逆流性食道炎の治療時に避けるべき食事と生活スタイル

甘いもの

逆流性食道炎とは、胃酸を始めとする胃の内容物が食道に逆流を起こす胃食道逆流症という病気の一種であり、胃の内容物が食道の粘膜を刺激して炎症を引き起こす疾患です。

胸焼けや胸部の違和感、過度のげっぷなどの症状を起こします。

逆流性食道炎の発症には生活習慣との関わりが大きくあります。

元来日本人には少ない病気とされていましたが、主に食生活を中心とする生活習慣の欧米化に伴い増加しているのです。

反対に言えば、生活習慣によって多少とも症状を和らげることもできるということです。そこでこの記事では、逆流性食道炎の治療時に避けるべき食事と生活スタイルをお教えします。

逆流性食道炎の治療時に避けるべき食事

揚げ物、ハンバーガーなどの油もの

揚げ物などの高脂肪物は胃に刺激を与えやすく、胃酸分泌が活発になります。また高脂肪食を摂取するとレシストキニンというホルモンが分泌され、これは一過性下部食道括約筋(LES)弛緩を誘発します。

一過LES弛緩とは胃と食道の間の筋肉がゆるむことで、逆流の起こりやすい状態です。逆流を防ぐことが症状を和らげるには重要であり、そのためには油ものの摂取を控えるべきでしょう。

チョコレート、ケーキなどの甘いもの

甘味類も避けるべきものとして筆頭に挙げられるでしょう。揚げ物と同じく高脂肪物であり、胃に負担をかけます。

逆流性食道炎の治療時において問題なのは胃酸を中心とする胃の内容物の逆流とそれに伴う食道への刺激であり、それを助長するような食品は避けるべきです。

肉類

同じく脂肪の多い食べ物でもありますが、タンパク質を多く含む肉類は消化に時間がかかります。つまり胃に長く留まるということであり、それは胃酸を多く分泌させることになります。

酢のもの、酸度の高い柑橘類

上記のような食品は、消化の過程で胃酸の分泌を増やしたり、食道括約筋の弛緩を誘発することで、結果的に胸焼けなどの症状を引き起こすものですが、食品そのものが食道の粘膜を刺激するような食品もあり、酢や柑橘系の果物はそうしたものの一例です。

他にも和菓子や飴、トマト、アルコール飲料などがこれに含まれます。

一見、消化しやすく健康に良さそうなものも中にはありますが、食道そのものへの刺激という側面にも注意が必要なのです。

逆流性食道炎の治療時に避けるべき生活スタイル

タバコ

過食・早食いをしない

食事の内容とともに、食事の摂取量も問題になります。食べ過ぎや早食いは控えた方がいいでしょう。逆流性食道炎の治療云々に関わらず、全般的に健康に寄与するものとして穏当な食事スタイルを心がけることが望ましいです。

肥満はそれ自体内蔵脂肪による腹圧上昇を招くため逆流性食道炎の原因の一つですが、他のさまざまな病気のそれでもあります。

食後すぐに横にならない

食事の内容、食事の摂取量に加えて食後の体位もまた逆流性食道炎と関係があります。

逆流は食道括約筋の弛緩によって起こり、それは胃の膨らんだ状態に起こりやすいです。その状態で横臥することは逆流を助長することになります。

食後2〜3時間は横にならないようにしましょう。逆から言えば、寝る直前にものを食べないようにするということでもあります。

食事から就寝までは十分に間を置き、そして就寝時には上半身を少し高くする姿勢を取ることがおすすめです。

ファウラー体位と呼ばれる、仰向けで下肢を水平にしたまま45程度上半身を起こす姿勢は腹部への圧力を緩和するのに効果的とされています。布団との間に座布団を挟み込むなどして実践できるでしょう。

前かがみの姿勢を取らない

前傾姿勢は腹部を圧迫し、そのことは逆流を招きやすいとされています。庭仕事など、長時間そうした姿勢を強いる活動は控えるべきでしょう。

また歌を歌うなど、大きな声を出すことも腹部に負荷をかけますし、重いものを持ち運ぶなどといった腹筋を激しく使うような運動も極力控えることが望ましいです。腹部をきつく締める服装もしないようにしましょう。

反対に、普段から背中を伸ばして生活することは効果的です。

喫煙をしない

タバコも食道の粘膜を傷つけ、また咳込んだ際に腹部に圧力がかかることから逆流性食道炎の因子であるとされてきました。

2016年には大阪市立大学が、その治療においても禁煙は有効であることを発表し、禁煙成功者と失敗者の間では、回復の具合に有意の差が見られたことを明らかにしています。

逆流性食道炎の改善には生活習慣が起因する

以上、逆流性食道炎の治療時に避けるべき食事と生活スタイルを解説しました。

逆流性食道炎は食生活を中心とする生活習慣に大きく起因する病気であり、すなわち普段の食事内容や習慣の改善によって症状の緩和を図ることができるのです。

治療時には高脂肪物や刺激の強い食品の摂取を控え、食後にはすぐの横にならないことが推奨されます。また就寝時や日常動作においては、お腹に圧力をかけないような姿勢を取ることを心がけると良いでしょう。

\この記事は私が書きました/

氏永 真司

氏永 真司

大阪市福島区MITO整体院
院長 氏永 真司(うじなが しんじ)

・柔道整復師
・鍼灸師
・整形外科付属の整骨院2店舗で院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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