胸やけや腹部膨満感を感じ、頻繁にゲップや、無臭のおならが出る場合は、呑気症かもしれません。
病院へ行って診てもらおうと思った所で、何科を受診すればいいの??と悩みますよね?
今回は、呑気症は何科を受診すればいいのか解説していきますので、是非参考にしてみて下さい。
呑気症ってどんな病気?
まずは、呑気症についてです。
呑気症の認知度はまだまだ低い病気です。しかし、全国で500万人近くいると言われます。この数字は日本の成人の8人に1人の割合にもなります。
呑気症の好発年齢は、ストレスを受けやすい20代~50代の女性に多いという報告があり、病院に行かずに悩んでいる人が結構多いのが現状です。
そんな呑気症は、空気を大量に飲み込むことで、お腹の張りや、頻繁なゲップやおならが出るのです。別名、空気嚥下症(くうきえんげしょう)とも言われます。
食べ物を飲み込む時や、唾を飲み込む時には同時に少量の空気も飲み込みます。これは正常なことなのですが、呑気症の場合は、精神的に不安定な状態やストレスを感じることで、空気の飲み込む量が増えるのです。そして胃や腸に溜まる空気の量が多くなり、様々な症状が出てくるのです。
飲み込む空気が原因なので、胃や腸の検査しても異常は見つからない場合が多く、整腸剤などを処方されても効果が少ないのです。
呑気症かなと思ったら何科を受診すればいいの?
では呑気症かなと思ったら何科を受診すればいいのでしょうか?
呑気症の症状です。
- ゲップが頻繁に出る
- おならが頻繁に出る
- 胸やけ
- 胃の不快感
- 腹鳴
- 鼓腸
- 腹部膨満感
- 食欲低下
このような症状がある場合は、まずは内科や消化器科を受診しましょう。
レントゲンや超音波エコーを使用して、胃や食道、腸などの消化器系に何か病気があるのかを検査します。
呑気症と同じような症状が出る病気としては、逆流性食道炎や過敏性腸症候群(IBS)などといったものも胃や腸の症状が出ます。
これらの消化器系に異常がなく、器質的な疾患でない場合には、呑気症が疑われます。
また頻繁なゲップやおならといった呑気症の症状以外にも
- 肩・首こり
- 頭痛
- 顎や顔の痛み
- めまい
- 手の痺れ
- 耳鳴り
といった症状が見られることがあります。
これは、噛みしめ呑気症候群(噛みしめ空気嚥下症候群)による症状が出ていることが考えられます。
その場合は、歯科や口腔外科を受診して、自分の歯型に合わせたマウスピースを作ってもらい、噛みしめ癖を治すことによって、症状を軽減させることもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
呑気症に似た症状の出る病気が隠れていることがありますので、まずは内科や消化器科を受診しましょう。さらに、噛みしめ吞気症候群の場合は、歯科や口腔外科を受診しましょう。
ゲップにしてもおならにしても、それらは何らかの体のサインなのです。なんか最近おかしいなと思ったら、異常がないか検査することは、自分の体の状態を知る上でも非常に大切なことなのです。