食事が辛い!そんな逆流性食道炎の原因・治し方は??

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食事をするたびに、胃酸が上がってきてつらい。

朝起きると口の中が酸っぱい。胸やけや背中が痛くてつらい。

このようなことで悩んでませんか??

こんな日常生活に支障をきたす逆流性食道炎。

今回は、逆流性食道炎の原因や治し方についてご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。

逆流性食道炎とは

医者 問診

逆流性食道炎とは、胃液が胃から食道へと逆流することによって、食道の粘膜に炎症が起こった状態です。

逆流性食道炎は、幅広い年代層にみられ、最近では食生活の変化に伴って、20~30代の方も増加傾向にあります。

逆流性食道炎のメカニズム

逆流性食道炎のメカニズムです。

横隔膜の下には胃があり、食道は横隔膜を貫いて胃へとつながっています。口の中から食べ物が入ると、食道を通って胃に入り十二指腸へと送られます。

食道と胃の境目には、下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)と言う筋肉があります。これは、弁の構造になっているので、食べ物や飲み物が胃に入るときは広がり、胃に入ったものが逆流してこないように閉じるという構造になってます。このように正常に下部食道括約筋が機能していると、食べ物や胃酸は逆流することはありません。

食道は、伸びたり縮んだりする「蠕動運動」によって、食べ物を胃に送り込んでいます。この蠕動運動によって、もし胃酸が食道の方へ逆流したとしても押し返してくれるのです。

しかし、こられの下部食道括約筋や蠕動運動が、何らかの要因によって機能低下を起こした場合、胃酸を含む胃の内容物が逆流してしまうのです。

胃には、食べた物を消化する胃酸が分泌されます。胃酸は、非常に強い酸で、食べ物を噛まずに飲み込んでもちゃんと消化できるくらい強力なのです。

当然、胃の粘膜は、胃酸に耐えられる機能がもともと備わっているのですが、食道は胃酸に耐える粘膜ではありません。そのため、逆流性食道炎で胃酸が逆流してくることで、食道の粘膜に炎症や潰瘍が生じてしまうのです。

逆流性食道炎になると出る症状

逆流性食道炎の症状は、

  • 胸やけ
  • 胸の痛み
  • 吐き気
  • 肩こり
  • 背中の痛み
  • 吞酸(喉の奥に胃酸がこみ上げる)
  • 口の中が苦味や酸っぱい感じ
  • 胃もたれ
  • 飲み込みづらい
  • げっぷ

などがります。

逆流性食道炎の多くの場合は、胸やけの症状から始まり、進行すると喉の方まで症状が現れます。特に、食後や横になった時、前にかがんだ姿勢で症状が出やすくなります。さらに、逆流性食道炎は食道の炎症が悪化すると、出血を起こし、吐血や黒い便が出ることもあります。

このような症状が出ることによって、食べたいものが食べられなくなるなど、食事が楽しめなくなったり、夜ぐっすり眠れなくなったり、倦怠感であったりと、逆流性食道炎でも日常生活にも支障が出てきます。

逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎の多くは、下部食道括約筋の機能低下によって、胃と食道の間が閉まらなくなってしまうことが逆流性食道炎の重要な要因とされています。

ではなぜ食道括約筋が機能低下を起こしてしまうのでしょうか。

  • 食生活の乱れ
  • ストレス
  • 加齢
  • 姿勢の悪さ
  • 肥満
  • 妊娠
  • 食道裂孔ヘルニア

食生活の乱れ

一度にたくさん食べてしまうことや、脂肪やタンパク質の多い食事や、炭水化物の早食いは、胃の過活動がおこり、食道括約筋が正常に機能しなくなります。また、アルコールを摂取することでも、食道括約筋は機能低下を起こし逆流性食道炎の原因になります。

ストレス

ストレスが溜まることで、食道括約筋が機能低下を起こし逆流性食道炎の原因になります。ストレスによって胃酸が過剰に分泌され、さらにストレスで食道の過敏性も高くなるため、通常では問題のない少量の胃酸であっても、食道に炎症が起こってしまうのです。

