「頭を急に動かしたらめまいが・・・」
この状態が続くととても不安になりますよね??
酷い場合は、めまいだけでなく吐き気や頭痛も起こってくる可能性もあります。。
良性発作性頭位めまい症もとても辛い症状がでますが、原因を知っているのと知らないとでは今後の治療に大きな差が出ると思います。
ここでは、その原因となる8大原因について書いていきますね。
少しでもあなたの治療のお手伝いができればと思います。
メニエール病と良性発作性頭位めまい症の違い
めまい、というとメニエール病を思い浮かべる方も多いと思いますが、メニエール病と良性発作性頭位めまい症は症状が若干異なるので判別できるのです。
メニエール病は耳鳴りや難聴を伴うことが多いですが、良性発作性頭位めまい症が耳鳴り、難聴は伴いません。
しかし、昔から難聴であった場合など、違う疾患もあると判別が難しいこともありますので、診察を受ける際にはご自分で耳鳴りもあるのか、いつからあるのかを説明できるようにしておくと良いでしょう。
また、メニエール病は頭の向きではめまいは起こらず、良性発作性頭位めまい症は頭の向きでめまいが起きます。
メニエーール病は内耳全体の病気のため、吐き気を伴う激しい回転性めまい発作が反復し、難聴、耳鳴りが同時に起こる症状が出現します。
メニエル病の場合
また、メニエールの場合は発作が起きると、寝ているのが良い場合が多く、良性発作性頭位めまい症の場合は発作が起きると寝るとさらに発作が起きる場合が多いのが相違点とされます。
メニエール病は、前庭の中の内耳の部分にリンパ液が増えすぎて起こる症状です。
メニエール病は、回転性のめまい、耳鳴り、難聴、これら3つが起こってはじめて診断されるということです。
多くの方がめまいがするとメニエール病、と考える事が多いほど有名な症状ですが、実際に該当する人は多くないそうです。
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症とは、頭を動かすことにより回転性のめまいが生じる病気です。
このめまいは一過性のもので、短時間でおさまることが多いです。めまいが1分ぐらいでおさまるようであれば、良性発作性頭位めまい症の可能性が高いといえるでしょう。
良性という名前からもわかるように、良性発作性頭位めまい症は命に関わる病気ではありません。
しかし、いつめまいが起きるかわからない恐怖やこの先どうなるのかという不安は日常生活に支障をきたす恐れがあります。
良性発作性頭位めまい症は、更年期以降の女性に多く見られます。その理由として、女性ホルモンからの影響が考えられます。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に関わっています。
加齢によりエストロゲンの量が減少すると骨密度は低下します。炭酸カルシウムからできている耳石も同じように影響を受けもろくなり、剥がれやすくなってしまうのです。
良性発作性頭位めまい症の8大原因
日本人のめまいに悩んでいる方は大勢いらっしゃいますが、そのほとんどの方が、「良性発作性頭位めまい症」と、言われています。
体の平衡感覚は、目ではなく耳の中にある「三半規管」と言われる器官が主に制御しています。
三半規管の中はリンパ液で満たされており、体が傾いた際にリンパ液もそれに合わせて動きます。常にバランスをとったり、次の動きに移りやすくしたりと、とても優れた器官なのです。
その三半規管のすぐ前に炭酸カルシウムの結晶があり、これを耳石と言います。そしてこの耳石が乗っている台があり、これを耳石器といいます。耳石器から耳石が剥がれ落ちてしまうとめまいが起こってしまうのです。
耳石器から耳石が剥がれてしまうと、半規管の中を流れているリンパ液と一緒になる事で波を作ります。その結果揺れが大きくなりリンパ液の流れがいつもより大振りになってしまいおさまるのに時間がかかるのです。
では何故、三半規管の異常がおきてしまうのか?
