なかなか良くならない頑固な腰痛の原因はあなたのその姿勢かも!?

腰が痛い・・・

もうかれこれ10年も腰痛に悩まされている・・・

腰痛は、90%もの人が一生に1度は経験すると言われている、国民病のひとつです。

今回は、そんな腰痛とはどういうものなのか?腰痛の原因は何なのか?姿勢との関係性は?についてご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。

腰の解剖

骨盤の上には、背骨が24個、積み木のように乗っかっています。頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個とあり、頚椎の一番上には頭が乗っています。胸椎には、肋骨が左右12本づつ計24本ついています。頚椎と腰椎には肋骨はつかないので、筋肉によって支えられています。

積み木のように重なった背骨を「脊柱」と言い、正常な脊柱は、頚椎と腰椎では前に弯曲しています。これを「前弯」と言います。これに対して胸椎は後ろに弯曲しています。これを「後弯」と言います。このように脊柱は前弯と後弯があり、横から見ると、S字状にカーブをした構造になっているのです。このカーブのあるおかげで、バランスを取ったり、床からの衝撃を吸収したり、全身を効率よく動かせるようになっているのです。

腰痛とは

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腰痛は、名前の通り、腰に痛みや炎症が起きる状態です。国民病とも言われており、若年者から高齢者まで、幅広い年齢層で発症します。日本で腰痛持ちの人は、約3000万人いると言われており、ということは、4人に1人が腰痛持ちということになります。90%の人が人生で一度は腰痛を経験すると言われています。男女差はほとんどなく、先進国の方が、腰痛罹患率が高くなっています。肩こりやストレスとの関係性が深く、実際は、肩こりを持っている人の約70%、ストレスを抱えている人の約半分に腰痛も併発しているのです。平成25年の腰痛を対象にした、国民生活基礎調査による結果では、男性が1位、女性は肩コリに次いで2位という結果になっています。

症状

一言に腰痛と言ってもその症状の出方は様々です。

  • じっとしてても痛い
  • 朝起きた時は痛いが動いていると楽になる
  • 長時間歩くと痛くなる
  • 前かがみや捻った時に痛い
  • 座っていると痛くなる
  • ある一定の動きをすると痛い
  • 腰からお尻にかけてが痛い
  • 下肢にしびれがある
  • 肩から背中、腰が重たい

など、日常で腰痛を感じる場面はかなりたくさんあるのです。

原因

腰痛診療ガイドラインによる腰痛の原因は、

  • 脊椎由来
  • 神経由来
  • 内臓由来
  • 血管由来
  • 心因性由来

があげられます。腰に痛みが出るからといって、腰だけが原因ではないのです。

脊椎由来

・腰椎椎間板ヘルニア

・腰部脊柱管狭窄症

・脊椎分離症

・脊椎すべり症

・代謝性疾患(骨粗鬆症、骨軟化症など)

・脊椎腫瘍(原発性または転移性腫瘍など)

・脊椎感染症(化膿性脊椎炎、脊椎カリエス)

・脊椎外傷(椎体骨折など)

・筋筋膜性腰痛

・腰椎椎間板症

・脊柱靱帯骨化症

・脊柱変形など

神経由来

・脊髄腫瘍

・馬尾腫瘍など

内臓由来

・腎尿路系疾患(腎結石、尿路結石、腎盂腎炎など)

・婦人科系疾患(子宮内膜症など)

・妊娠

・その他(腹腔内病変、後腹膜病変など)

血管由来

・腹部大動脈瘤

・解離性大動脈瘤など

心因性由来

・ストレス

・うつ病

・ヒステリーなど

このように、あらゆるところが原因となって腰に痛みが出るのです。

しかし、このような原因がない場合でも腰痛になることはあります。

それは・・・姿勢です。

姿勢が原因の腰痛

脊柱のS字状のカーブは、人によって弯曲の度合いがやや違い、これが姿勢を決定している要素となっているのです。良い姿勢とは、指標となる耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になっている状態です。姿勢が悪くなると、この指標となる部分がずれてしまいます。

姿勢が悪くなると、腰に負担がかかることは何となく想像がつきますよね??特に、長い間腰痛に悩まされている方は、この姿勢が影響している可能性がかなり高いです。不良姿勢にはいくつかパターンがあります。

代表的な不良姿勢としては

  • 猫背タイプ
  • 反り腰タイプ

があります。

猫背タイプ

これは、骨盤が後ろへ倒れ、背中が丸くなり、頭の位置が前に出てる姿勢です。背中や股関節の前の筋肉が弱くなって、お尻や太ももの裏、胸の筋肉が硬くなっていることが原因です。猫背は、内臓を圧迫しやすいため、内臓疲労や循環が悪くなってしまいます。また、肋骨が硬くなることで、呼吸が浅くなりやすいので、全身に十分な酸素が供給されず、回復が遅くなったり、全身の循環が悪くなってしまいます。

反り腰タイプ

これは、骨盤が前へ倒れ、胸を張って、頭の位置が前に出る姿勢です。腹筋やお尻の筋肉が弱くなって、股関節の前の筋肉、背中の筋肉が硬くなっていることが原因です。良い姿勢を意識して腰が反ってしまってることがあります。良い姿勢を意識するのはいいことですが、腰が反ってしまうと意味がありません。

不良姿勢は、猫背や反り腰以外にも、ストレートネックや骨盤の歪み、脚長差、肩の高さの違いなど、たくさんの問題が隠れています。そして、不良姿勢の人に共通することは、頭の位置が前に出てしまっていることです。

しかし、これらはあくまで結果なのです。デスクワークでのパソコン作業や、スマホの使用など、日常生活での姿勢、他には、内臓疲労、脳疲労、過去の怪我など、昔からの体への積み重ねの結果、姿勢が悪くなり頭の位置が前に出てしまうのです。

頭の位置が前に出るとどうなるの?

