坐骨神経痛治療の為に原因と症状を知ろう!

腰からお尻、足に出てくる痛み、しびれ、不快感。とても辛いですよね。

それにいつ症状が無くなっていくのかもはっきり分からないと不安になると思います。なんとかならないかと考えてばかりでなかなか他の事にも集中できなくなったりすると思います。

ただじっとしていてもとても時間がかかりそうな気がしませんか?少しずつでも自分で改善しようと行動する方がワクワクすると思いますよ。

病院にかかっても特に治療法が無かったり、様子を見ようとなった方には是非自分でも頑張ってもらいたいと思います。

坐骨神経痛は「病名」ではなく「症状」

まず、坐骨神経痛が引き起こされてしまうメカニズムや原因についてですが、

坐骨神経は人の体の中で最も大きい神経です。腰椎と仙骨から出てお尻にある梨状筋の下、そして太ももの後ろ中央を通り、膝の裏で2つに分かれ足裏まで通っています。

坐骨神経痛は「脊髄や脊髄から枝分かれした神経根が圧迫され、炎症を起こしていることが原因で各所に出る症状」のことを指します。よって坐骨神経痛は「病名」ではなく「病状」であり、腰椎椎間板ヘルニアといった病気の原因となる症状の1つになります。

つまり、坐骨神経痛によって腰痛が起きるのではなく「腰痛を引き起こす各種の病気によって坐骨神経痛の症状が出る」ということですね。

とはいえ坐骨神経痛の原因がはっきり特定されることは、あまりありません。その多くが原因不明であり、原因が特定されるケースは10~20%の患者に過ぎません。

また、病院の医師によっても坐骨神経痛への考え方が異なる場合も少なくありません。関節の機能障害が主な原因と考える医師もいれば、神経の痛みそのものが問題と考える医師もいるといった具合ですね。

原因として考えられる疾患

  • 腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア

背骨1つ1つの間にあり、クッションと固定するのが椎間板という軟骨です。
椎間板の弾力性は、年齢とともに低下し、それによって変形する可能性が高くなります。
変形すると、椎間板が潰れてはみ出してしまい、神経を圧迫してしまい腰椎椎間板ヘルニアを発症します。

坐骨神経痛は椎間板ヘルニアに合併しやすい

腰椎の椎間板ヘルニアの症状は、腰痛だけではありません。太ももやひざ、足首、つま先にまで激しい痛みがともなう坐骨神経痛を合併しやすいのが特徴です。

ヘルニアの合併による坐骨神経痛では、くしゃみや咳、排便時など力んだ際にも痛みをともなう場合があります。

  • 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

背骨の中にある脊柱管が狭くなることで神経を圧迫し起こるのが、腰部脊柱管狭窄症です。
脊柱管の中には、脊髄と馬尾神経が通っており、脊柱管が狭くなることで発症してしまうのです。

これも、老化による腰椎の変形が原因で起こることが多いです。

  • 変形性腰椎症(へんけいせいようついしょう)

腰の部分の背骨になる腰椎をつなぐ椎間板が変形すると、近くの神経を圧迫して起こる変形性腰椎症になります。
椎間板の弾力が落ちて薄くなったり、端がささくれることで、神経を圧迫してしまいます。

これらのように、腰痛から坐骨神経痛を引き起こすことも多くあります。
腰痛は、腰からお尻にかけて痛みが起こりますが、そこから足にまで痛みやしびれが広がったら、坐骨神経痛の症状が出ていると考えていいと思います。

  • 梨状筋性坐骨神経痛

お尻にある梨状筋が硬くなる事や機能異常を起こす事で、症状が出てくる坐骨神経痛です。このタイプも多いようです。お尻の筋肉が硬くなっていたり、うまく使えずに動きが悪くなっていることが原因と考えられます。

筋肉による圧迫が原因となる場合

坐骨神経は、人体のなかでも一番長い神経で、お尻から足の指先にまでおよびます。そのため、ケガをしたり、スポーツをすることなどによって、周囲の筋肉と坐骨神経が圧迫されると下半身の広い範囲で神経痛を引き起こすことがあります。

このような状態を「梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)」と呼びます。梨状筋とは、お尻にある筋肉で、打撲やスポーツでその梨状筋を使いすぎることで、梨状筋の下を通る坐骨神経が圧迫されて痛みやしびれが起こるわけです。

  • 仙腸関節傷害

仙腸関節は骨盤の仙骨と腸骨が繋がっている関節です。腰の背骨の下、尾骨より上のあたりです。ここに傷害が発生します。関節についている細かい腱や靭帯、筋肉の動きが悪くなることでも発生しますね。

  • 根性坐骨神経痛
  • 腰椎性坐骨神経痛

前屈をすると痛みが出るときは椎間板ヘルニアも疑います。

坐骨神経の付け根が圧迫されて、痛みが起こると言われているタイプの神経痛です。脊髄の近くで神経根を刺激されたことによる痛みが「根性坐骨神経痛です。

腰椎の関節やその周辺の軟部組織に異常が起こってしまい、神経が過剰に反応して起こると言われているのが「腰痛性坐骨神経痛」です。

坐骨神経痛を引き起こす原因として診断されることが多いようです。その中でも腰椎椎間板ヘルニアが多く、腰椎すべり症、腰椎分離症、脊柱管狭窄症も多いようです。

また内臓疾患による「脊髄腫瘍」や「骨盤内腫瘍」ができて神経を圧迫している可能性もあります。その場合はもちろん早急な対応が必要となります。

腫瘍による坐骨神経痛の痛みも……受診すべきは何科?

