蓄膿症になると鼻水や鼻詰まりなど様々な症状が出てきます。そんな症状の中でも、臭いを感じることがあります。
今回は、蓄膿症はなぜ臭いがするのか?どんな臭いがするのか?についてご紹介していきますので参考にしてみて下さい。
蓄膿症はどんな病気?
まずは蓄膿症について説明します。
鼻の真ん中にある鼻中隔の左右には、それぞれ4つの空洞があります。これを副鼻腔(ふくびくう)と言います。この副鼻腔が蓄膿症になる場所です。
副鼻腔でウイルスや細菌が感染し、炎症が起こると副鼻腔炎になります。この副鼻腔炎が慢性化し、副鼻腔に膿が溜まった状態を「蓄膿症」と言います。別名「慢性副鼻腔炎」とも呼ばれます。
一般的には症状が1カ月以内に治まるものを「急性副鼻腔炎」と言い、症状が3カ月以上続く場合は「慢性副鼻腔炎」つまり「蓄膿症)」と言われます。
蓄膿症は様々な出てきます。
- 鼻水が止まらない
- 鼻詰まり
- 鼻声
- 粘り気のある鼻水
- 鼻水が黄色や黄緑色
- 臭いを感じる
- 後鼻漏(こうびろう)
- 頭痛
- 頭が重い
- 顔の奥の痛み
- 目の間や頬っぺたの痛み
- 臭いが分かりづらい
- 喋りずらい
と言った症状が現れます。慢性化する大きな原因としては、
- 副鼻腔と鼻腔をつなぐ穴が狭くなる
- 鼻水を排泄する繊毛の機能低下
などになります。
どんな臭いがするの?
臭いは自分で感じることが多いですが、自分では気づかず、パートナーなど周りの人が臭いを感じるケースもあるのです。
そんな場合は、どんな臭いがしているのか自分では分からないのでとても気になりますよね。
ではいったいどんな臭いがするのでしょうか?
- ドブの臭い
- 下水の臭い
- 魚の腐った臭い
- 生ごみの臭い
- 硫黄の臭い
- 動物の臭い
- 卵が腐った臭い
- 腐敗臭
- 生臭い
など、表現の仕方は人それぞれですが、これを見ただけでも臭そうな感じですよね?
そんな臭いが、常に自分で感じたり、周りの人に伝わっていると思うとゾッとしますね。
なぜ臭いのか?
ではなぜ臭いがするのでしょうか?
それは副鼻腔に溜まった膿が原因となっているのです。膿の元は、ウイルスや細菌の感染によって、それらを排除しようと攻撃した白血球や細菌などの死骸です。これらが溜まることで臭いの原因となるのです。
さらに、鼻と口はつながっているので、口臭がきつくなることもあります。また、鼻づまりにより口で呼吸することが多くなり、口腔内が乾燥し、雑菌が繁殖して口臭がきつくなります。
口臭がすると言われると、話すのが嫌になりますよね。
臭いがひどい時はどうすれば良い?
臭いがひどい場合の対処法としては、鼻水が出る場合は、吸わずにこまめに出してふき取って下さい。副鼻腔に出来るだけ溜まらないように、出てくるものは出し切ることが大切です。
そして、鼻うがいも効果的です。初めて鼻うがいをされる方は、少し抵抗があるかもしれませんが、慣れてしまえば全く問題ありません。一度試してみてさい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
蓄膿症は鼻水や鼻詰まりだけではありません。臭いも出ることがあるので、鼻をかんで鼻うがいをして、しっかりと対処して下さい。