耳鳴り
などの症状が出ます。
これらの空気嚥下症は、認知度がまだまだ低いですが、全国で500万人近くいると言われており、成人の8人に1人の割合にもなります。
ストレスを受けやすい20代~50代の女性に多いという報告があり、病院に行かずに悩んでいる人はかなり多いのです。
空気嚥下症の原因は?
では、空気嚥下症の原因は何なのでしょうか?
大きな原因としては、精神的に不安定な状態の時に起こりやすいと言われています。
- 早食い
- 精神的に不安定な状態
- ストレス
- 噛みしめや歯ぎしり
- 口呼吸が多い
- 義歯の不適合
- 猫背姿勢
- 後鼻漏
精神的に不安定な状態やストレスが溜まっていることが原因で、頻繁に唾を飲み込むようになります。それによって空気が溜まりやすくなり、噛みしめ嚥下症候群では、噛みしめることも多くなるのです。
空気嚥下症による腹痛は?
空気嚥下症の症状に、腹部の膨満感や不快感がありますが、腹痛の症状は出るのでしょうか?
実は、腹痛も出ることはあります。
しかし、空気嚥下症の原因となっているのが、精神的に不安定な状態やストレスによるものなのであれば、過敏性腸症候群が併発している可能性があるので注意が必要です。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群とは、原因不明のお腹の痛みです。Irritable Bowel Syndromeの頭文字を取って「IBS」とも言います。
過敏性腸症候群は、腸の検査をしても異常が認められません。腹痛に伴って、下痢や便秘などの便の異常がみられ、ガスが溜まりやすい状態が、慢性的もしくは再発的に持続する状態です。
過敏性腸症候群は、20~40歳代と比較的若い年齢層に多く、40歳代以降ではやや減少します。男性より女性の方が多い傾向があり、
病院の消化器科を受診する人の3人に1人は、この過敏性腸症候群と言われています。
症状としては、
- 腹痛
- 膨満感
- 下痢
- 便秘
- ガスが溜まる
- 腹鳴
- 鼓腸
などがあります。
このように空気嚥下症と過敏性腸症候群の症状は腹痛以外にも似ているものが多いのです。
そんな過敏性腸症候群の原因は実は、精神的に不安定な状態やストレスなので、空気嚥下症と同じなのです。ストレスが溜まることで、自律神経が乱れてしまい、空気嚥下症や過敏性腸症候群になるのです。
ですので、精神的に不安定な状態やストレスによって空気嚥下症が発症しているのであれば、併発して過敏性腸症候群も発症しているかもしれません。
空気嚥下症の場合、腹痛を伴う場合は、このような事実が隠されているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
空気嚥下症によって腹痛が起こることがありますが、それは過敏性腸症候群によるものかもしれないのです。どちらにしてもストレスが原因となるので、日頃からストレスはしっかりと発散しましょうね。