肩こりと内臓の関係知ってます??

内臓の病気は肩こりという形であらわれることがあります。

内臓には、肝臓、胃や腸、胆のう、心臓などたくさんの臓器があります。それらが原因で肩がこることがあるのです。

今回はこの中で肝臓と肩こりとの関係について説明していきます。

肝臓とは

肝臓は、身体の中で最も大きな臓器で、肝臓がしっかりと働かなければ私たちの生命活動は止まってしまいます。

それほど重要な臓器です。

肝臓は腹部の右上、横隔膜の下にあり、1,2~1,5kgほどの重さがあります。

また、肝臓は毛細血管の固まりでもあります。その際に肝臓で処理される血液の量は毎分約1,5リットルで1日で2160リットルもの血液が循環します。

肝臓は、胃や腸のように中が空洞になっておらず、細胞がびっしり詰まっている臓器です。肝細胞の数は、実に3000億以上あると言われています。

肝臓の働きは、大きく4つに分けられ、どれも体にとって無くてはならない重要な役割をしています。

①エネルギーの貯蔵

ブドウ糖はグリコーゲンという形で肝臓に蓄えられていて、必要な時にブドウ糖として血液中に放出されます。

脳の主要なエネルギー源であるのはブドウ糖(グルコース)です。これを供給しているのが肝臓なのです。脳は睡眠中もエネルギーを必要としているので、その補給はほぼ24時間欠かせません。いつでも補給できるようにし、血糖値が上がり過ぎないように、このブドウ糖をグリコーゲンという形で貯蔵しています。

②代謝機能

肝臓で行われる代謝は、消化器官からやってきた栄養を、身体の各器官が必要とする形に変えたり、エネルギーとしてつくり出したりする働きのことです。

肝臓には、消化管で消化・吸収された食べ物が運ばれ、何百種類もの酵素が働いて、取り込んだ栄養素を代謝しています。

代謝とは、栄養素を分解、合成させ、体に吸収させやすくさせる働きのことです。

食事から摂った栄養は、そのままの形で利用することはできません。胃や腸といった消化器官で消化された後、肝臓に送られて代謝することで、体内で使えるようになるのです。

肝臓は代謝の中枢を担うといわれています。

③解毒作用

体内に入ったアルコールの20%は胃で吸収されますが、残りの80%は肝臓へ送られます。

そのアルコールや、食品添加物などの、体に害のあるものを無害なものに変えたり、腸で作られる有害なアンモニアや、その他の有毒物質も肝臓によって無害な尿素に変えられています。

また、細菌を殺したりして身体を守る働きがあります。

④胆汁生成

この胆汁は脂肪の消化吸収を助ける働きと、古くなった赤血球など、肝臓で処理された不要物を排泄する役割もあります。

便の色は胆汁によって着色されていて、白い便が出た時には、胆汁の病気が関係していることがあります。

また、血中のコレステロール濃度を調整するという働きもあります。胆汁は胆嚢(たんのう)に貯蔵され、脂肪分が体内に入ると、胆管を通って十二指腸と小腸に出て行きます。

など肝臓の機能は実に500以上あると言われてます。

近年、健康診断で肝機能障害が発見される頻度が上昇しています。

肝臓を弱める原因はお酒の飲みすぎばかりではありません。睡眠不足や夜更かし、食べ過ぎやストレスなど、誰しも身に覚えのある日常生活の中にあるのです。

肝臓が正常に機能しているときは、食物から摂取された毒素は肝臓で分解していますが、肝臓の機能が低下してくると、毒素は肝臓に貯蓄されます。さらに機能低下が進行すると、毒素を分解できなくなってしまいます。

また、肝臓の機能が低下することで、肝臓の働きはもちろんですが、肌が黒ずんだり、しみ、そばかす、吹き出物が増えてきます。常にイライラしてしまいます。

沈黙の臓器

よく肝臓は「沈黙の臓器」と言われるをの聞いたことがあるかと思いますが、その理由はなぜでしょうか?

肝臓は悪くなっても、よほど悪化しないと症状として現れません。これは良く聞く話です。

肝臓は生命活動に関係する臓器なので、細胞の自己修復能力が非常に高いですし、障害が起きている細胞の働きを補う能力も高いです。

肝臓には約70%以上の予備力があります。要するに、肝臓の能力が30%以下にならないと、症状がでないのです。

仮に、半分以上の細胞が死んでしまっても、他の細胞がフォローするという機能があるのです。

脳や心臓は1本の動脈を頼りにエネルギーを受け取っていますので、その血管が詰まったりしてしまうと、血液が送れなくなってしまうので細胞は死んでしまいます。

一方、肝臓には独自の門脈(もんみゃく)という血管があるので、酸素不足になることもありません。なので肝臓はダメージを受けても影響が出にくいのです。

もし症状が現れる時は肝臓の細胞の多くがダメージを受けて壊れてしまっているので、自力では再生できない深刻な状態ということになります。ようは、症状が出るまで気付かないということですね。