また、背骨に癌が転移した場合や、背骨の中央を通っている脊髄の腫瘍により、坐骨神経痛を伴う場合があります。安静にしていても痛みが変わらない、夜間も痛みが続くなど、今までに経験したことのない症状であれば、早めに病院へ行きましょう。

腰の違和感や痛みが続いた後に、坐骨神経に沿った痛みやしびれが出る場合もありますが、「坐骨神経痛かな?」と思ったら、まず整形外科で検査を受けましょう。レントゲンやMRIで腰の状態を確認することができます。悪化させると大変なものもありますので、痛みの我慢し過ぎには、注意して下さい!

妊娠中の腰の痛み

また、妊娠中はホルモン分泌の影響で靭帯が弛みやすくなるとともに、腰部・骨盤を支える筋肉の働きにも変化が見られる場合も。その結果、坐骨神経の通る範囲に痛みや痺れなどの症状が出ることがあります。気になる痛みがある場合は、主治医か整形外科で診察を受けるようにしましょう。

その他、病気が原因となる場合

ヘルニアほど多くはありませんが、坐骨神経痛を招く原因には、糖尿病や帯状疱疹、脊髄や骨盤内にできる腫瘍、アルコール依存症など、意外な病気によって引き起こされる場合があります。

原因が特定できない坐骨神経痛もある

上記で紹介した病気や症状によるものだけでなく、原因が特定できない場合でも坐骨神経痛は起こることがあります。きちんと治療するためには、自分で症状を判断するのではなく、かかりつけの医師または整形外科で相談をしましょう。

あなたの症状をチェック

坐骨神経は広範囲に症状を出す可能性があるため、とても重要であることがいえます。この坐骨神経がどの部分で障害されるかにより、症状の出る範囲や症状も違いますが、下の表に多くみられるものを挙げてみました。坐骨神経痛がおきている場合、腰部やお尻などに筋肉の緊張がみられる場合も多くあり、坐骨神経痛に併せて不快な症状を感じる場合もあります。

多くの場合は、片側のお尻や足に痛みやしびれが出ますが、両側に症状が出ている場合は早急に病院へ行きましょう。悪化すると肛門周囲へしびれが生じたり、排尿障害になることもあります。

  • 腰痛がある
  • お尻にしびれ、痛みがある。
  • 太ももの裏、ふくらはぎなど後面を中心に痛みがある。
  • 体勢を変える際に症状が強くなる。
  • 足が痛み、休みながらでないと歩けない状態である。
  • 前かがみになると足のしびれ、痛みが強くなる。
  • 足の冷たさ、だるさ、感覚異常がある。
  • 座わっていると、お尻や足にしびれや痛みが出る。
  • 痛みで立っていることがつらい。
  • 足の力の入り具合に左右差がある。
  • 足の裏の皮膚が厚くなったように感じる。
  • 足に力が入らなくなったり、つまずきやすくなる。

など、症状は沢山ありますし、上記以外にも感じ方や出方は色々だと思いますので一概には決めつける事はできませんが、主な症状には当てはまると思います。こういった症状が何週間も継続していたり段々と酷くなってきたりといった事もありますので、体の変化で気になる場合は自己判断せずに、まず病院を受診することをオススメします。そこで原因をなるべく早く見つける事が大事だと思います。

坐骨神経痛と腰痛の違い

坐骨神経痛と腰痛も実は違います。
坐骨神経痛は神経の症状であり、腰痛とは腰(腰椎)が何らかの影響で傷んで症状が出ることを言います。

症状の出方にも違いがあります。

  • 坐骨神経痛は、腰ではなく、お尻から足に痛みや痺れが出ます。
  • 腰痛は、腰からお尻にかけて痛みや症状が出るのです。

とめ

ここでは原因を中心に紹介をしてきましたが、この他にも長時間の同じ姿勢をしない事や、普段から姿勢を気にすること、いわゆる体によくない格好で仕事もプライベートを過ごさない事など、坐骨神経痛を改善する為には沢山頑張らないといけません。

腰痛の8割が原因が明確になっていないのと同じように、坐骨神経痛も原因が特定されない事の方が多いですし、腰部に神経にかかわる状態になっていてもそれが絶対ではないことも大変多いです。

だからと言って諦めてしまっては一生その辛い神経痛と付き合っていかなければいけません。

それってとても大変だと思いますよね??

なので、必ず改善するという気持ちと努力を無くさないように頑張りましょう。

自分1人で限界だと思う場合は思い切って専門家と一緒に努力する事を選択してくださいね。少しでも不安や苦痛が楽になってくれば我慢している事や、できない事も出来てきますよ。

人生が豊かになるにはやっぱり体が元気な事だと思います。

少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

\この記事は私が書きました/

氏永 真司

氏永 真司

大阪市福島区MITO整体院
院長 氏永 真司(うじなが しんじ)

・柔道整復師
・鍼灸師
・整形外科付属の整骨院2店舗で院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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