頭の重さは体重の約10%あります。頭の位置が前に出ることで、首や肩には20~30kgの負担がかかります。そして腰には、この倍程の負担がかかっているのです。頭の位置が前になればなるほど、負担は増えていきます。

さらに、頭の位置が前に出ることで、体のバランスが崩れてしまいます。24個の積み木の一番上を前にじらすと、バランスが悪くなるようなイメージです。人間は重力に対抗して立っています。バランスが崩れると、立っているだけで、無意識に頑張ってバランスを取ろうとするので、その分、体や腰には負担がかかります。

バランスが崩れると、顎でバランスを取るようになるのです。実は、顎の関節にはバランスのセンサーの役割があるのです。なので、顎の周囲の筋肉が硬くなり、顎の関節に歪みが生じやすくなります。顎の関節が歪むことで、頸椎にも歪みが生じてしまうのです。そして、頚椎が歪むことで下の腰椎や骨盤にも歪みが生じ、腰痛への影響が出てしまうのです。

このように、頭の位置は非常に重要ということを理解して下さい。

癖の影響

あなたは何か癖はありますか?

  • 座っている時に足を組む
  • 寝転がった時に片肘をついて手で頭を支える
  • 正座を左右どちらかに崩した座り方
  • 立っている時に片足に体重が乗っている
  • 鞄をいつも同じ方にかけている
  • 座って頬杖をつく

など、これら以外にもたくさんあります。

では、上記の姿勢はどうなっているでしょうか?特に、背骨や骨盤の状態はどうでしょうか?あまりよくなさそうですね?癖は無意識に行ってしまう習慣化されたものです。意外と自分で気づいていないことも多いようです。悪い姿勢が、無意識に習慣化されていると、知らないうちに負担が蓄積されて、腰の痛みとして出てくるのです。あなたの腰痛もこのようなことが原因になっているかもしれませんよ。

姿勢による腰への負担

背骨と背骨の間には、椎間板というクッションの役割をする組織が存在します。椎間板が破れて中からゼリー状の組織が飛び出し神経を圧迫したものが椎間板ヘルニアです。姿勢によって、腰椎の椎間板にかかる負担の割合は変わるのです。

・横になっている状態

・座っている状態

・立っている状態

この3つを比較してみると、横になっている状態が一番負担は少ないです。次に負担が少ないのは、立っている状態なのです。つまり、座っている状態が一番負担が大きいのです。さらに詳しく見ると、

・仰向け→横向き

・普通に立つ→立ったまま前かがみ→前かがみで物を持つ

・普通に座る→座ったまま前かがみ→前かがみで物を持つ

というような順番で負担が大きくなっていきます。立ったまま前かがみをした時と、普通に座っているのと、ほぼ同じ負担の大きさなのです。立っている方が負担が大きいイメージはありませんでしたか?実は、座っている時の方が腰への負担は大きいのです。長時間デスクワークをしてる人に腰痛が多いのも納得できるはずです。

腰痛の実態

腰痛は分類方法によっては2つに分類されます。

特異的腰痛

非特異的腰痛

この2つです。

特異的腰痛

特異的腰痛とは、診察や画像検査(レントゲン・MRI)などで原因の特定ができるものを言います。

先程ご紹介した疾患も、ほとんどが検査で原因が特定できるので、この特異的腰痛に分類されます。

非特異的腰痛

非特異的腰痛とは、検査をしても原因の特定できないものを言います。

非特異的腰痛の80%は、自然に改善することが知られており、臨床的には「命に危険のない疼痛」と考えられています。

しかし、いったん痛みが落ち着いても、1年以内の再発率が非常に高いのです。

ぎっくり腰や筋筋膜性腰痛などは、この非特異的腰痛に分類されます。これらは画像検査で明らかな所見が見つかりません。不良姿勢になることで、腰への負担が増加し、ぎっくり腰や、ダラダラ続く腰の怠さ、ある動きで腰痛が出たりするのです。

特異的腰痛と非特異的腰痛を割合でみてみると

・特異的腰痛・・・15%

・非特異的腰痛・・・85%

実は、85%もの腰痛が原因が特定できないのです。つまり、腰痛のほとんどは、姿勢が影響しているということなのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?85%もの腰痛が原因が、特定できないということには驚きですね。原因が特定できなくても姿勢を改善する事で腰痛が良くなるケースはたくさんあります。一度自分の姿勢を客観的に見てみるのも大切です。姿勢は形状記憶スーツみたいな感じで、意識して良くしても気づいたら戻ってしまいます。姿勢を改善することは、腰痛はもちろんですが、体にとってもとてもメリットの大きいことなのです。

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