朝起きようとするとグルグルとめまいが起きる。
当然まっすぐ歩けず、中には吐き気を感じることもあります。
今回は、良性発作性頭位めまい症の原因はストレスなのか?についてご紹介していきますので参考にしてみて下さい。
めまいが起きる病気は?
まず、めまいが起きる病気をご紹介します。
めまいは、耳が原因で起きるめまいと脳が原因で起きるめまい、それ以外に分けられます。
耳が原因で起きるめまい
- 良性発作性頭位めまい症
- メニエール病
- 前庭神経炎
- 外リンパ瘻(ろう)
- 中耳炎
脳が原因で起きるめまい
- 脳梗塞、脳出血
- 椎骨脳底動脈循環不全
- 聴神経腫瘍
耳や脳以外が原因のめまい
代表的なものとしては、高血圧、低血圧(起立性低血圧)など、血圧が急激に変動することで脳への血流量が不安定になりめまいが起こります。
その他に、不整脈、低血糖、貧血、などがあげられます。
耳の構造・役割
良性発作性頭位めまい症は耳が原因になって起きるめまいです。
耳の構造と役割です。
- ①音を聞く
- ②体の平衡感覚の調整
耳は、外から奥に向かって「外耳」「中耳」「内耳」と呼ばれる3つの部位に分かれています。
音は空気の振動です。外から入った音は、外耳から入り外耳道を通って鼓膜を振動させます。
鼓膜の奥には中耳があり、そこには耳小骨と呼ばれる小さい3つの骨があり、その骨は鼓膜に付着しています。
鼓膜で受けた振動が、耳小骨を経由して内耳に伝わります。
耳小骨は、鼓膜の振動を約3倍にして内耳に伝えます。
内耳は
- 蝸牛(音を感じ取る機能)
- 前庭(平衡感覚の調整機能)
からなります。
良性発作性頭位めまい症とは?
内耳にある平衡感覚の調整機能を持つ前庭は、「耳石器官」と「三半規管」に分けられます。
この耳石器官にある小さなカルシウムの結晶が何らかの原因で剥がれ落ち、それが半規管に入り込み、動くことで、半規管を刺激してめまいが起きます。これが良性発作性頭位めまい症なのです。
良性発作性頭位めまい症は、ある特定の頭位をとることでめまいが誘発されます。めまいが起こる疾患の中でも最も多い疾患です。
耳石器官のカルシウム結晶が剥がれ落ちる原因はまだ解明されていません。しかし、原因として考えられていることはあります。
- 外傷
- 自律神経の乱れ
- 長期間の寝たきり
などが原因ではないかと言われています。
この中でも多くの割合を占めると言われているのが自律神経の乱れです。
自律神経とは?
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つに分けられ、人間の生命維持に必要な、代謝・循環・消化・血管・発汗・心拍・排尿・排便などの機能を正常に保つようにコントロールしている神経です。
自律神経は自分の意思ではコントロールすることができず、24時間常に自動的に働いており、交感神経と副交感神経がバランスよく働くことにより、私たちの身体は正常に機能するように調節されているのです。
自律神経とストレスとの関係は?
実はストレスが体に蓄積されることで自律神経は乱れます。
現代はストレス社会とも言われており、ほとんどの人が何かしらのストレスをかかえて生きています。そのストレスは人によって感じ方や蓄積具合が違うので、数字で表すことは難しいですが、ストレスによって自律神経が乱れるということは確かなのです。
そんなストレスにもたくさんの種類があります。
暑さ・寒さ・気候・騒音などの物理的、環境的なストレス
細菌・ウイルス・黄砂・花粉などの生物的ストレス
病気・怪我・疲労・姿勢などの身体的ストレス
人間関係・死別・別れ・仕事・恐怖・不安・失敗・挫折・落ち込みなどの精神的ストレス
など様々なストレスがあります。
あなたはいくつ当てはまっていましたか?
つまり、私たちが自分で感じている以上にストレスは体に蓄積されているということなのです。
まとめ
ストレスにはたくさんの種類があり、多くの人がストレスを抱えながら生活をしています。そんなストレスが原因となって良性発作性頭位めまい症は発症してしまうのです。
普段からストレス発散をしていった方が良さそうですね。