なので肝臓は沈黙の臓器と呼ばれているのです。

肝臓の代表的な病気

脂肪肝

脂肪肝は30~70代に多く、男性では40歳前後、女性では40代以降の中高年に多発しています。

食事で摂った脂肪は、小腸で脂肪酸に分解され、肝臓に送られます。

しかし、糖分や脂質を摂りすぎて、肝臓に送られる脂肪酸が増えると、肝臓で脂肪酸から作られる中性脂肪が肝臓に溜まります。これはアルコールの飲みすぎでも溜まります。

つまり、脂肪肝とは食べ過ぎや飲みすぎによって肝臓に中性脂肪やコレステロールがが溜まった肝臓の肥満症とも言える状態です。

脂肪肝は、動脈硬化を始めとするさまざまな生活習慣病を引き起こす恐れがあります。

ウイルス性肝炎

ウイルスが原因となって肝臓に炎症が起きる疾患です。種類はA型、B型、C型、D型、E型、などがあります。

これらの肝炎ウイルスに感染したまま放置していると、多くの場合急性肝炎になり、その70%が慢性肝炎になります。そしてさらに肝硬変へと移行し、肝癌にまで進行することがあります。C型肝炎が原因で肝硬変になった人の3~8%は、1年で肝癌に移行するという調査報告もあります。

肝硬変

B型やC型肝炎ウイルス感染、アルコール、非アルコール性脂肪性肝炎などによって、肝細胞が障害されと、それを修復するときにできタンパク質が増加して肝臓が硬化縮小してしまう病気です。

かつて肝硬変はお酒の飲み過ぎから起きると考えられていましたが,原因はアルコールだけでなく,70%はウイルス性の慢性肝炎から進行したものです。

肝癌

肝癌患者の約80%が、B 型またはC 型肝炎ウイルスを有します。

一部の人は酒豪であったり肥満による脂肪肝であったりします。基礎疾患として慢性肝炎や肝硬変が存在していることが多く、長期にわたって肝細胞の破壊・再生を繰り返すことが発癌の大きな原因になります。

肝臓が悪くなった時はどのようなサインが出るの?

  • 顔や爪、目の白い部分が黄色くなる

いわゆる黄疸といわれる症状で皮膚や爪、目の白い部分が黄色っぽくなる症状です。皮膚が黒ずんでいる人も肝臓が悪いサインです。

  • 腹部右上部が盛り上がる

肝臓に負担がかかると、肝臓自体が腫れることで盛り上がります。

  • 疲れやすく怠さが抜けない

肝臓が弱ると疲れやすかったり、休んでも怠さが取れなかったりします。

  • 口臭がきつくなる

肝臓が弱りアンモニアなどを解毒する機能が低下してくると、肺を通じて口臭が臭くなります。

  • お酒が急に弱くなった

肝臓が弱っているので、アルコールを分解する解毒作用が低下しています。

  • 右肩がこる

肝臓が原因で肩がこるの?と意外に思われるかもしれませんが、その関係性はどうなっているのでしょうか?

肝臓と肩こりの関係性

いろんな見解がありますが、ここでは3つほど紹介していこうと思います。

①重くなる

肝臓に負担がかかり続けると肝臓が重たくなります。

肝臓は体の真ん中から右側にあるので、重くなったことによって右の肩が下がってしまいます。すると、右の首から肩にかけての筋肉が引っ張られる状態になります。これにより肩の筋肉の血流が悪くなり肩こりの原因になってしまいます。

②神経の繋がり

胸の筋肉の大胸筋という筋肉と、肩甲骨に付く大・小菱形筋、上後鋸筋という筋肉があります。

この筋肉と肝臓は神経が繋がっています。

肝臓の機能が低下すると、これらの筋肉に負担がかかります。そうすると、筋肉が硬くなって機能が低下し、肩を動かすたびに他の筋肉がいつも以上に頑張ってしまうので肩こりになってしまいます。

③横隔膜の繋がり

肝臓は横隔膜の下に位置していて肝臓が悪くなると横隔膜を刺激してしまいます。

横隔膜は、呼吸するときに働く重要な膜です。逆に横隔膜が無いと呼吸はできません。

その横隔膜が刺激を受けることで硬くなってしまい、機能が低下し、呼吸が浅くなってしまいます。呼吸が浅くなると、頑張って息を吸い込もうと首から肩の筋肉が無意識に頑張ってしまいます。その結果肩こりになってしまいます。

また、呼吸が浅くなる事で肺の膨らみが悪くなり、それに伴って肋骨も広がらなくなってしまいます。そして猫背になり肩こりの原因になります。

肝臓の疲労と回復

その肝臓の疲労につながる原因とはどのようなものがあるのでしょうか?

  • 食べ過ぎ
  • アルコールの過剰摂取
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 食品添加物

などがあります。

では弱った肝臓の機能を高める食事はどのようなものがあるのでしょうか。

肝臓はたんぱく質でできているため、タンパク質を多く含むものを摂取することが大事です。

たんぱく質が含まれるものは、

  • 魚類
  • 納豆
  • 豆腐
  • 牛乳

などがあります。

そして肝機能を向上させるタウリンの摂取も大切です。タウリンを含むものは、かき、いか、たこなどがあります。

またその他にも、枝豆、かぼちゃ、しじみ、ハト麦、パプリカ、ブロッコリー、にんにくなどは肝臓に良いとされています。

このように、肝臓が悪くなることで肩こりに繋がることもあるのです。

肩のこりの人は一度食生活を見直してみてはどうでしょう。

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