子供がご飯を食べなくなったということはありませんか?
喉に何か詰まった感じがすると訴えていませんか?
子供の体は元気で風邪の症状もないのに、ご飯を食べないとなると「なぜだろう?」と不安に思いますよね?
こういったことで病院で検査をしても何も異常が見当たらない場合は「ヒステリー球」の可能性がありますよ。
今回は子供のヒステリー球の症状や原因について説明していきますので参考にしてみて下さい。
ヒステリー球とは?
ヒステリー球とは、喉に不快感や閉塞感の症状が出る状態です。
喉に症状が出るので、風邪かな?と思ったり、咽頭がんや食道がんかもしれないと不安になる方も多くいます。しかし内科や耳鼻科などで、内視鏡検査や胃カメラの検査をしても風邪はもちろん特に何の異常もないのです。
ヒステリー球の特徴は、喉に不快感などの症状が出ますが検査をしても何も異常がないことです。
そんなヒステリー球ですが、その名前の由来は、喉に「球が詰まった感じがするが異常がない」ということでヒステリー球と言われています。別名「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」とも言います。
ヒステリー球は、子供から大人まで発症する可能性があります。
子供のヒステリー球の症状は?
ヒステリー球の症状は、喉の違和感・異物感などが主な症状です。
具体的には
- 喉が詰まったような感じ
- 喉に何か付いているような感じ
- 喉に何かできものがある感じ
- 喉がゴロゴロする
- 喉に何か刺さっている感じ
- 痰がくっついているような感じ
- 喉の閉塞感
などの症状の訴えが多いです。
子供は食事をする時に、喉に詰まった感じがあるので、食べた物が引っかかったらどうしようという恐怖心が出てしまい、食べなくなることもあります。小さな子供はこういった症状を上手く伝えることができないので、親が気づいてあげる必要があります。
また子供が頑張って吐き出そうとしても、飲み込もうとしても出てきません。逆にそういったヒステリー球の症状によって、吐き気の症状が出ることもあります。
子供によっては、カラオケでいつもより声が出にくいという症状や、喉の症状だけでなく、全身がしんどくなったり、気分が向上しないなどの精神的な症状が出ることもあります。
ヒステリー球の原因は自律神経
ヒステリー球の原因はまだ解明されていませんが、自律神経の乱れが原因と言われています。
ではどういった時に自律神経が乱れるのでしょうか?
不安や緊張などのストレスや疲労の蓄積、睡眠や食事などの生活習慣の乱れなどによって自律神経は乱れます。
この自律神経がバランスよく働かなくなると、喉の筋肉が硬くなり、喉の不快感や閉塞感などの症状が出る、ヒステリー球になってしまうのです。
自律神経とは
自律神経とは、代謝・循環・消化・発汗・心拍・排尿・排便などの生命維持に必要な機能を正常に保つようにコントロールしている神経です。自律神経は自分の意思ではコントロールすることができず、24時間常に自動的に働いています。
その自律神経は、交感神経と副交感神経があります。
交感神経と副交感神経からなる自律神経がバランスよく働くことにより、私たちの身体は正常に機能するように調節されているのです。
子供の自律神経が乱れる原因は?
ヒステリー球の原因と言われている自律神経ですが、どのような子供が自律神経が乱れやすいのでしょうか?
子供の性格にもよりますが、真面目で神経質な子供や、心配性や不安が強い子供に多く見られます。
例えば
- 友達と喧嘩した時
- 新学期のクラス替え
- 学校の給食
- 先生に怒られた時
- 受験勉強
など、子供の心配事や不安が強くなると症状が出ることが多いです。
このように心配事や不安があると自律神経の乱れにつながり、ヒステリー球の症状が出てしまうのです。