「腰椎ヘルニアって聞いた事あるけど何故なるの?」
「腰椎ヘルニアはどうしたらならずにすむの?」
「もうあんな辛い日々を送るのは嫌だ・・・。」
このようなあお悩みはありませんか?
原因が少しでも理解できれば日常生活を見直し、「予防もできる・再発も防げる」となれば不安だった気持ちもだいぶと楽になりそうじゃないですか?
ここでは腰椎ヘルニアの原因を中心に紹介していきたいと思います。
椎間板ヘルニアは腰痛の約5%
椎間板ヘルニアは腰骨の間のクッション材である「椎間板」が変形して飛び出し、神経を圧迫する病態をさします。ただし、画像診断でヘルニアが確認されたとしても、それが即、症状に結びつくとは限らないことが知られ、長い間無症状のまま、ヘルニア塊が自然消滅、あるいは縮小するケースも少なくありません。
腰痛の実に85%は原因不明だといわれており、残り15%のうち、椎間板ヘルニアが原因であると特定できるのはわずか5%程度に過ぎないといわれています。
椎間板ヘルニアと言うと、すぐ手術と思いがちですが、実際は手術が必要な「病的なヘルニア」はごく少数なのです。
椎間板とは?
人の体は、脊椎(いわゆる背骨)が支えています。脊椎は、部位によって頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾骨と呼ばれます。これらの脊椎の前方に椎体があり、椎体と椎体の間に椎間板がありクッションの役割を担っています。
腰椎椎間板ヘルニアになってしまう原因
脊椎と脊椎の間にあって、クッションの役割をしているのが椎間板です。この椎間板が本来あるべき場所からはみ出してしまうのが、椎間板ヘルニアです。
- 日常生活での動作が引きがねとなる
- 椎間板の老化
- 骨の老化
- 膝をつかずに重い物を持つ
- 重たい物を前かがみになって運んだ
- 腰を強くひねった
- 長時間の座り仕事や運転などの良くない姿勢
なかでも20代、30代の方は働き盛りですし筋力がそれなりにある分、激務で腰や背中に過剰な負担をかけていたとしてもそのまま続けられてしまい、疲労の蓄積を繰り返してしまうことが要因の一つになっている事が多いようです。
前かがみの姿勢が多い、立ちっぱなしや座りっぱなしなど、長時間同じ姿勢をとることは椎間板だけでなく腰全体に大きな負担がかかる事になります。
よくスポーツをしている方も、ねじりや衝撃といった負担が多いので椎間板を損傷しやすいですね。
何回もぎっくり腰を起こしていると徐々に椎間板が背中側に突き出してきて、ヘルニアになりやすい言われています。
ヘルニアにならなくてすむならそれにこした事はないですよね?
日常生活で気をつけていれば防げるものとして、椎間板ヘルニアの根本原因のひとつ、姿勢の悪さをイメージしてください。
上記の原因に共通している事は、腰部分の背骨に負担をかけるという点です。
これらの動作を繰り返したりすることが、腰椎ヘルニアになりやすい原因となる事が多いのです。
ですので、正そうと思えば正すことが出来るもの。つまり、普段から注意していれば防げるものとして、椎間板ヘルニアの根本原因のひとつ、「姿勢の悪さ」からくる背骨の歪みに注意して読んで頂けたらと思います。
「日常生活での動作が引きがねとなるもの」
中腰で重い物を持ったり運んだ。腰を強くひねった(ゴルフやテニスの素振り等)。長時間の座り仕事や運転。
これらに共通していえる事は、背骨に負担をかけるという点です。
これらの動作を繰り返したりすることが、椎間板ヘルニアの原因となる事があるのです。
「椎間板の老化」
椎間板は20歳を過ぎた頃から、だんだんと弾力性が欠けてゆくと言われています。
これが進行することで、ちょっとした動作による衝撃や圧迫に耐えられず、髄核が突出しやすくなります。
こうなると、先に述べた「日常生活での動作が引き金」となり、椎間板ヘルニアが引き起こされる原因となるのです。
「骨の老化」
加齢によるものもありますが、
偏食によるカルシウム不足が、骨粗鬆症や骨の変形を引き起こし、ちょっとした衝撃で骨が欠け、椎間板を潰してしまうケースもあります。
悪い姿勢で偏った動作をくり返すと、背骨や骨盤がズレやすくなります。
骨盤がズレて傾いてしまうと背骨(腰椎)も傾くことになります。
以下に、歪みの悪循環を記します。
歪みの悪循環
骨盤が歪む → それを支えようと体が歪む → さらに骨盤が歪む → またまた体が歪む → 歪みの悪循環になるのです。
体の歪みは、腰痛を引き起こす原因となる猫背の他にも、O脚・外反母趾などの原因にもなります。
とうぜん、内臓の位置もズレてくるので消化器系の病気も引き起こしたりもするのです。
根本原因を元から正す事の重要性。 正しい姿勢に取り組みましょう
背骨には、本来あるべき形態(生理湾曲)があり、首・胸・腰 3つの湾曲が体へかかる圧力をうまく分散させる役目を果しています。
この生理湾曲が狂うと、背骨に大きな負荷をかけてしまうことになります。
正しい姿勢 ~生理湾曲とは?~
背骨は本来、前後方向に緩いS字カーブを描いています。
このS字カーブの事を「生理湾曲」と言います。
腰椎は通常、体の前面に向かって半径約24~27cm湾曲しています。
例えば、腰椎の前湾が減少すると、椎間板の前方部分が潰され、椎間板全体が後方へ押し出される形となります。
この結果、押し出された椎間板が神経根を圧迫し、痛みやしびれなどの症状が発生するのです。
姿勢の悪さからくる生理湾曲の狂いは、腰への負担が非常に大きく、椎間板ヘルニアを引き起こす原因となるばかりでなく他の部位へも悪影響を及ぼします。
