頸椎症性神経根症ってどんな病気??知っておきたい5項目|

「頸椎症性神経根症と診断されたけど、もう少し詳しく知りたい。」

「治療にはどれくらいかかるものなの?」

あなたはこのように頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)でお悩みではありませんか?

ここでは、頚椎症性神経根症についてなるべく分かりやすくまとめてみました。

症状に悩んでいる。もしくは、この病気について知りたい方。これから改善していく前に知っておきたい方は是非参考にしてみてください。

頚椎症性神経根症とは?

首の骨や椎間板の変形によって体に様々な影響を及ぼすものを頸椎症と呼びます。その中でも神経の圧迫を伴うものが頚椎症性神経根症となります。

脳から脊髄と呼ばれる一本の太い神経が、脊柱管と呼ばれる背骨の中の空洞を通って下りてきます。

それを各部位へ届けるために、椎間孔という横穴から神経根が枝分かれして伸びていくような構造になっています。

頚椎症性神経根症は、その神経根が首から出ていくときに、変形した頚椎(首の骨)に圧迫されるために起こります。

 

頚椎症性神経根症の原因

主な原因は加齢によるものだと病院や専門家から言われた事もあるかと思います。そして実際の患者さんにも中高年の方に特に多いものです。

ですが、実際に加齢自体が原因だとするともっと多くの方が頚椎症を患っていてもおかしくはないですよね??

実際はそれまでの姿勢や生活習慣が大きく影響していて、ある程度の年齢になり突然発症とする言うよりは、長年の蓄積によって頚椎が負担を逃がしきれなくなってしまい発症すると言う感じになります。

首を横から見ると、顔の方を向いて頚椎がカーブしていて、その上に頭を乗せて支えるような構造になっています。

人間は二足歩行ですから、体を横にして寝ているとき以外は、立っていても、座っていても、歩いていても、このように首の上に頭を乗せて支え続けなければいけません。

そこでこのカーブは、ボウリングのボールほどもある頭の重さを、うまく分散しながらバランスよく支えるための、クッションのような役割をしています。

しかし首のカーブがなくなると、頭の重さを分散できなくなって、歪んでいる一部の骨に負担が集中するようになります。

その結果、負担にさらされ続けた骨は変形がはじまってきて、荷重が集中している骨のすき間がだけが狭くなっていきます。

ちなみに、事故でもないかぎりいきなり骨が歪むことはありません。

頚椎症が中高年に多いというのも、若い頃から歪んでいた骨の形が少しずつ崩れてきて、やがて神経を圧迫するほど変形が進行してきたからと言えますね。

若年層の発症はそうではなく、事故や普段の姿勢などの急激な負担が頚椎部分にかかり発症する傾向が多いようです。

頚椎症性神経根症の5大症状

頚椎症性神経根症に多く見られる症状は、圧迫を受けている神経の支配している範囲に、
  • 首の痛み
  • 肩こり
  • 肩甲骨周辺やの痛み・しびれ
  • 腕から手にかけての痛み・しびれ
  • 手が動きにくい、握力の低下

が出てくるのが特徴的な症状です。

頚椎症性神経根症は40~50代の人に多い疾患で、圧迫を受けている神経の支配領域にそって、片側の腕から手にかけての痛み・しびれが出てくるのが特徴的な症状です。

それに頚椎自体の変形もありますから、首の痛み、肩こり、肩甲骨周辺にも痛みが出ていることが多いはずです。

症状の程度は、神経圧迫や炎症の強さによっても変わるので、ちょっと手に違和感がある程度の人から、夜も眠れないほどズキズキと痛みがあるというような人までさまざまです。

頚椎症性神経根症の場合はこれらの症状がどちらか片側に見られる場合が多いです。

痛みやしびれ以外にも、神経伝達が悪化して手が動きにくくなったり、握力が低下して力が入りにくくなることもよくあります。

また神経症状以外にも、圧迫によって血管やリンパの流れも悪くなってしまうので、腕の血流が悪くなってうっ血し、むくみが出てくる人もいます。

首の違和感

本来、首の関節面は滑らかなのですが、関節の動きがスムーズでは無くなってしまうと、関節面がザラザラになってしまいます。

そうすると、スムーズな関節の動きが妨げられてしまいますので、首に違和感を感じるようになります。

とくに、首を回したりするときに、引っかかるような違和感を訴える人が多いでしょう。

首の痛み

スムーズな首の動きが妨げられてしまうと、いずれ関節内に炎症が起きてしまいます。

炎症が強くなってくると、首の関節だけでなく周囲の血管にも炎症が拡がりますから、ズキズキとうずくような痛みを感じるようになります。

腕・手のしびれ

首の骨に起こる変形の中でも、トゲ状に変形してくる骨のことを、『骨棘(こつきょく)』と呼びます。

首には神経の大元である脊髄も通っていますし、首の骨と骨の間からは腕や手にいく神経が出ています。

ですので、骨棘が脊髄の通路を塞いでしまい、脊髄を触ってしまったときには、首の痛みだけではなく、腕や手の痛み、だるさの原因になります。

頚椎症性神経根症の治療

  • 保存療法

近年の頚椎症の治療のスタートは保存療法が主になります。

痛み止めや血行改善のお薬・電気治療や牽引治療の物理療法理学療法士等による運動療法で様子を見るという方法が選ばれ、保存療法だけでも大部分の方の症状は改善するとされています。

