「頭痛薬を手放せない・・・。」
「頭痛ばかりで気分が悪くなる・・・。」
「頭痛薬はどんな成分が入ってるの?」
何年も偏頭痛の出るたびにお薬を服用して何とかしのいでいる・・・。
あなたはこのような毎日を過ごしていませんか??
偏頭痛はとても多くの方にある症状なので、酷い痛みの際にはお薬を飲んで・・・というように、頭痛を繰り返して何十年も悩まされ続けている人もいるかもしれません。
普段はそれほど気にはならないものの、疲れが溜まったり、季節や天候の変化によって症状が発生する人もおられるかと思います。
ここでは、普段飲まれてるお薬にどのような成分が含まれているか、説明していきますね。
何気なくk服用しているものの成分や効果を少しは知っておくほうがあなたのお体の為にいいと思いますよ!!
偏頭痛とは??
- 頭の骨に僅かなズレが生じている
偏頭痛が頻繁に起こる、こめかみがよく痛くなって気分が悪くなると言われる方々をみさせてもらうと、ほとんどの方が、頭蓋骨(とうがいこつ)中央部にある「蝶形骨(ちょうけいこつ)」という骨のズレ、関節の硬さがとても多く関わっているのです。
少し分かりづらいかもしれませんが蝶形骨とはなんなのか??からお話しますと、
頭の骨の中央にあってパッと見「蝶」の形をしているように見える骨なので蝶形骨と呼ばれています。前頭骨、頭頂骨、後頭骨、側頭骨、頬骨、上顎骨などほとんどの頭蓋骨に含まれる骨と関節をもっている非常に重要な頭蓋骨の一つの骨なんです。
このように、蝶形骨は多くの頭蓋骨と連結しているのが分かると思いますし、脳神経やホルモンを司る脳下垂体という生命体に非常に重要な脳の一部が乗っている受け皿にもなっているぐらいですから、「頭の中心」と言えますよね。
そのくらい重要なこの蝶形骨がわずかにズレる、その周りにあるどれかの骨との関節が硬くなるなどの異常が起こってくると・・・
「頭痛がする」や「こめかみが痛い」という症状が発生するということになるんです。
そして、もう1つは、
- 姿勢不良(猫背・頭部の前方移動)
です。
特に長時間のデスクワークや運転がお仕事の方、前かがみでの作業が多い方や主婦の方、など多くの方がこのパターンにあてはまるのではないでしょうか?
座り仕事でも立ち仕事でも体の真正面に対象がある事ってまずありませんし、だいたい下を向いて猫背になりやすいです。
猫背や前かがみが日常的になっていると頭の位置も当然、体よりも前に出てしまいますよね?
この頭の位置だと普通は下を向くのが体の構造です。しかし少なからず目線を上げるためにアゴを前に出し、顔を上げる格好を取ります。そうする事によって不自然に首が後ろに曲がり、頭も後ろに傾いてしまいます。
この姿勢が長期間になると首から頭にかけて繋がっている筋肉が過度に緊張し、血管もホースを折るように狭くなってしまうのです。
ですから、この筋肉の緊張と血管の狭窄によって血液は少なくなり、筋肉も柔らかさが無くなってしまい、「頭痛がする」や「こめかみが痛い」といった症状を引き起こしているのです。
偏頭痛発作時の治療薬
偏頭痛治療には発作時と予防の場合があります。ここでは偏頭痛発作時に使う薬に関してみていきます。
偏頭痛発作や随伴症状などの合併症状を取り除くことを目的としています。
- アセトアミノフェン
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- エルゴタミン製剤
- トリプタン製剤
- 制吐薬
薬剤の選択に関しては、症状や治療方針などによっても異なりますが、一般的には偏頭痛の重症度に応じて選択していく方法が推奨されています。
アセトアミノフェン
安全性が高く安価で主に軽度〜中等度の偏頭痛発作に効果が期待できます。
アセトアミノフェンは市販薬の成分としても使用されています。
アセトアミノフェンは一般的な「痛み止め」とはやや異なる作用により痛みや熱などを和らげる薬で、主に中枢に作用するものとされ、末梢の感覚を大脳に伝える視床と大脳皮質に作用して痛みなどを抑える作用をあらわすとされています。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
主に軽度〜中等度の偏頭痛発作に効果が期待できます。体内で痛みや炎症などに関わるプロスタグランジンという物質の産生に関わる酵素を阻害することで痛みや炎症などを抑えます。
胃粘膜保護や腎臓の血流改善などに関わります。何らかの炎症が起きた時に誘導され、痛みや炎症などに関わるプロスタグランジンの産生に関わります。
痛みなどを抑える反面、胃腸障害や腎機能障害などの副作用に注意が必要となります。そのため薬の量や回数などは原則として処方医の指示に従い適切に使用することが重要です。また薬剤の種類や時期にもよりますが、妊婦中の女性が服用すると胎児に影響が出る可能性もあり注意が必要です。
トリプタン製剤
主に中等度〜重度の頭痛、もしくは軽度〜中度の頭痛であっても非ステロイド性抗炎症薬で効果がなかった場合などで使用します。
脳血管には血管収縮に関わる平滑筋細胞があり、トリプタン製剤は脳の血管の収縮、三叉神経からの痛み物質の伝達を抑制し、偏頭痛発作を抑制します。トリプタン製剤は偏頭痛発作がおこる仕組みとされているセロトニン系の仕組みにも、三叉神経系の仕組みにも対応した薬理作用を持っている偏頭痛発作の治療に特化した製剤と言えます。
エルゴタミン製剤
偏頭痛発作で過剰に広がった脳の血管を収縮させ痛みを抑えます。発作が起きてすぐ、もしくは「前兆のある偏頭痛」の場合は前兆があった段階で服用します。トリプタン製剤を服用しても偏頭痛の再燃が見られる患者さんに使用すると効果があるとされていますが、トリプタン製剤を使用した後でエルゴタミン製剤を使用する事や、エルゴタミン製剤を使用した後でトリプタン製剤を使用する場合は、原則として間隔を24時間以上開ける必要があるため注意が必要です。
エルゴタミン製剤には血管収縮作用の他、子宮収縮作用などがあるため妊娠中や授乳中の女性は使用できません。また服用後に吐き気や腹痛などの消化器症状、めまいや不眠などの精神神経系症状などがあらわれることがあります。
制吐剤
偏頭痛発作時、吐き気を伴う場合には制吐剤を以上の薬剤に併用します。
偏頭痛発作時に三叉神経から脳に刺激が伝えられる過程で、脳の嘔吐中枢にも刺激が伝わり、吐き気・嘔吐などが引き起こされることがあるので、吐き気などを抑える為に処方されます。
対策方法は?
