首こりは誰でも経験のある症状ではないでしょうか。
しかし首こりだけではなく、首こりに伴ってめまいや頭痛がすることがあります。
一体なぜなのか?
今回は、首こりに伴うめまいや頭痛の正体についてご紹介していきます。
首こりのメカニズムは?
首こりになる原因はたくさんあります。
- 不良姿勢
- なで肩、ストレートネック
- ストレス
- 睡眠不足
- 運動不足・眼精疲労
- 血行不良
- 歯の噛合わせが悪い
- 自律神経の乱れ
- 内科的疾患(狭心症、心筋梗塞、肝臓や肺疾患、高血圧など)
- 整形外科的疾患(頚椎症、頚椎ヘルニア、四十肩、胸郭出口症候群など)
など、実にたくさんあります。
首こりになるメカニズムとしては、一つのパターンだけではありません。
例えば不良姿勢が原因となる首こりのメカニズムは、
不良姿勢の状態で筋肉が硬くなる
↓
筋肉の中の毛細血管の血流が悪くなる
↓
筋肉が酸欠状態になり老廃物が溜まる
↓
筋肉の細胞から発痛物質が出て神経を刺激
↓
首こりの症状出現
このような流れで首こりの症状が出てきます。
不良姿勢になると、肋骨や背骨など、体幹の関節や筋肉が硬くなり、呼吸も浅くなるので、余計に血液循環が悪くなるという悪循環に陥ってしまうので、中々治らないのです。
めまいが起きる原因
めまいが起きる原因です。
- 良性発作性頭位めまい症
- メニエール病
- うつ病
- 自律神経失調症
- 起立性調節障害
これらの多くは自律神経の乱れが関係してきます。
自律神経の乱れによって、血圧が正常に機能しないことで脳への血流が低下し、めまいや立ち上がり時のふらつきが起こります。代表的なのが、起立性調節障害や自律神経失調症などはこれが原因でめまいが起こります。
また内耳には、平衡感覚をつかさどる前庭という場所があります。自律神経の乱れによって、この内耳に何らかの障害がでるとめまいが起こります。メニエール病や良性発作性頭位めまい症なども、自律神経の乱れが原因となり、内耳に影響を与えてめまいなどの症状が出てきます。
頭痛が起きる原因
日本の4人に1人が頭痛もちと言われており、そのうち女性の方が割合が高いのです。
頭痛は主に3種類に分けられます。
- 偏頭痛
- 緊張性頭痛
- 群発頭痛
などがあります。
もちろん頭痛はこれらだけでなくて、脳内出血などの生死に関わる重篤な頭痛もあります。
首こりで頭痛を伴う時はだいたい上記の頭痛です。これらの頭痛は、めまいや吐き気を伴うこともあります。
こういった頭痛になる原因としては、
- 姿勢不良
- ストレス
- 睡眠不足
- 女性ホルモンの低下
- 騒音や強い光・きつい臭い
- 天気・気候
- 喫煙
- アルコール
姿勢不良やストレス睡眠不足は自律神経が乱れる原因となります。自律神経が乱れることで、血管の収縮拡張機能が正常に作用せず、周囲の神経を圧迫して頭痛が出てきます。
天気や喫煙、アルコールも血管の収縮後の拡張によって神経を圧迫して頭痛の原因となるのです。
首こりに伴うめまいや頭痛の正体は?
では、首こりに伴うめまいや頭痛の正体は何なのでしょうか?
ここで重要なことは、首こりやめまい、頭痛の原因ですべてに当てはまるのが、自律神経の乱れが影響してくるということです。
自律神経とは何か?
自律神経は、代謝・血圧・循環・消化・発汗・心拍・排尿・排便などの生命維持に必要な機能を正常に保つようにコントロールしている神経です。この自律神経は自分の意思ではコントロールすることができず、24時間常に自動的に働いています。
その自律神経は、交感神経と副交感神経があります。
交感神経と副交感神経がバランスよく働くことにより、私たちの身体は正常に機能するように調節されているのです。
自律神経が乱れることで、血管や血圧が正常に機能せずに、めまいや頭痛の原因となっているのです。当然、自律神経の乱れは、首こりの原因にもなります。血行不良による循環障害や筋肉の緊張の亢進へとつながり、首こりが出てくるのです。
つまり、首こりに伴うめまい、頭痛などの症状は、ほとんどが自律神経の乱れによるものなのです。
なぜ自律神経が乱れるのか?
そんな自律神経ですが、なぜ自律神経は乱れるのでしょうか?
自律神経が乱れる原因としては大きく3つあります。
- 姿勢不良
- ストレス
- 生活習慣
この3つは非常に大切です。不良姿勢やストレスも結局のところ、生活習慣に含まれます。
生活習慣とは、睡眠の質や時間、食事の内容や栄養バランス、仕事での姿勢やストレス、運動をする習慣、喫煙や飲酒など、普段の生活には実は自律神経が乱れる要因はたくさんあるのです。
つまり、あなたの生活習慣によって、首こりやめまい、頭痛を引き起こしている可能性が非常に高いということなのです。