「健康診断で側弯症と言われた。」
「子供の頃から背骨が曲がっているけどなんで??」
このように側弯症でお悩みの方は多いですよ。あなたが悩んでいる事は多くの方も同じように悩んでいらっしゃいます。
側弯症とはどのようなものなのでしょうか?
これから改善しようと思っている場合でも、何をしていいかを迷っている場合でもあなたのお役に立てると思うので、参考にしてみて下さいね。
このように多くの方が悩んでいらっしゃる側弯症の原因はどのような事が考えられるのでしょうか??
側弯症の原因は??
側弯症とは、脊柱が側方に歪んでしまう事を言います。脊椎は頚椎×7、胸椎×12、腰椎×5の24個の骨が重なりあって構成されています。正常な脊椎は前から見ると直線状に見えますが、横から見ると頚椎は前、胸椎は後ろ、腰椎は前にカーブしています
これを生理的湾(せいりてきわんきょく)と言います。
多くの場合、前後への変化はあまり見られません。脊椎が左右どちらかへのカーブを描いてしまう事です。
そして脊椎が側方に歪むだけではなく、右へ側方カーブになってくると左に捻じれ、左に側方カーブしてくると右に捻じれるといった複合的な状態になっている場合がほとんどのようです。
さらに進行すると肋骨の正常な動きも妨げられてしまい、肺を大きく使うことが困難になってしまい呼吸機能に障害をきたしてしまいます。これにより呼吸量が低下するので更に自己回復力も低下してしまい息苦しさ・肺活量の低下なども起こってしまい猫背が持続してしまったり睡眠の質も良くなくなります。
また側弯することで、カーブの内側は窮屈になってしまうこともなんとなく理解していただけますか?
窮屈になってしまうと脊椎と脊椎の間から出ている脊髄神経を圧迫してしまうことで、痺れやマヒなどの神経障害を起こしてしまうこともあります。このように側湾症が進行していくと、心理的なストレスの原因にもなりますし、腰痛や背部の痛み・痺れの症状もでてきてしまい改善困難になってしまう場合がとても多いようです。
側弯症は「機能性側弯症」と「構築性側弯症」の二つに分類されます。
「構築性側弯症」に分類されるものに特発性側弯症があります。
特発性側弯症の原因は分かっておりません。というよりは、原因が分からない側弯症が「特発性側弯症」です。
脊椎自体に異常があり、姿勢を変えても矯正できない側弯症のことをいいます。このうち約9割は、現在でも原因が不明とされています。
- 先天性側弯症
- 脳性小児マヒによる側弯症
- 神経疾患の合併症による側弯症
- 外傷性側弯症
その他の原因による側弯症
- 脊椎側弯症
- 乳児期側弯症
- 学童期側弯症
- 思春期側弯症
これらが特発性側弯症に振り分けられる場合ですね。
機能性側弯症は、日常生活の中で、姿勢などを注意することにより改善される可能性がありますが、構築性側弯症は進行を防ぐことはできません。
外的要因による変形による側弯症の事を機能性側弯症といいます。可能性があると言っても切り傷などが治るのとは訳が違うので簡単には改善しないのである程度の年数を要するものと考えておいてくださいね。
- 習慣性の不良姿勢によるもの
- 腰椎椎間板ヘルニアなどの痛みによるもの(椎間板ヘルニアの治療で改善)
- 骨盤の傾斜によるもの(脚長差、股関節の病気など。靴の高さを調整することで軽減)
側弯症の多くは、成長期の子供に発症しますが、自覚症状が乏しいため、初めは本人も周りの人達も気づかないことが多く見受けられます。外見の変化が明らかになるころには、脊椎の変形が相当進んでいる場合もあるので、治療のタイミングを逸しないためにも早期発見が大切です。
脊柱(背骨)が変形し、左右のどちらか側方に傾く疾患です。正常な脊柱は前や後ろからみると真っ直ぐな形をしていますが、何らかの原因で脊柱が側方に曲がってしまいます。側弯症の診断はその傾きの角度(コブ角)をみることで行います。
背骨が曲がる
- 背骨の変形とともに以下のような症状がみられる
・肩や腰が水平でない
・肩甲骨が飛び出る
・肋骨など胸部の骨の変形 - 重症な場合は、心臓や肺などの臓器に影響することがある生活習慣や姿勢の悪さから生じる側弯は「機能性側弯症」に分類されます。
側弯症は自然治癒する?
