放置は危険!!無呼吸症候群のタイプ別の原因とは??

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

Teddy bear on the bed

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まる状態です。「Sleep Apnea Syndrome」の頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言います。この睡眠時無呼吸症候群は、寝ている時の状態なので、自分で気づいてないことが多いです。日本では、そういった潜在患者も含めると、200万人以上にもなると言われています。

無呼吸とは、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)のこと言います。

無呼吸が一晩(7時間睡眠)で30回以上、あるいは、1時間に5回以上止まれば、睡眠時無呼吸症候群です。無呼吸状態は、通常20秒~30秒で、長い場合だと1分~3分にもなります。当然その時間は窒息状態になっています。

人は睡眠中に、脳の休息や身体の疲労回復をします。しかも、生きる上で必要不可欠な呼吸が止まるということは、体への負担がかなり大く、日常生活に様々な支障をきたしたり、生活習慣病につながるリスクも高くなってしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群の特徴的な症状

  • 激しいいびき
  • 寝汗をかく
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝起きても疲れが取れない
  • 日中の強烈な眠気
  • 集中力の低下

睡眠時無呼吸症候群のタイプ

睡眠時無呼吸症候群は原因によって2つに分けられます。

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
  • 中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)

睡眠時無呼吸症候群の原因

では、これら2つのタイプの原因を解説していきます。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)

医者 問診

閉塞性睡眠時無呼吸症候群の原因は、空気の通り道である「上気道」が狭くなることです。睡眠時無呼吸症候群の90%以上がこのタイプです。

上気道が閉塞する原因

  • 肥満
  • 仰向けに寝る
  • タバコ
  • アルコール

肥満

肥満は、首周りに脂肪がつくことで、上気道が閉塞して無呼吸の状態になります。しかし、肥満になると必ず睡眠時無呼吸症候群になるわけではありません。

どういうことかというと、人によって骨格に違いがあります。顎が小さい・舌が多きい・扁桃肥大・舌根沈下・軟口蓋沈下などは、上気道のスペースが狭くなりやすく、首周囲に脂肪がつくことで睡眠時の無呼吸につながります。

このような骨格の人は、肥満関係なく、痩せている人でも睡眠時無呼吸症候群になってしまうので、痩せている人でも注意が必要です。逆に骨格が大きく、上気道のスペースが広いと、少々脂肪がついても睡眠時の無呼吸にはならないということです。

また、仰向けに寝る人は上気道のスペースが狭くなりやすいので無呼吸の状態になりやすいです。ですので、肥満で仰向けに寝る人が、睡眠時無呼吸症候群に最もなりやすいと言われています。

タバコ

喫煙によって、上気道が慢性的に炎症を起こし、腫れやむくみが生じることで上気道が閉塞してしまうことが原因だと考えられています。

アメリカの調査結果によると、喫煙者は睡眠時無呼吸症候群のリスクが2,5倍になると報告されています。

アルコール

寝る前にお酒を飲む習慣のある人は要注意です。寝る前のアルコール摂取によって、睡眠中に上気道を広げる筋⾁の活動を抑制させてしまいます。その結果、⾆がのどに落ち込みやすくなり、上気道が閉塞し無呼吸が起こりやすくなります。

中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSAS)

中枢性睡眠時無呼吸症候群の原因は、脳にある呼吸をコントロールする部位(呼吸中枢)の機能異常によって起こります。呼吸中枢が機能異常になると、呼吸に関する筋肉に脳からの指令が伝わらなくなってしまい、無呼吸になってしまうのです。

このタイプは、上気道が閉塞していないため、いびきをかかないことが特徴です。

呼吸中枢が機能異常になる原因

  • 心疾患・脳血管障害
  • 高地周期性呼吸
  • 薬物
  • 原発性(原因がない)

心疾患・脳血管障害

心疾患や脳血管障害のある場合、20%の確率で「チェーンストークス呼吸」が合併します。特に心不全が原因となることが多いです。このチェーンストークス呼吸とは、小さい呼吸から一回換気量が漸増し、呼吸が大きくなった後、一回換気量が漸減して無呼吸(10~20秒)の状態が起こり、その後再び同じような呼吸周期を繰り返す呼吸です。これは睡眠時だけでなく、日中にも無呼吸の状態が現れる重篤な症状です。

高地周期性呼吸

これは、高山病の一種で、標高が高く酸素濃度の低い山岳地帯で起こります。低酸素状態は心臓・肺・脳に負担がかかります。標高0mでの大気の酸素分圧 は 150mmHgですが、標高 3000~5500mで 80~100mmHg、それより高くなるともっと酸素濃度が低下します。この低酸素状態によって、脳が酸素不足になり、睡眠時の無呼吸状態が起こってしまうのです。

さらに頭痛や吐き気、疲労感やめまい、動悸などの高山病の症状にプラス、睡眠中の中途覚醒や、起床時の熟眠感がなかったり、日中の異常な眠 気などを伴う場合には、高地周期性呼吸による 中枢性睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は放っておくととても危険です。健康状態へのリスクにもなりますし、睡眠時無呼吸症候群が原因での事故も発生しています。あなたが睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるのであれば、必ず医療機関への受診を行って下さい。

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