これは単純に偶然ではないのです。
やはり体のアンバランスがこのように耳の内部にも影響がでてきた結果です。
その原因は何かと言うと、
- 側頭骨の歪み
- 顎関節の歪み
- 骨盤の歪み
- 腎臓の機能低下
- 小腸経の機能低下
- 三焦経の機能低下
- 頚椎の問題
- 筋肉、靭帯の緊張
以上の8大原因があると良性発作性頭位めまい症になりやすくなります。
そして、頭の前方移動です。上記の問題が起きる以前にまずあなたの体にこっている異変は、「頭が通常よりも前に偏っている」可能性があります。
ご自分では気づかない範囲でも正常な位置よりも頭が前へでているはずです。
その状態で体のバランスを保つための機能が耳石になるのですが、長期間の負担で耳石も耳石器の上から落ちやすくなってしまうのです。
なので、めまいがおきるのはストレスや自律神経の問題だと、よく聞いたことがあるかもしれんが、実はそれ以前に体が危険信号を発していたかもしれません。
良性発作性頭位めまい症は、耳が原因のめまいの中では最も患者数が多く、メニエール病と診断された場合でも良性発作性頭位めまい症だったということもあるそうです。
そのような場合は、寝て起き上がる際にめまいがするのか、どうかなどで特徴がありますので、医師に説明するときはじっくりきいてもらいましょう。
めまいのある方の日常的な特徴をあげるとすれば、
- ほとんど運動をしない
- あまり外出しない
- デスクワークや前屈姿勢が多い
- 横になってTVや読書、スマホをする
- 腰痛もち
- 枕が低い
- 寝相が良い
- 不眠症
このような特徴があります。
つまり、良性発作性頭位めまい症を発症してしまうほとんど方がこのように生活習慣が大きく関わっている可能性があります。
良性発作性頭位めまい症の症状
良性発作性頭位めまい症の症状には以下のような特徴があります。
- グルグルしためまいが突然始まる
- 朝起き上がろうとしたときにめまいが起きる
- 頭や体を動かすとグルグルしためまいが起きるため、動けない
- 振り向いたときにめまいが起きる
- 下を向いたときにめまいが起きる
- めまいは数十秒~数分間続いて治まる
頭を動かして特定の向きにすると、数秒後に目の前がグルグル回る「回転性めまい」が起きて、数分後には収まります。吐き気や嘔吐を起こすこともあります。
良性発作性頭位めまい症では難聴や耳鳴りを伴わず、頭を動かした時に回転性めまいの症状が出ます。急に頭を動かさない限り回転性めまいの症状は起きません。また、めまい発作を起こした時の持続時間は短く、数秒から長くとも数分以内におさまります。
頭を動かした時の方向に限らず全てが回転性めまいなので、人によってはめまいが原因で気分が悪くなったり吐き気を感じることもあります。
めまいがおさまった後に静止状態を保っていればめまいは起きませんが、逆方向に頭を動かすと再びめまいが起こります。したがって、安静にして眠っている時にめまい発作は起きず、寝起きに頭部を動かすと回転性めまいを感じることがあります。
良性発作性頭位めまい症は眼振(眼球が左右または上下に動く現象)が少なく、めまいの症状が比較的軽い事が特徴です。頭を動かした時に限って軽いめまいが起こるため脳の病気を疑う人もいますが、聴覚の異常(蝸牛症状)を伴わない限り、脳の異常が原因とはほとんど考えられない耳の病気です。
良性発作性頭位めまい症を頻発しやすい年齢として、女性ホルモンの減少に伴う更年期に軽いめまいの症状が増えることがあります。これはエストロゲンの減少に伴い、骨密度の低下が原因となり良性発作性頭位めまい症を起こしやすくなります。
骨粗鬆症も同様に骨密度の低下により骨が脆くなると耳の骨の一部が欠けやすく、良性発作性頭位めまい症を起こしやすくなります。この場合、根本的な治療法を取らない限り、めまいが治癒しても再発の危険があります。
治療法は?
病院を受診して、お薬を飲んでもなかなか改善しないという場合は、まず体に起こっている変化の調整ができていないので、お薬も効果は少ないかもしれません。
一般的に知られている治療法としては「エプリー法」と呼ばれる方法があります。
この方法は自分1人でもできる方法ですので、試してみると良いと思います。
しかし、これはあくまで今ある症状に効果があるという事で、あなたの体がそれ以前と変わらなければ、再発する可能性がとても高くなります。
8大原因と頭の位置を正常に近づけない限り根本的な改善には繋がらないので気をつけて下さいね。
予防と再発防止
予防、再発防止には日常から注意しておく事がとても大事です。具体的には何かというと、
- 前かがみの姿勢を長時間しない
- デスクワークの時も合間にストレッチを挟む
- スマホをジッと覗き込まない
- 自分の姿勢を鏡でチェックする
そして、良い睡眠をとることで体は勝手に良い状態に戻ろうとしますので、早寝早起きを心がけましょう。
規則的な生活、適度な運動もとても大事ですからね。
まとめ
頭の位置異常が起きてしまうと、頭のなかにある内耳にも深刻な影響を及ぼしてしまいます。
一度このめまい症を発症してしまと、個人での完治は難しいとされていますので、専門家と一緒に根本治療を頑張りましょうね。
エプリー法などの対処法はありますが、これらは今ある症状に対しての対処法ですので、そこは間違えないようにしておくと良いと思いますし、医師や専門家に詳しく聞くと不安も軽くなるはずです。
頭の位置異常はめまい以外にも体の不具合がでてきます。
その問題を正常に近づける事ができれば、今悩んでいる症状だけではなく、様々な不調も改善できると思います。体が良い状態になれば、今までできなかった趣味や運動も存分に楽しめるようになれますし、仕事に集中することも、不安なくを動くこともできます。
やりたいこともできずに我慢ばかりの生活から、やりたい事を体のせいにしないようにしてほしいと思います。
そのためにお手伝いできる事もあると思うので、いつでもご相談下さいね。
少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。