構築性側弯症であれば、加療により改善する可能性はありますが、自然治癒する可能性は極めて低いと考えられています。
機能性側弯症であるならば、自然治癒する可能性は高いと考えられます。しかし、構築性側弯症でも、一部の乳幼児側弯症、学童期側弯症の場合、経過観察をしているうちにカーブが小さくなっていくことがあります。
ただ、いまのところそれを言い切れる方法はありません。医療機関における定期的なレントゲンによる経過観察が必要です。
成人でも側弯症は進行する?
側弯症が一番悪化する時期は、成長期です。そのため、神経線維腫症、神経・筋性側弯症などの特殊な原因による側弯症を除けば、一般に、成長が終了すれば側弯は進行しません。
しかし、高度な弯曲を有するものでは、成長終了後も少しずつ進行するとされていますので、定期的なレントゲンによる経過観察が必要です。
側弯症の分類
原因による分類
考えられる原因によって分けるほうが、便利な場合もあります。
特発性
側弯症患者の約80%が「特発性側弯症」です。これは原因がわからない、という意味です。
骨障害性(先天性)
「骨障害性」とは「骨の異常から発生した」という意味です。この側弯症は通常、母親の胎内にいる時期に発生します。
この側弯症は、脊椎の形に影響を与えます。ほとんどの先天性側弯症のカーブは進行しませんが、中には治療を必要とするものもあります。
他の原因によるもの
神経や筋肉の疾患(ポリオ、筋ジストロフィー、脳性麻痺)、結合組織の異常(マルファン症候群)、脊髄の腫瘍、交通事故などでの脊椎の損傷などによって引き起こされることもあります。
カーブの位置による分類
側弯症のカーブは、脊椎の特定の場所に現れることが多く、またとくにカーブが現れやすい部分もあります。
カーブがどこにあるかによって、背中の見た目も異なり、また治療も微妙に異なってくる場合があります。
- 胸椎型――特発性側弯症のなかでも、もっとも多いカーブ・パターンの1つ。右側にカーブしている場合が多く、肋骨のねじれが目立ちやすいので、見つけやすい。
- 胸腰椎型――やはり特発性側弯症に多く見られるカーブ・パターン。カーブの長さが長くなる傾向がある。肋骨のねじれや肋骨の盛り上がりは胸椎カーブよりは目立たないが、それでもかなり目立つ。
- 腰椎――背中の下のほうに現れ、左側にカーブしている場合が多い。カーブは目立ちにくいが、他の種類のカーブより柔軟性が少ない。
- ダブル型――逆方向の2つのカーブがある、S字型カーブ。 2つのカーブが互いにバランスを取ろうとするため、一番目立ちにくく、痛みも出にくいとされる。一見すると、背骨が曲がっていないように、見える。
カーブの度合いによる分類
脊椎のカーブの度合いによって類別されることもあります。 カーブを測るのには「コブ(Cobb)」という方法が使用されます。
コブ法では、傾いた2つの脊椎から脊椎のカーブした部分に沿って線を引き、その2つの線が交わったところが、「コブ角」になります。
ただし、2つの線が実際に交差する箇所は、レントゲン写真上からはるかはずれたところになります。そのため、幾何学上の法則を用い、
最初の2つの線に対して垂直な線を引きます。治療に関する判断は、しばしばカーブの度合いに基づいてなされます。
発症年令による分類
発症した年令で分ける場合もあります。
乳幼児期側弯症――非常に少ない。だいたい3歳になる前に発症する。 男子に多い。治療せずとも自然に治るケースが多い。
学童期側弯症――3~10歳で発症する。 約60%は治療しないと進行する。
思春期側弯症――もっとも多い。思春期に発症する。 右胸椎カーブが多い。圧倒的に女子に多い。
成人期側弯症――約80%は思春期から特発性側弯症だったのが、大人になるまで気づかなかったもの。
変性側弯症(老人性側弯症)――加齢によるもの。
このように側弯症といっても色々な分類があり、全員が同じではありませんが、約8割以上の方が特発性側弯症と言われ原因も不明、改善方法も不明、だからコルセットか酷くなってきたら手術しかないと言われるんです。
ですが側弯症で改善方法が無いと言われた場合でも諦める必要は無いですよ!!
