睡眠時無呼吸症候群に有効な手段は??

対策と治療

肥満の場合は体重を落とす、飲酒者はアルコールの摂取を控える、横向きで寝るなどが気道の閉塞を緩和する手段として挙げられます。
しかし、原因がはっきりとしない場合、扁桃肥大など物理的要因が原因となる場合、中枢神経系に問題がある場合などは、医療機関を受診して原因に合わせた治療を受ける必要があります。
一般的には、CPAPとよばれる装置やマウスピースの装着、口蓋垂付近の組織肥大が原因である場合には外科的治療が選択されることもあるようです。
自覚症状が少なく、発見が遅れやすい病気のため、周囲の家族や介護者が、変化にいち早く気付き、すみやかな検査・治療ができるよう関わる事が重要です。

寝る姿勢と気道の確保!枕も大事ですよ!

注目すべきは、寝る姿勢だと思います。

仰向けに寝ることで上気道を狭くし、よりいびきをかきやすい状態にしているということは、別の寝姿勢であれば上気道を狭くすることを軽減できる可能性があるのではないでしょうか?

枕は仰向けに寝ることが基本と考えられています。ですが、いびき対策をメインで考える事で選択肢も広がり、可能性も高くなると思います。

海外では睡眠の質を向上させるために対位治療として認知されてきている横向き寝を取り入れて、枕を変えることによって、いびき対策に効果を与える事ができると思います。

横向きになると呼吸がしやすくなる

仰向けに寝るといびきをかくのに、横向きになるといびきをかかない。

と聞いたことはありませんか??

睡眠時無呼吸症候群の方の多くの方は、このパターンが多いようです。

これは、仰向けで寝た場合に気道が狭くなっている証拠なんです。

特に仰向けの場合は舌の付け根(舌根)などが睡眠中に筋肉が緩みやすくなり、上気道に落ち込みやすくなるので気道を狭くしてしまう可能性が高くなります。

睡眠中は全身の筋肉が弛緩するので、ただでさえ無呼吸が起こりやすい状態になるのです。

上気道に十分なスペースがあるときには問題ありませんが、上気道が狭くなってくるとその狭い隙間を空気が通ろうとするので、音がでるのです。これがいびきと言うわけです。

そして上気道が隙間無く完全に塞がれてしまうと空気が通る隙間もなくなってしまい、無呼吸になるのです。

電車の中や会議中などで椅子に座った状態でもいびきをかいてしまうとしたら、要注意ですよ。

睡眠中に呼吸が止まる二大要因

睡眠中に呼吸が止まってしまう原因は大きく分けて2つあります。
1つ目は、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)。
2つ目は、呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)です。

閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)

喉や気道が塞がってしまうタイプ

上気道に空気が通る十分なスペースがなくなり呼吸が止まってしまうタイプです。
SAS患者さんのほとんど、9割程度がこの閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)に該当します。
上気道のスペースが狭くなる要因としては、首・喉まわりの脂肪沈着や扁桃肥大のほか、舌根(舌の付け根)、口蓋垂(のどちんこ)、軟口蓋(口腔上壁後方の軟らかい部分)などによる喉・上気道の狭窄が挙げられます。

これには、骨格とその中におさまる解剖学的な組織の量が関係します。
元々大きい骨格であれば多少太ったとしても、つまり組織の量が増えても、上気道を狭める可能性はそう高くはありません。しかし、例えば元々小さい骨格の場合はどうなるでしょう?
上気道のスペースが圧迫されて狭くなり、元から上気道のスペースが少ない場合にはさらに閉塞しやすい状況になるわけです。

中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)

脳から呼吸指令が出なくなるタイプ

脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常です。

睡眠時無呼吸症候群の中でもこのタイプは数%程度です。
肺や胸郭、呼吸筋、末梢神経には異常がないのに、呼吸指令が出ないことにより無呼吸が生じます。OSAと違い、気道はしっかり隙間はあります。OSAの場合は気道が狭くなって呼吸がしにくくなるため一生懸命呼吸しようと努力しますが、CSAの場合は呼吸しようという努力がみられません。
CSAに陥るメカニズムは様々ですが、心臓の機能が低下した方の場合には30%〜40%の割合で中枢型の無呼吸がみられるとされています。

症状の現れ方とは?

一番多い症状は、無呼吸、いびき、日中の眠気です。

覚醒している時には、気道周囲の筋肉の緊張が保たれているので、無呼吸を自覚することはありません。
しかし、睡眠中になると気道周囲の筋肉が弛緩し、気道が閉塞した結果、低酸素状態に陥ります。呼吸が苦しくなるわけですから、寝ながらも無意識に呼吸努力が続けられ、それでも低酸素が続くと覚醒に至ります。こうして、夜間に何度も覚醒状態に近づき、通常呼吸に必要な何倍もの力を使って眠っているわけですから、起床時にすっきりと目覚めることができず、倦怠感や頭痛、日中には眠気を伴うことが多くなります。
また、一生懸命口を開いて呼吸をした結果あらわれるドライマウスは、起床時の口腔内の乾燥を引き起こします。

加えて、高齢者の場合には、熟睡できていない結果、夜間頻尿や尿失禁、夜間の窒息感、抑うつを助長することがわかっています。

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