「お腹が張って苦しい」
「ガスが出そうになるのを我慢しなきゃいけない・・・」
ガスのほとんどは口から飲み込んだ空気と言われ、私たちは飲食を通して気づかないうちに多くの空気を飲み込んでいるそうです。
例えば10ミリリットルの水を飲むと、その倍近い空気が水と一緒に胃に入るという報告もあるそうです。
胃に入った空気の一部はゲップとして外に出るが、残ったものは下降して腸のガスになります。
飲み込んだ空気の約8割は窒素です。これは酸素などと違って体内で消えてなくならないため、腸内ガスになって、おならとして外へ出そうとします。つまり、飲み込む空気の量が多いほど、ゲップやお腹にたまるガスも増えます。
これが「呑気症(空気嚥下症)」と呼ばれる症状です。
呑気症(空気嚥下症)とは??
無意識に空気をのみ込みすぎておなかの張りやガス(おなら)、ゲップが頻繁に出る症状が呑気(どんき)症と言われています。空気嚥下(くうきえんげ)症ともいい、緊張や不安から首や肩に力が入ったり歯を食いしばったりすると、唾とともに空気をのみこみやすいことでお腹の張りやゲップが出やすくなるというものです。
口の中が狭くなって舌が上顎に当たると、唾液が喉の奥に流れ込んで無意識に飲み込んでしまうよに反射が起こります。
頻繁に唾を飲むとおなかの中に空気がたまり、呑気症を引き起こすという事です。
吸い込む空気が原因なので、胃や腸を検査しても異常は見つからない場合が多く、内科でガスを減らす薬や整腸剤などを処方されても効果が少ないとも言われています。
呑気症は空気が口から胃の中へ必要以上に多く入ってしまった状態です。何かで口を開いた時の何かがその要因になっているはずです。
たとえば何かの拍子に唾液をゴクリと飲み込んだ時、口の開き方によっては通常より多くの空気が胃の中へ送られてしまうことがあります。
呑気症(空気嚥下症)の症状
- ゲップ
- 腹部膨満感
- ガス(おなら)
- 胸焼け
- 腹痛
- 上腹部痛
- 歯肉炎
- アゴの痛み
こうした呑気症の症状は心理的な要因でも増強すると言われています。
呑気症の疑いがある、もしくは指摘されたという場合の腹痛は胃や腸に異常が見当たらず、便秘や下痢を繰り返す事も無いのであれば呑気症にたいする改善方法を試しても良いと思いますよ。
注意点・改善ポイント
- 早食いをせずによく咀嚼する
- 辛み、酸味などの刺激物は控えめにする
- 炭酸飲料やアルコールを控えめにする
- 油っぽい食事を控えめにする
- 普段から口を少し開けるようにする
- 顎を引いた状態を意識する
- ストレス発散方法を見つける
以上が呑気症(空気嚥下症)の改善ポイントとして挙げられます。
呑気症による腹痛でお悩みの場合は特に食事や日頃の姿勢からも改善が見込めると思います。腹痛にならないために直前に飲食を控えることも大事かと思います。緊張や不安からも悪化する可能性もあります。少しずつ日常生活の習慣を見直してみてはいかがですか?