特発性側弯症の場合でも、機能性側弯症の場合でも、年齢に関係なく改善することはあります。
ただストレッチやマッサージを受けていてもそれは改善しません。まずは日常生活から見直す事から始めましょう。そして側弯症の改善に必要な施術ができる専門家を頼る事です。
でなければ、とても難しいと思います。
日常生活では何を心がけるべき??
食事
- 必要な栄養を取る
- 不必要なものは取り過ぎない
ことです。
食事は毎日のように食べていることなので、からだへの負担がかかりやすいです。
まずは、栄養素をバランスよく摂取するように心がけましょう。特に大豆の発酵食品は腸と自律神経の改善にはとても効果がありますので、意識して摂取するように心がけましょう。
そして、食べ過ぎや早食いに注意して、腹八分目で終わりにしましょうね。
一度、普段自分の口の中に入れるものに注意してみてください。
インスタント食品はなるべく避けたほうがよい食品のひとつです。
睡眠
睡眠不足や、睡眠の質が低下していると、睡眠をとったとしても疲労が完全に抜けきらず、どんどん蓄積されていき緊張型頭痛などの症状が起こってしまいます。
これは、自然治癒力に大きく関係してきます。
腹式呼吸をすることにより、睡眠の質が上がるので、睡眠時間が短くても体の回復度は全然違います。
- 上を向いて寝転びます
- おへその上に手を置きながら、口からゆっくりと息を吐いていきます
- 鼻から息をすう(お腹を膨らませることを意識する)
- 再度、口からゆっくりと息を吐いていく(吐く時の3倍ぐらい長さを意識して)
- これを3回繰り返す。
一度試してみてください。
睡眠の効果としては、下記のようになります。
- 脳と肉体の修復
- その日起きたことの整理と定着
脳とからだの修復とは、睡眠状態に入ると、成長ホルモンなどの様々なホルモンが分泌され、体の矯正や損傷部位を修復する作業が行われます。
起きている間に大きな負担があると細胞が傷つき機能低下を起こしてしまいます。その機能を回復するのが、睡眠中なんです。
睡眠中に効率よく新しい細胞を生まれ変わらせているんですね。
ストレスなどの精神的な問題も脳の情報となってきます。
ストレスは美容や健康にも影響しますので、ストレスを溜め込まないことも重要です。
睡眠をとることでストレスになっている情報も整理されるため、からだへの負担も減ってきます。
- 食事は寝る3時間前には済ませる
- お風呂は40°から43°にする
- 光の調節
この3項目は良い睡眠には必要な事なので心がけましょう。
運動
効果としては、
- 血流を良くする
- 脳を活性化する
- 体内でミトコンドリアを生成する
- 骨の生成がスムーズになる
- 心肺機能の低下防止
このように、適度な運動は体に良い影響しか及ぼしません。
普段あまり運動をしていない方は、少しずつ運動を始めてみませんか?
まとめ
あなたの側弯症を改善する為にはまず日常生活を見直してもらう必要があります。
体を良い状態にする事で施術が余る事無くあなたの体に浸透しやすくなります。
その状態を続けることで側弯症で諦めていた着たい服も、やりたい仕事も諦めなくて済むようになるはずです。
あなたが本気で側弯症を改善したいと思い、誰かを頼りたいとお考えでしたらいつでもご相談下さい。
きっとあなたのお役に立てるはずです。