加齢

加齢に伴って筋力の低下がみられることはよくあります。当然、食道括約筋も筋肉なので締りが悪くなります。また、食道の蠕動運動も弱くなっていくことで逆流性食道炎の原因になり、逆流したものを胃に戻す力が低下してしまいます。

姿勢の悪さ

姿勢は逆流性食道炎に深く関係しています。特に猫背の姿勢は逆流性食道炎の原因になります。胃などの内臓の働きをコントロールしているのは自律神経です。自律神経は、脳から出て背骨を通って各臓器へ神経の枝を出してます。猫背になることで、自律神経の通り道が悪くなり、正常に機能しなくなってしまうのです。自律神経が正常に機能しなくなることで、胃酸の分泌量が増え、食道括約筋も機能が低下して逆流性食道炎の原因になってしまうのです。

さらに猫背の姿勢では、腹圧が上がり胃を圧迫するので、消化不良や、胃酸が逆流しやすい状態になります。

肥満

肥満になると、腹圧が上がり胃に負担がかかります。これによって、食道括約筋が機能低下を起こし逆流性食道炎の原因になります。肥満で猫背は最悪のパターンですね。

妊娠

妊娠することにより、腹部が大きくなってきますので、胃が下から押し上げられてしまい、逆流性食道炎になることがあります。

また、妊娠中は、つわりによって嘔吐することがあります。この嘔吐により、胃酸が食道に上ってくるので、逆流性食道炎のような症状がでることもあります。

食道裂孔ヘルニア

横隔膜の食道が通り抜ける穴を食道裂孔(しょくどうれっこう)と言います。この食道裂孔から胃の一部が上に飛び出している状態を「食道裂孔ヘルニア」といいます。これによって、胃の入り口のあたりが横隔膜に挟まった状態になるため、食道括約筋が正常に機能しなくなり逆流性食道炎の原因になります。また、妊娠中も下からの圧迫によって、食道裂孔ヘルニアになることもあります。

バレット食道とは

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バレット食道とは、逆流性食道炎が長期間にわたって続くことにより、食道下部の粘膜が変性する状態です。食道の粘膜は、扁平上皮(へんぺいじょうひ)という粘膜で覆われています。一方、胃や腸は円柱上皮(えんちゅうじょうひ)という別の粘膜で覆われています。

食道下部の粘膜が、胃から連続して同じ円柱上皮に置き換えられている状態をバレット食道と言います。バレット食道は、食道がんの発症に関してリスクの高い疾患です。

逆流性食道炎は癌のリスクを伴う疾患なのです。

主な症状は胸やけ、胃もたれや胸痛、吐き気などです。 症状や身体診察に加えて、胃カメラを用いて診断します。逆流性食道炎でバレット食道が心配な方は、消化器内科や消化器外科を受診して下さい。

逆流性食道炎の治し方

では、逆流性食道炎の治し方にはどのようなものがあるのでしょうか。

薬物療法による治し方

医療機関で行われている逆流性食道炎の治し方には、主に薬物療法です。胃酸の分泌を抑えるために、胃酸分泌抑制薬が処方されます。胃酸分泌薬は、プロトンポンプ阻害薬(PPI)とヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)カリウムイオン競合型酸ブロッカー(PCAB)などの種類があります。

薬物療法による治し方は、その方の病態や進行状態、逆流性食道炎以外にかかっている病気があれば、その薬との兼ね合いなどもふまえた上で、薬物療法の処方内容が決められます。

薬剤性の可能性がある場合は、他に服用している薬を見直します。治し方はただ薬を飲めばいいというものではありません。他に服用している薬も関係するので、薬物療法による治し方は重要です。

手術による治し方

基本的には、薬物療法による治し方が優先して行われます。そして、経過をみながら逆流性食道炎の症状が、どのように変化していくかをみていきます。症状の進行や、出血があったり、食道が狭くなった、などという場合には、治し方を薬物療法から外科的治療として手術が検討されます。

