「お腹の張りと下痢が続くのが辛い」
「人が多い場所に行けない」
「ガスを出すときはトイレじゃないと無理だ」
主に左側に腹痛が出る場合は「呑気症(空気嚥下症)」の可能性もありますが、加えて下痢にも頻繁に悩まされている場合は、呑気症と「過敏性腸症候群(IBS)」の両方が疑われます。
ここではその両方についてごご紹介していきすので、
- おならやゲップが頻繁に出て困っている
- 大勢が周りにいるとおならと下痢が出やすくなる
- どうしても周囲を気にしてしまう
このようなお悩みがありましたら、参考にして頂きたいと思います。
呑気症(空気嚥下症)とは??
無意識に空気をのみ込みすぎておなかの張りやガス(おなら)、ゲップが頻繁に出る症状が呑気(どんき)症と言われています。空気嚥下(くうきえんげ)症ともいい、緊張や不安から首や肩に力が入ったり歯を食いしばったりすると、唾とともに空気をのみこみやすいことでお腹の張りやゲップが出やすくなるというものです。
口の中が狭くなって舌が上顎に当たると、唾液が喉の奥に流れ込んで無意識に飲み込んでしまうよに反射が起こります。
このとき、1回ごとに喉の奥の空気を3~5cc取りこむとされています。頻繁に唾を飲むとおなかの中に空気がたまり、呑気症を引き起こすという事です。
吸い込む空気が原因なので、胃や腸を検査しても異常は見つからない場合が多く、内科でガスを減らす薬や整腸剤などを処方されても効果が少ないとも言われています。
過敏性腸症候群(IBS)とは?
過敏性腸症候群とは、腸の検査をしても炎症や潰瘍などの異常がないにもかかわらず、腹痛に伴って、下痢や便秘、腹部の膨満感などの症状が慢性的に持続する疾患です。「IBS」とも言われます。
20~40歳代に多く、男性と女性では1:1.6とやや女性に多い傾向になっています。男性は、慢性的な下痢を繰り返す「下痢型」、女性は慢性的な便秘を繰り返す「便秘型」が多いです。
どちらも同様に腹痛やおならはあります。
そして、それに伴う下痢の症状も気になる部分ですよね。呑気症だけでは下痢になるとは言い切れないようですが、
症状を改善するには??
生活習慣の注意点
- 普段から口を少し開けるようにする
- 顎を引いた状態を意識する
- ストレス発散方法を見つける
食生活の注意点
- 早食いをせずによく咀嚼する
- 辛み、酸味などの刺激物は控えめにする
- 炭酸飲料やアルコールを控えめにする
- 油っぽい食事を控えめにする
以上が日常生活の中での改善ポイントとして挙げられます。
姿勢やストレスと感じる部分も症状悪化に繋がるのでストレスをためずに猫背や呼吸などの意識してみましょう。
腹痛と下痢はそれぞれに違ったサインの可能性もあります。腹痛も下痢も続くと辛いですが、呑気症や過敏性腸症候群の改善方法などを意識して日常生活から改善に向かう事も可能なので、まずは少しずつ注意して生活を見直すことから始めると良いかと思います。しかし、自己判断ばかりにならず、検査を受けることもお勧めいたします。