対策方法としては、
冷やす
偏頭痛に対して最も即効性が高いのが「冷やす」という方法です。
頭部を冷やして膨張した血管を収縮させることで、頭痛を抑えることができます。
冷やす部分は、偏頭痛が起こっている箇所、もしくは首の後ろが良いでしょう。
首の後ろには太く長い血管があり、そこを冷やすことで頭部に送り込まれる血液を冷やし、頭部全体の血管を収縮させられます。
注意点として、逆に頭を温めるのは控えてください。頭部の血管が温まりさらに拡張してしまうと、頭痛が悪化する可能性があります。
偏頭痛が起きた日は、入浴時間を減らしたり、ドライヤーを使わないなど、血管を温めないように気をつけるようにしましょう。
また、頭痛の種類が「緊張型頭痛」である場合、偏頭痛とは逆に温めることによって症状が改善され、逆に頭部を冷やすことで症状が悪化してしまいます。
症状を見極めた上で、対処するようにしてください。
ツボを押す
偏頭痛の原因としては、血管の拡張とともに自律神経の乱れも挙げられます。
さまざまなストレスにより交感神経が過敏になり、それが頭部の神経を刺激することで偏頭痛を発生させるのです。
こうした自律神経の不調による偏頭痛は、自律神経に関わるツボを刺激し、バランスを整えることで改善できます。
蝶形骨が原因の場合だと自分ではわかりませんので、どちらに異常があるかに関わらず、まずは姿勢を意識する事から始めましょう!
まず仕事の合間に休憩を必ずいれることです。その際に、
椅子に座れる場合は奥まで座り、背もたれに背中を当てて、遠くを見るように頭を後ろに引きます。
これで首から頭にかけて繋がっている筋肉と血管が緩む姿勢になるので5分はそのままでいましょう。
仕事中でも前のめりにならないように気をつけながら頑張っていただけるといいと思います。
そしてリラックスしている時間でも頭の位置はよく意識していないといけませんよ。スマホなんかも集中するのはよくありません。
次に頭の骨に対してですが、
両手の中指で左右の目尻の横のくぼみ。こめかみに触れましょう。触ると少しぺこっとへこんでいるところを感じると思うので、この部分にそっと中指で左右触れておくだけ。
その状態で3分間でいいので、目を閉じてみてください。
ポイントは痛い場所を押さない!!優しくそっと触れておく!!これだけでいいんです。うまくやればそれだけでも楽になっていくので1週間ほど毎日2、3回続けてみてくださいね。
静かに休む
自律神経の乱れが原因で偏頭痛が起こっている場合、休息を取ることは非常に有効な対処法となります。
体を休めて副交感神経を活発化させることにより、交感神経を鎮めることが可能となります。
ただし、眠ってしまわないように注意しましょう。
完全な休眠状態になってしまうと体がリラックスし過ぎてしまい、血管が拡張されるため、さらに頭痛が悪化する可能性があるからです。
まとめ
大きな原因を改善していくのに大事なコトは「頭の位置の改善」です。
多くの方の場合、頭部の前方偏位になっています。これが「蝶形骨」「姿勢不良」を引き起こしている事が多いのです。頭部の前方偏位を改善していけば、「蝶形骨」「姿勢不良」だけでなく顎関節症・自律神経の乱れも改善が見られますよ。
しかし、外出先や仕事中など安静できない場合にも頭痛は待ってくれませんよね??
そのような場合にその時だけでもという場合にはお薬は効果ありますので、無理にやめる必要はないですよ。
ですが、やはり自分の体ですし、頭痛が出ないようにするのが1番です!!
根本的に改善していく事をお勧めしますよ。
あなたが「頭痛」を本当に改善したいと思い、これからの人生を楽しく豊かにしたいとお考えなら、いつでもご相談下さい。「偏頭痛」に悩む事がなくなりスッキリとした日常を過ごせるようにお手伝いできるはずです。
少しでもあなたのお役に立てると幸いです。