高齢者に多い逆流性食道炎の原因やメカニズムは??

高齢者に多い逆流性食道炎は、近年若者にも増えつつあり、現代病とも呼ばれるようになりました。

「食事が楽しくなくなった」

「寝てる時がつらい」

「薬を飲んでも効果がない」

など、逆流性食道炎で悩んでいる方は多くいます。

今回は、逆流性食道炎の原因や、なぜ逆流するのか?などそのメカニズムについてご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。

逆流性食道炎とは?

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逆流性食道炎とは、胃酸を含む胃の内容物が、食道へと逆流することによって、食道の粘膜に炎症が起こった状態です。

40年前には数%だった有病率もここ最近では20%前後と確実に増加傾向にあります。そしてなんと、日本人の10人に1~2人が逆流性食道炎患者との報告もあるほど、現代病のひとつとなりました。

逆流性食道炎のでみられる症状です。

  • 胸やけ
  • 胸の痛み
  • 吐き気
  • 肩こり
  • 背中の痛み
  • 吞酸(口に胃酸がこみ上げる)
  • 口の中が苦味や酸っぱい感じ
  • 胃もたれ
  • 飲み込みづらい
  • 気管支炎
  • げっぷ

など、いろんな症状が出てきます。

初期の症状は、胸やけや胃もたれから現れることが多く、重度になると、吞酸や吐き気などが出てきて、実際に嘔吐することもあるのです。このようになると、日常生活に支障をきたすようになってきます。

逆流性食道炎のメカニズムは?

逆流性食道炎は、どのようなメカニズムで逆流するのでしょうか?

食べた物や飲んだ物は、口から食道を通って胃に入ります。食道と胃の境目には、下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)と呼ばれる筋肉があります。これは、弁の構造になっており、食べ物や飲み物が胃に入るときは弛緩して広がり、その後、胃に入ったものが逆流してこないように収縮して閉じるという働きをしています。

また食道は、伸びたり縮んだりする「蠕動運動」と言われる特有の動きによって、口から入ったものを胃に送り込んでいるのです。もし胃の内容物が食道の方へ逆流したとしても、この蠕動運動によって押し返してくれるのです。

こういったことが正常に機能した状態なので、通常は胃の内容物が逆流することはないのです。

しかし、下部食道括約筋や蠕動運動が、何らかの原因によって正常に機能しなくなった場合、胃酸を含む胃の内容物が食道を伝って口の方へ逆流してくるのです。

胃には、胃酸が分泌されており、食べた物を消化してくれます。この胃酸は非常に強い酸で、例えば、食べ物を噛まずに飲み込んでしまったとしても、ちゃんと消化できるくらい強い酸なのです。

ですので当然、胃の粘膜は、胃酸に耐えられるようになっているのですが、食道の粘膜は胃酸に耐えられるほど強くありません。そのため、逆流性食道炎で胃酸が逆流してくることで、食道の粘膜に炎症や潰瘍が生じてしまうのです。

しかし、これは食道だけではなく、胃にも起こります。何らかの原因で胃酸過多になったり、胃の粘膜が弱くなってしまうことで、胃潰瘍になったり、胃に炎症が起きたりしてしまうのです。

逆流性食道炎の原因は?

では、下部食道括約筋や蠕動運動の機能が低下する原因や、胃酸過多になる原因は何なのでしょうか?

基本的には食生活の影響が大きいとされていますが、それ以外にもたくさん原因はあり、いろんな原因が重なることで逆流性食道炎になっていることも少なくありません。

  • 食生活の乱れ
  • 飲酒
  • タバコ
  • ストレス
  • 加齢
  • 不良姿勢
  • 肥満
  • 妊娠
  • 食道裂孔ヘルニア
  • 便秘

食生活では、最近増えてきた、脂肪分の多いファーストフードや甘い物などを食べ過ぎや、早食いや大食いは、胃酸過多や胃の過活動につながり、胃に負担がかかります。また、お酒やタバコは下部食道括約筋や蠕動運動の機能低下の原因となります。

ストレスも胃酸過多の原因となります。よく「ストレスで胃潰瘍になった」と聞くのはこの為です。ストレスと胃は関係が深いのです。

また、姿勢が悪くなり猫背になることで、腹圧が上がり胃が圧迫されてしまいます。

それ以外にも、妊娠や肥満によって、胃への圧迫の負担がかかったり、便秘でも腸が停滞状態になるので、胃に負担がかかります。このように、逆流性食道炎になる原因は意外と多いのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

逆流性食道炎になる原因は多く、一つだけが原因とは限りません。複数の原因があって発症していることも多くあるのです。

逆流性食道炎の方は、これを機に、胃に負担のかかることをしてないか見直してみて下さいね。

\この記事は私が書きました/

小泉 雅規(こいずみ まさのり)

小泉 雅規(こいずみ まさのり)

大阪市福島区MITO整体院
小泉 雅規(こいずみ まさのり)

・柔道整復師(国家資格)
・整形外科付属の整骨院で副院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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