首こりは現代社会において深刻な問題です。首こりは首の筋肉が硬くなっていることが多いですがその原因としては姿勢の影響が大きいのです。
今回は、首こりの原因は何か?なぜ姿勢によって首の筋肉が硬くなるのか?についてご紹介していきます。
首こりの原因は?
首こりは首の筋肉が硬くなっていることが多いです。ではなぜ首の筋肉が硬くなるのでしょうか?
それは姿勢による原因が大きな割合を占めますが、姿勢以外にもたくさんあります。
- 不良姿勢
- なで肩、ストレートネック
- ストレス
- 寝方
- 睡眠不足
- 運動不足・眼精疲労
- 血行不良
- 歯の噛合わせが悪い
- 自律神経の乱れ
- 内科的疾患(狭心症、心筋梗塞、肝臓や肺疾患、高血圧など)
- 整形外科的疾患(頚椎症、頚椎ヘルニア、四十肩、胸郭出口症候群など)
などです。
このように首の筋肉が硬くなる原因はたくさんありますが、やはり日頃の姿勢の影響を受けて首の筋肉が硬くなってしまうことが多いです。
まず不良姿勢になることで筋肉が硬くなっていきます。筋肉が硬くなると筋肉の中の血流が悪くなり、筋肉に酸素や栄養分が十分に供給できなくなります。そうなると老廃物が溜まり、細胞から発痛物質が出て神経を刺激して首こりとして症状が出てくるのです。
つまり、首こりは不良姿勢によって筋肉が硬くなり血液の循環が悪くなることで症状が出てくるのです。
不良姿勢は首こりだけでなく全身の状態にも影響が出てくるのです。
なぜ姿勢が悪いと首こりの原因になるのか?
良い姿勢とはどのような姿勢なのでしょうか。立った状態で横から体をみると、くるぶし・膝・股関節・肩・頭の位置が一直線になるのが、体への負担が少なく理想的な良い姿勢です。積み木を重ねた一番上に頭が乗っている状態です。
では不良姿勢とはどういった姿勢なのでしょうか?
不良姿勢は先ほど説明した、くるぶし~頭が一直線にならず、頭の位置が前に傾いている姿勢です。猫背の姿勢は背中が曲がり頭の位置が前に行ってますよね?
つまり姿勢は、頭の位置がポイントになります。
本来の正常な頚椎は前にカーブ(前弯)しており、これによって頭の重さを周りの筋肉で効率よくに支える仕組みになっています。
人間の頭は体重の約10%と重たいのです。なので頭が前にどれだけ傾いているかによって首への負担は変わってきます。
- 15度で12kg
- 30度で18kg
- 60度で27kg
このように頭の角度によって首への負担は変わり、筋肉が頑張って支えるようになるのです。
こんなに負担がかかっていては首の筋肉は硬くなって当然ですよね?もちろん首こりの原因になります。
デスクワークやスマホ依存は深刻な問題
私たちの生活に欠かせない存在となったパソコンやスマホは、手軽で便利な代償として、様々な弊害の原因にもなっています。
特にデスクワークやスマホ依存は深刻な問題です。
これらを行っている時の頭の位置はどうでしょうか?だいたい前に傾いているかと思います。
今やスマホの国内普及率は、10~30代で約90%、60代でも約55%の人が利用しているといわれています。
スマホの1日の平均利用時間は、約2時間といわれており、それを1年間で計算するとなんと、700時間以上も不良姿勢を強いられていることになります。
このようにデスクワークやスマホの長時間の使用により影響を受けた首の筋肉は硬くなり、首こりの原因になるのです。
ですので最近では、中学生の若い世代でも首こりが増えてきているのです。
長時間のスマホの使用により、首が前に傾いた状態を「スマホ首」と言われます。これはストレートネックにもつながりやすく、首こりの症状を助長させてしまうのです。
不良姿勢は首の筋肉が硬くなるだけではない!?
不良姿勢は首こりだけではなく、全身に影響を及ぼします。
姿勢が悪くなることで、肋骨や背骨など、体幹の関節や筋肉が硬くなります。そうなると、肋骨が広がりきれず、呼吸も浅くなるので、余計に血液循環が悪くなり、酸素や栄養素の供給が十分にされません。
そして、腰痛の原因や頭痛、内臓の不調にもつながるのです。
まとめ
姿勢は非常に大切です。あなたの姿勢はどうなっていますか?筋肉が硬くなって首こりの原因になっている方が多いので、これを機に一度自分の姿勢を意識してみて下さい。