ESD(内視鏡下粘膜下層剥離術)

このESDは、粘膜を電気メスで切開したあと、粘膜の下層部分を少しずつ剥離して、炎症している部分を切除する治し方です。もともと胃がんや食道がんの手術に用いられていた術式です。

噴門形成術

食道裂孔ヘルニアを併発してる場合に適応になる治し方です。まず、緩んで大きくなった横隔膜の食道裂孔を縫い縮め、次に、横隔膜の上に出てきている胃の上部を下に戻します。これによって破綻していた逆流防止の機能を修復する治し方です。

姿勢の改善による治し方

逆流性食道炎の方の多くは、猫背の姿勢になってることが多いです。ですので逆流性食道炎の治し方のひとつは、普段から姿勢は意識しすることです。

デスクワークの方は、どうしても猫背になりやすいです。意識してもまた気づいたら猫背になっているこがほとんどです。なので、仕事中は30分に1回は立ち上がって両手をバンザイして体を後ろに反らすようにしてください。姿勢の治し方のポイントとしては、座った状態で頭を1センチ上に上げるようにすると姿勢が正されます。

減量による治し方

肥満の場合の治し方は、当然減量が大切です。減量して腹圧による胃への負担を少しでも改善します。

お水を飲むことでの治し方

お水をたくさん飲むことで、胃酸を薄めていく治し方です。ただし、食事中や食後すぐに大量のお水を飲んでしまうと、胃酸が薄まり、消化の妨げになってしまいます。食事の前後1時間はあけるようにしてください。目安としては、1日1,5~2リットルをこまめに飲むようにしましょう。胃酸は強い酸性なので、アルカリイオン水を飲むと治し方としては効果的です。

睡眠時での治し方

寝ている時に症状が出る場合は、枕の下に何枚かタオルを敷くなど、頭の位置を高くして下さい。これによって、食道よりも胃が上にこないように工夫することで、逆流性食道炎を予防します。

食生活の改善による治し方

  • 寝る前に食べない
  • 腹八分目にする
  • よく噛んで食べる
  • 食後は横にならない
  • 消化の良いものを食べる

食生活での治し方のポイントは、食事はよく噛んで食べることです。これによって、唾液が分泌され消化しやすい状態になります。食べた物が逆流しないように、食後は、前かがみになるなどの腹圧が上がる体勢をしないように気をつけたり、すぐに横にならないことが治し方としては大切です。食後30分~1時間は胃酸分泌が増え、横になることで逆流しやすくなるので、食後2時間は横にならないように注意しましょう。また、もう一つの治し方のポイントとしては、寝る前は食べないことです。

これらのことを意識するだけでも、ある程度の効果は期待できます。

また、脂質やタンパク質の多い食べ物を控えたり、炭水化物の過剰な摂取や早食いは控えましょう。治し方としては良くないです。ただ、食事に関しては、その人によって合う合わないがあるので、あくまで参考程度にしてください。

  • 揚げ物
  • 豚肉・牛肉
  • 脂身
  • ベーコン
  • ソーセージ
  • ケーキ
  • チョコレート
  • ラード
  • ラーメン
  • アルコール
  • カフェイン
  • 香辛料

などです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?逆流性食道炎の治し方はたくさんあります。まずは、自分で行えることから始めてみて下さい。どの治し方が自分に合うのか試してみて下さい。逆流性食道炎は、やはり姿勢や食生活の影響を受けやすいので、自分の生活習慣、食生活を見直すことは逆流性食道炎の治し方としてとても重要になります。

当院では姿勢の矯正も行っておりますので、薬を飲んでも改善しない方、姿勢が悪く逆流性食道炎の治し方が分からなくてお困りの方は、一度ご相談下さい。

 

 

\この記事は私が書きました/

小泉 雅規(こいずみ まさのり)

小泉 雅規(こいずみ まさのり)

大阪市福島区MITO整体院
小泉 雅規(こいずみ まさのり)

・柔道整復師(国家資格)
・整形外科付属の整骨院で副院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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