「最近、ゲップやガスが気になる時に動悸もするのはなに??」
「心臓に異常はないのに頻繁に動悸がするのはなぜかな??」
このようなお悩みはありませんか??
もしかするとそれは呑気症(空気嚥下症)かもしれませんね。
ふだん食事をしていると自然に空気を飲み込んでいますが、それはゲップとして吐き出したり、腸のほうに移動してガスとなって外に出ます。しかし、その空気を飲み込むのが習慣になって、体内にガスがたまりやすくなります。そして動悸などの症状が出やすくなるのです。
動悸やゲップなどを繰り返す状態を呑気症(空気嚥下症)といいます。
動悸も呑気症の症状になるので、改善する為の参考にして頂ければと思います。
呑気症(空気嚥下症)の症状
- 動悸
- ゲップ
- 腹部膨満感
- ガス(おなら)
- 胸焼け
- 上腹部痛
- 歯肉炎
- アゴの痛み
などの症状がありますが、全て当てはまるとは限らず、個人差があります。
この中で注目する症状は動悸ですが、胃や腸にたまった空気が左側の横隔膜を圧迫すると、心臓に圧力がかかり動悸や息切れなどの症状が
出現するようです。
頻繁に動悸や息切れの自覚症状がある場合でも心臓に異常がなければ吞気症の症状かもしれませんね。
大腸にガスがたまるとガスは大腸の脾湾曲部と呼ばれる場所に集まりやすくなります。ここは人が起立した時に大腸の最上部になるところで、気体のガスは大腸の一番高いこの場所に集まりやすいと言われています。左の脇腹付近になるのですが、そこにガスがたまると横隔膜を押し上げて動悸や胸痛を引きおこしてきます。
呑気症(空気嚥下症)とは??
無意識に空気をのみ込みすぎておなかの張りやガス(おなら)、ゲップが頻繁に出る症状が呑気(どんき)症と言われています。空気嚥下(くうきえんげ)症ともいい、緊張や不安から首や肩に力が入ったり歯を食いしばったりすると、唾とともに空気をのみこみやすいことでお腹の張りやゲップが出やすくなるというものです。
口の中が狭くなって舌が上顎に当たると、唾液が喉の奥に流れ込んで無意識に飲み込んでしまうよに反射が起こります。
このとき、1回ごとに喉の奥の空気を3~5cc取りこむとされています。頻繁に唾を飲むとおなかの中に空気がたまり、呑気症を引き起こすという事です。
吸い込む空気が原因なので、胃や腸を検査しても異常は見つからない場合が多く、内科でガスを減らす薬や整腸剤などを処方されても効果が少ないとも言われています。
呑気症(空気嚥下症)の症状を改善
生活習慣の注意点
- 普段から口を少し開けるようにする
- 顎を引いた状態を意識する
- ストレス発散方法を見つける
食生活の注意点
- 早食いをせずによく咀嚼する
- 辛み、酸味などの刺激物は控えめにする
- 炭酸飲料やアルコールを控えめにする
- 油っぽい食事を控えめにする
以上が呑気症(空気嚥下症)の改善ポイントとして挙げられます。
歯の噛みしめで唾を飲み込むことが特に関係していると指摘されています。
歯の噛みしめと聞くと、食事などの際に、口を動かしている状態や歯ぎしりのように食いしばっている状態を想像しますが、
ここでは無意識のうちに歯を噛みしめている状態
- 口を閉じて、
- 上下の歯が当たっていて、
- 唾液が分泌されやすくて、
- 無意識に飲み込んでしまう。
無意識のうちに歯の噛みしめを行うと、舌が上あごに付き、唾液が分泌され奥へと流れやすくなります。そして、唾液と一緒に空気も流れ込んでいくので、その分空気を呑み込んでしまいます。
歯の噛みしめが原因で起こる症状は、ストレスの時よりもひどく、頭痛や肩こり、目の痛みなどを引き起こすともいわれています。また、歯の摩擦やひび割れ、歯肉炎、アゴの痛みなども引き起こしやすくなります。
歯の噛みしめは、緊張や不安によって起こるだけでなく、重い荷物を持つ時や、デスクワークなどの軽い作業を行う時にも引き起こります。
どれも日常的に起こるものなので、全てをすぐに対処することは難しいかもしれません。歯の噛みしめが原因で引き起こる症状がひどい場合には、まずは自分の歯の噛み合わせを確認してもらうことも大事ですよ。
呑気症はどなたでも症状が出る可能性がありますが、日常的に困っていても周囲の方に分かりにくいという点があります。しかし、症状を改善していくことは可能ですので、日常生活や食生活に目を向け、これから呑気症で困ることが減るようにしていきましょうね。