めまいが起こるメニエール病!その原因は?

DSC_0181突然のめまい。

あなたは経験したことがありますか?

それはメニエール病の可能性がありますよ。

このメニエール病は、厚生労働省で難病指定されている特定疾患の一つです。

メニエール病とは、何のきっかけもなく、突然グルグル回る回転性の激しいめまいが起こる病気です。

また、めまいが起こると同時に、耳鳴りや難聴などの聴覚症状を伴うのが特徴です。

そこで今回は、メニエール病の原因について詳しく説明していきます。

症状

まず、メニエール病の症状です。

  • 回転性のめまい
  • 耳鳴り
  • 難聴
  • 耳閉感
  • 吐き気、嘔吐
  • ふらつき
  • 頭痛

などがあります。

特に回転性のめまいが特徴的で、

  • 特に誘因がなく起こるめまい
  • 10分以上持続するめまい
  • 聴覚症状を伴うめまい

となります。

メニエール病は30~50歳代の女性に多くみられます。

めまいの原因

まず、メニエール病を含むめまい自体の原因はどのようのものがあるのでしょうか。

これは、耳が原因によって起こるものと、脳が原因で起こるもの、それ以外が原因のものに分けられます。

耳が原因で起こるめまいといえば、メニエール病と誤解されがちですが、耳が原因でおこるめまいは全てメニエール病というわけではないのです。

めまいの患者さんの中の5~10%くらいがメニエール病といわれています。

耳が原因で起きるめまい

耳は音を聞く働きのほかに、からだの平衡感覚(バランス)を調整する働きもあります。

このため耳に異常が生じると、めまいが起こります。

また、異常が生じている場所によって、耳鳴りや難聴、吐き気、嘔吐などの症状があらわれます。

  • 良性発作性頭位めまい症
  • メニエール病
  • 前庭神経炎
  • 外リンパ瘻(ろう)
  • 中耳炎

などがあります。

脳が原因で起きるめまい

脳内の特定の場所で、血管が詰まったり、出血したり、腫瘍ができたりすると、めまいが起こることがあります。

特に小脳や脳幹は、体の平衡感覚を調整する働きのある重要な場所です。

  • 脳梗塞、脳出血
  • 椎骨脳底動脈循環不全
  • 聴神経腫瘍

などがあります。

耳や脳以外が原因のめまい

代表的なものとしては、高血圧、低血圧(起立性低血圧)など、血圧が急激に変動することで脳への血流量が不安定になりめまいが起こります。

その他に、不整脈、低血糖、貧血、などがあげられます。

めまいの原因にもたくさん種類がありますね。

それぞれ原因や治療法も異なってきますのでしっかりと検査して診察を受けましょう。

耳の構造・役割

メニエール病の原因を説明する前に、耳の役割を理解してる方が分かりやすいので耳の役割から説明します。

耳には役割が2つあります。

①音を聞くこと

②体のバランス(平衡感覚)の調整

です。

耳でバランスを調整しているなんて初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。

そういう意味では耳は非常に大事な部分ですね。

耳は、外から奥に向かって「外耳」「中耳」「内耳」と呼ばれる3つの部位に分かれています。

音は空気の振動です。外から入った音は、外耳から入り外耳道を通って鼓膜を振動させます。

鼓膜の奥には中耳があり、そこには耳小骨と呼ばれる小さい3つの骨があり、その骨は鼓膜に付着しています。

鼓膜で受けた振動が、耳小骨を経由して内耳に伝わります。

耳小骨は、鼓膜の振動を約3倍にして内耳に伝えます。

この内耳がメニエール病の原因になる場所です。

内耳は蝸牛(かぎゅう)と前庭(耳石器官・三半規管)からなります。

蝸牛は、音を感じ取る機能を持ちます。

前庭は、バランス調整機能を持ちます。

蝸牛

蝸牛とはカタツムリの形をしていて、この中にリンパ液が入っています。

外から音が入り、耳小骨に振動が伝わることでこのリンパ液が揺れ、その信号が脳に伝えられると、人間は「音」が聞こえたと認識することが出来るのです。

前庭

バランス機能を持つ前庭は、耳石器官と三半規管に分けられます。

耳石器官は、球形嚢(きゅうけいのう)と卵形嚢(らんけいのう)といわれる器官からなり、球形嚢は垂直方向の傾きを、卵形嚢は水平方向の傾きを感じとります。

分かりやすく例えると、

車で走っているときの直線のスピードや、エレベーターの乗った時の上下の動きを感じるのがこの耳石器官なのです。

三半規管はその名の通り三つの半規管からなり、回転加速度を感じ取ります。つまり、体が回る動きを感じ取ります。

これらを含む前庭の中にも、リンパ液が入っており、体が傾くとこのリンパ液が揺れて三半規管の根元にある有毛細胞が刺激され、傾いている方向を感知するという仕組みになっているのです。

そして、この情報が脳に伝わり、脳がバランスをとるように体に信号を出します。

耳の構造と働きは結構複雑ですね。

内耳にある蝸牛や前庭にはリンパ液が入っており、これが私たちの生活において重要な機能を持っているのです。

どうなるとメニエール病が起きるのか?

では、メニエール病はどうなると起こるのでしょうか?