ただし保存療法を続ける場合は、いつになれば症状が改善されるかということは正確には誰にも分かりません。そして、保存療法によって症状が改善しても骨の変形が元通りになったわけではありません

再発しないように日々の生活でケアをする痛みが出た際の対処法を知っておくなど、うまく付き合っていくことが頚椎症性神経根症には必要です。

  • 手術

頚椎症性神経根症での手術は、日常生活に多大な支障が生じている場合を除き、最初から手術が行われることはほとんどありません

逆に、そのような状態になり保存療法でも効果が見られない場合には手術を検討する事になります。

首には重要な神経や血管が多数存在しており、手術を行っても、しびれなどの症状が取れない他の後遺症が出てくるリスクも伴うこともあります。また、手術を行なった場合でも根本的な長年の生活習慣が変わっていなければ再発のリスクも残ったままです。

医師と相談の上、慎重に選択する事をオススメします。

日常生活で気をつけること

  • 頭を正しい位置にすることを意識する

これはとても大事なポイントです。普段通りに立っている状態で横から写真を撮ってもらうなどして、ご自分の姿勢を確認してみてください。頭や顎が体の中心よりも前に出ていませんか?

頸椎症性神経根症の方は、頭や顎が体の中心よりも前に出ているという特徴が頻繁にみられます。

壁にかかと・お尻・後頭部をつけて立った状態が正しい頭の位置です。

もしついていない場合には普段から顎を引くことを意識してみてください。

必要以上に頭を後ろへ倒す動作や上を向くなどの首に負担のかかることは避けましょう。痛みが強い場合には頚椎カラーを一時的に使用することも安静維持のためには効果的です。

頚椎症のセルフチェック方法

  1. 動かさないのに、首回りが痛む
  2. 頭痛がひどい
  3. 肩がパンパンに張っている
  4. 首を回すと痛い
  5. 腕が上がらない
  6. 手がしびれる
  7. 首を動かすと音がする

以上のチェック項目で、3個当てはまる場合は可能性アリ。4個以上当てはまる場合には頚椎症にすでになあっている可能性がとても高いといえると思います。

日常生活の改善

改善するために大切な事

ストレッチや体操も大事ですが、その他に気を付けることは「生活習慣の見直し」です。

具体的にいうと、「身体の使い方」を変えていくことが非常に大事です。

なぜなら、頚椎症は、身体の使い方が良くないと、なかなか改善しないのです。

では、どうすれば具体的にはどうすればいいのでしょうか?

  • できるだけ前かがみにならない
  • ゆったりと身体を動かす
  • 深呼吸をする

これから少しずつ変えていきましょう。

変えていくことで、きっと頚椎症も改善していきます。

正しい姿勢で生活する

正しい姿勢や頭の位置を意識していかなければなりません。

極端な話になりますが肩を丸めてパソコンをうったりなどの動作は非常にやりづらいですよね?

やりづらい姿勢での作業は首にもとても負担になっていますので、もたれながら作業をするようにしたり、

今はまだ症状が軽くても、その状態が長く続いてしまい、日頃の姿勢も改善が見られずに肩が前に出てくると首には少しずつ負担がかかってきて気づかないうちに筋肉が硬くなってしまいます。

肩や首に負担をかけない姿勢が大事になります。

歪みや体液の循環を整えることで筋肉の緊張を緩める

良い姿勢をなるべく維持するようにしていくには、日頃から体の緊張や疲労を取って生活する事も大事んいなりますね。

頭の位置や内臓の調整をすることで全身のバランスを整えて体液循環(血液、リンパ液、脳脊髄液)を良くしていきます。

全身の循環がよくなる事で筋肉や靭帯などを含めた軟部組織の固さも緩み、細胞の活性化も促進されるようになります。この状態を継続する事で神経の圧迫も緩やかになります。

ストレスを軽減させて体の緊張を緩める

仕事の忙しさや普段の人間関係、家事などでストレスがあると自律神経が乱れてしまい交感神経の興奮がなかなか治まらない状態が続いてしまうと、無意識のうちに筋肉の緊張が緩まなくなってしまい常時固くなってしまうこともあります。

この場合はまず、自律神経の乱れに対処していく必要があります。

整体などで対処できることもありますし、セルフケアとして自分自身で音楽を聞いたり、運動をするなどしてもらいリラックスする時間を作る事も大事になります。そして深呼吸を意識することでも筋肉の緊張がゆるみやすくなるので心がけてやってみてくださいね。

まとめ

頚椎症性神経根症は症状が重症化すると仕事を続けられなくなるほど強い症状が出る事もあります。

症状が強く出ている場合には絶対に無理をしないようにしましょう。

頚椎症性神経根症の症状が出ないようにする為には、生活習慣を変えることも必要不可欠です。

変えたいけど何から始めたら良いか分からない。やってきたが改善がなかなかみられないと言う場合にはお気軽に当院までご相談くださいね。

少しでもあなたのお役に立てると思います。

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