最近はゲップやおならが頻繁に出るようになってきた。さらに吐き気も出るようになってきた。
こんな症状が出てくると、自分は空気嚥下症かな?と思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、空気嚥下症は吐き気が出るのか?吐き気が出るほかの病気は何か?についてご紹介していきますので是非参考にしてみて下さい。
空気嚥下症て何?
空気嚥下症とは、無意識に空気を大量に吸い飲み込んでしまうことによって、胸やけやゲップ、おならが出やすくなる状態です。空気嚥下症は別名、呑気症とも言います。
胸やけやゲップが出るというと、逆流性食道炎が有名ですが、実は空気の飲み込みすぎでも起きるのです。
人は誰でも食べ物などを飲み込むときに、一緒に少量の空気を飲み込んでいます。さらに、食事以外の時にも、唾を飲み込む時には、1回に2~5mlの空気も一緒に飲み込んでいるのです。
空気嚥下症の場合は、無意識のうちに、頻繁に空気を飲み込んでしまうことで、お腹に入る空気の量が多くなることで、様々な症状が出てくるのです。
空気嚥下症の原因は、
- 早食い
- 精神的に不安定な状態
- ストレス
- 噛みしめや歯ぎしり
- 口呼吸が多い
- 義歯の不適合
- 姿勢が悪い(猫背)
- 後鼻漏
などが原因となって、空気嚥下症になるのです。
空気嚥下症の症状は?
では具体的な症状はどのようなものがあるのでしょうか?
- ゲップが頻繁に出る
- おならが頻繁に出る
- 胸やけ
- 胃の不快感
- 腹鳴
- 鼓腸
- 腹部膨満感
- 食欲低下
このように様々な症状が出ます。
飲み込んだ空気は、
口→胃→小腸→大腸
という流れで送られます。このため、胃腸の不快感や、上からはゲップとして出て、下からはおならとして出るのです。
空気嚥下症は吐き気も出るのか?
空気嚥下症の症状は、主にゲップやおなら、胃腸の不快感です。では吐き気は出るのでしょうか?
答えは、吐き気は出ることもあります。胃に空気が溜まることによってゲップが出やすくなるのですが、その際に吐き気も伴うことがあります。
しかし、この吐き気は逆流性食道炎でも起こるので注意が必要です。
逆流性食道炎とは、胃酸を含む胃の内容物が、食道へと逆流することによって、食道の粘膜に炎症が起こった状態です。
日本人の10人に1~2人が逆流性食道炎患者との報告もあるほど、現代病のひとつです。
逆流性食道炎は、胃の入り口にある下部食道括約筋や、食道の蠕動運動の機能低下によって起こります。
逆流性食道炎の症状は、
- 胸やけ
- 吐き気
- 前傾姿勢になると逆流しやすい
- 肩こり
- 背中の痛み
- 口に酸っぱく苦い液が上がってくる(吞酸)
- 口や喉が酸っぱく感じる
- 胃の不快感
- 腹部膨満感
- 咳がよく出る
- ゲップが頻繁に出る
- 声がかすれる
- 喉の違和感
- 食欲低下
です。吐き気もそのひとつですが、それ以外にも赤字のところは空気嚥下症の症状と同じ症状です。つまり、空気嚥下症と逆流性食道炎は似たような症状が出ることがあるのです。
さらに逆流性食道炎の原因です。
- 姿勢が悪い(猫背)
- ストレスが溜まっている
- 揚げ物が好き
- 甘い物が好き
- 辛い物が好き
- 早食い
- 大食い
- タバコをよく吸う
- お酒をよく飲む
- 肥満
- 妊娠中
- 便秘がち
この原因も空気嚥下症と同じものがあるのです。
ですので、空気嚥下症で吐き気の症状がでることはあるのですが、逆流性食道炎も併発している可能性があるということなのです。
あなたの吐き気はどちらが原因となっているのか、心配であれば、一度医療機関を受診しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
空気嚥下症でも吐き気は起きますし、逆流性食道炎でも吐き気は起こるのです。この二つは、症状や原因が同じものもあるので注意して下さい。
早食いをせずによく噛んで食べることと、姿勢を意識してストレスを上手に発散することはとても大切なのです。