椎間板ヘルニアの症状
椎間板ヘルニアは、脊椎からはみ出した椎間板が脊髄中枢神経や末梢神経を圧迫します。この神経の圧迫により様々な症状を引き起こします。
例えば、おしりから足にかけての猛烈な痛みです。咳やくしゃみでも激痛が起こります。
他にも一般的に椎間板ヘルニアでは、次の様な症状が発生します。
- 坐骨神経痛
- 腰痛
- 腰から足先にかけての痺れ
- 感覚障害
- 重度の場合、排尿障害
椎間板ヘルニアの痺れ
椎間板ヘルニアは、痛みと同時にヘルニアによる神経圧迫で痺れを伴います。痺れの範囲は、圧迫されている神経の部分により違います。
痺れは、身体の片側だけに現れているのが特徴ですが、片側のお尻から太ももの裏側まで、また、足のふくらはぎの裏から外側にかけて症状を感じることも多くあります。
神経の圧迫が原因ならば症状は酷い
腰椎ヘルニアの痛みやしびれが、強くなったり弱くなったりする場合は、神経の圧迫が原因ではなく腰部全体の状態不良に影響を受けているということです。動けば痛みが強くなり、休めば弱くなるのは神経の圧迫だけが原因ではないという事です。
腰椎ヘルニアで、本当に神経の圧迫が原因の場合は重い症状が出ます。膀胱直腸障害や麻痺などですね。これらの症状は、神経が圧迫されて障害されている症状です。痛みやしびれがあっても、こういった重い症状がなければ根本的な原因は別にあります。
根本原因を元から正す事の重要性
背骨には、本来あるべき生理的湾曲があります。この湾曲が体へかかる圧力をうまく分散させる役目を果しています。
この生理的湾曲が狂うと、背骨に大きな負荷をかけてしまうことになります。
腰椎は通常、お腹側に向かって湾曲しています。
長い時間椅子に座りつづけていると、習慣的に足を組んだり、畳の部屋で横座りするなど、身体に歪みをつくる姿勢をくり返すと、知らないうちに背骨に負担がかかり生理的湾曲が崩れてしまい、内臓にも不自然な捻じれが加わるなど不調を引き起こす原因になってきます。
不調が起こってくるとその不調を正そうとするのですが、綺麗に元通りではなく傾いた状態から逆にまた傾こうとするので、体をまた捻じります。そうするとまた体に負担がかかります。これが続く事で大きな負担のかかっている腰の椎間板が傷んでしまいます。
身体のゆがみは、さまざまな腰痛を引き起こす要因となる猫背のほか、O脚や外反母趾などの原因にもなります。当然、内臓の位置もズレるため、消化器系の疾患までも引き起こしかねません。
このように、知らないあいだに「姿勢の悪さ」は、あなたの日常にも影響がでてきます。生活の質を維持してよりよい人生を送るために、日頃から「正しい姿勢」を保つように心がけましょう。
辛い腰痛を引き起こさない為にも、普段から正しい姿勢を心がけるよう、努力しましょう!
椎間板ヘルニアの対処法
温めるか冷やすか
夜寝ている時にジンジン痛む、熱感がある、安静にしていても痛む場合は冷やし、動いた時のみ痛い場合は、温めます。
分からない場合はどちらかを試してみて痛みが和らぐ方を採用します。
安静にする
スポーツなどをしている場合は、一旦中止し安静を守りましょう。
ここで無理をすると悪化する場合があります。
病院へ行く
自己判断はせずに病院で画像診断をしてもらいましょう。
椎間板ヘルニアでやってはダメなこと
以下は夜寝ている時でも症状が酷い場合や痛くて目が覚めてしまうような場合、触ると熱感がある場合の状態です。
ストレッチ
炎症が起きている初期にストレッチをすると炎症が悪化します。ストレッチなどは、痛みが落ち着いている時にしましょう。
温める
温めるのは、炎症が収まってからです。氷などでは体全体が冷えてしまうので、冷えピタなどを貼って熱を抜いても良いでしょう。
椎間板ヘルニアにならないために
日常の癖
無用な骨格の歪みはなるべく避けるべきです。無意識に行う足組みや片足荷重、女の子座り、アヒル座り等などが骨格の歪みを引き起こします。自分の癖は常に監視し正すようにしましょう。
細めに動く
事務作業やパソコン作業が多い方は必ず骨格の歪みは生まれます。しかし、細めに動くことにより、歪みはリセットできます。ここでいう動きというのは、運動ではなく、「あ~」と伸びるような動作のことです。
冷やさない
椎間板ヘルニアの方は東洋医学的に腎が弱く冷えに弱い体質です。代謝が低いので元々冷えやすく内臓の機能も低下します。特に下腹部は冷えやすいので、冷やさないように心がけると内臓の機能低下を防げます。
寝方
体を捻じらない寝方が重要です。特に横向きになった時は上の足が下の足の前に出て捻じった状態にならないようにしましょう。上の足の下に抱き枕などをかませて捻じらないように工夫します。
ソファーなどで寝ない
ソファーなどの柔らかすぎる素材は体が沈み込み骨格が異常な状態になります。眠る時は必ず布団で寝ましょう。
まとめ
あなたの腰の状態にもよりますが、無理のない範囲でなるべく動く事と姿勢に気を付ける事を心がけて生活するように頑張ってくださいね。
毎日のケアをする事もとても大事になります。何かを我慢したり不安に思っている事が絶えないというのは辛い事だと思います。
あなたが人生を豊かにするためにお手伝いをしていきたいので、これから少しでも楽しくて、良い人生を送りいと考えておられる場合はいつでもご相談下さい。
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。