本来、一定に保たれているはずのこれらのリンパ液の量が過剰に増えると、蝸牛や前庭が腫れあがり、内部を圧迫してしまいます。

これは「内リンパ水腫」と呼ばれる状態です。

この内リンパ水腫によって、蝸牛や前庭の機能に異変が生じ、耳鳴りや難聴、耳閉感などの聴覚障害とともに、めまいが生じるのです。

これをメニエール病と言います。

体のバランスを調整する前庭と、音を感じ取る蝸牛とはつながっているため、耳鳴りや難聴と同時にめまいやふらつきなどが起こってしまうのです。

なぜ内リンパ水腫になるのか?

では、なぜ内リンパ水腫になるのでしょうか。

ストレス

様々な諸説がありますが、その原因はいまだ明らかにされていません。

その中でも、最も有力視されている原因が、ストレスです。

メニエール病は先進国に生活する人に多く、発展途上国の人には少ないことから、ストレスが発症に関係しているのではないかといわれています。

ストレスや疲労、睡眠不足など生活習慣の乱れによって、自律神が障害され、発症するということです。

ストレスを溜めやすい性格として、神経質や几帳面、まじめ、完璧主義などの性格の人に比較的多い傾向にあります。

・自律神経

自律神経とは、血圧、呼吸、消化、循環、発汗、体温調整など、起きているときも寝ているときも、無意識のうちに私たちの体を調節している神経で、生命活動になくてはならないものです。

自律神経は、交感神経と副交感神経に分けられます。

日中は仕事やスポーツをしているので、交感神経が優位な状態です。

夜になると仕事も終わり、お風呂に入ったり睡眠などリラックスした状態になるので、副交感神経が優位になっています。

このように自律神経はお互いにバランスを取りながら機能しているのです。

ストレスや疲労が溜まったり、睡眠不足など不規則な生活習慣になると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

メニエール病のめまい発作を起こす前は、横になっていても交感神経が異常に活性化しています。

本来、横になってリラックスしているときには、副交感神経が優位になるのですが、交感神経が異常に活性してるということは自律神経が異常をきたしているということです。

女性ホルモンの影響

その他に、30~50歳代の女性の発症率が高いことから、女性ホルモンの乱れによる起こる自律神経障害が原因で発症するとも言われています。女性ホルモンと自律神経はお互いに密接に関係しており、影響を受けやすいのです。

自律神経が障害されることで、内耳のリンパ液の調節がうまくいかなくなります。

事実、メニエール病の人は自律神経失調症も併発している場合が少なくありません。

つまりメニエール病の原因は、自律神経が大きく関係しているということです。

自律神経と呼吸

自律神経が乱れている人は、呼吸が浅くなっていることが多いです。このような人に多い呼吸が、胸式呼吸といって胸を使って行う呼吸です。胸式呼吸の特徴として、呼吸の様子を見ると肩が上下に動いています。この胸式呼吸は、交感神経を刺激しますので余計に悪循環になります。

腹式呼吸をしましょう

そんな人に対して、腹式呼吸を指導して行ってもらうことで、メニエール病の改善があったという報告もあります。

腹式呼吸は、胸ではなくお腹を使って行う呼吸で、副交感神経を刺激します。ゆっくりと腹式呼吸を行うことで、リラックスして自律神経が整いやすくなるのです。

メニエール病の原因ははっきりと分かっていないこともありますが、自律神経の乱れが深く関係しています。

自律神経が乱れる原因には様々なストレスが関わってきます。ストレスは目に見えないので、ストレスを溜めないようにしていても自分で気付かないうちに溜まってしまうことも多いのです。

メニエール病の種類

メニエール病は4種類あります。

蝸牛型メニエール病

めまいなどの前庭系の症状がなく、難聴や耳閉感、耳鳴りなどの蝸牛の症状を繰り返すものです。

メニエール病と難聴のタイプは同じで、低音域の難聴から始まります。自覚症状は難聴よりも、耳閉感、耳の詰まった感じ、耳が圧迫された感じの症状になります。

前庭型メニエール病

蝸牛型とは逆に、難聴などの聴覚症状がなく、めまいが主な症状のものです。

もともと、難聴を併発しているケースもありますが、症状は固定しているため、めまいの発作とは連動しないことが、典型例での聴覚症状との違いとなります。

両性型メニエール病

メニエール病は片耳に発症することが多いのですが、両耳に発症することがあるのです。これを両側性メニエール病と言います。

病歴が長くなるほど起こりやすいのですが、発症して間もない人や、蝸牛型メニエール病の方にもまれに起こります。

両耳の症状は、片耳のケースと比べて聴覚症状の悪化の進行が早い傾向があるので、早急に処置を行う必要があります。

症状が進行してしまうと、治療が難しくなってしまいます。

レルモワイエ症候群

これは、蝸牛と前庭で内リンパ水腫が生じる時期にずれが生じるものです。

そのため、難聴や耳鳴りなどの聴覚障害とめまいが同時には発生せず、時間差があるものです。難聴や耳鳴りが徐々に進行し、その症状がピークに達したあとに、突然激しいめまいが現れます。

しかし、めまいが起こると逆に難聴や耳鳴りが治まってしまうのが特徴的です。

レルモワイエ症候群は、メニエール病に比べて圧倒的に少な病気です。

いかがでしたでしょうか。今回はメニエール病の原因について説明しました。

メニエール病にならないためにも、まずは日常生活を見直して、ストレス発散や、自律神経が整う環境にしていきましょう。

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