「腕のしびれ」の3大原因とは!?

「重い物を持ったわけでもないのに、腕がビリビリしびれる。」

「朝起きたらなぜか腕がしびれている。

しびれが断続的でも数週間続いている」

こんな症状でお困りではありませんか?

腕がしびれると、初めはそんなに気にならなかった症状が日増しにひどくなっているように感じますよね。

そして日常生活にも支障が出てきてしまう事になるかもしれません。

例えば、お箸持って食事をするのも大変になりますし、ペンを握って字を書いたりパソコンのキーボードをうつ作業もつらくなる事だってあります。

そのため、腕のしびれを早く改善したいと思っている方は多いはずです。

そこで、腕のしびれの原因や改善方法を調べてみましたので皆さんのお役に立てるかと思います。

腕のしびれの原因は?

腕のしびれの主な原因は、血行不良と言われています。

通勤通学の電車やバスのつり革に掴まっている姿勢や、電話の最中に痺れると言った感じになりませんか?

この場合は、肘の位置が心臓よりも高くなるために起こる、血行不良が原因です。

この原因以外では、単に血行不良だけが原因ではない腕のしびれも増えています。

それが

「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」

斜角筋症候群(しゃかくきんしょうこうぐん)

斜角筋とは頚椎と呼ばれる首の骨から第1肋骨と第2肋骨についている筋肉です。

この場合は、斜角筋が硬くなるなど、緊張してしまう事で神経や血管が圧迫されてしまう症状です。

前斜角筋か中斜角筋、もしくはその両方が過緊張したことにより、斜角筋隙と呼ばれるその隙間を通る神経や血管が圧迫されて起こります。

肋鎖症候群(ろくさしょうこうぐん)

鎖骨と第1肋骨の間の隙間を肋鎖間隙といいます。
この隙間を神経や血管が通っており、ここで圧迫を受けて症状が出るものを肋鎖症候群と呼びます。

この症状の特徴は鎖骨が下がってしまう事で起こりやすく、なで肩の女性や猫背の方に多くみられます。

物理的に鎖骨と肋骨の間で神経や血管が圧迫を受けて、肩、腕、手、指や背面に痛みやしびれなどが表れるというのが、肋鎖症候群の症状です。

小胸筋症候群・過外転症候群(しょうきょうきんしょうこうぐん・かがいてんしょうこうぐん)

小胸筋とは胸の前にあり、少し深い場所にある筋肉です。

この小胸筋のすぐ下を神経や血管が通っているため、腕を真横に挙げて伸ばされた時に圧迫を受けてしまい症状が起こります。

症状が急激に現れることは少なく、この場合も肩こりくらいですが、徐々に指先や手のしびれ、だるさ、冷えが出てきたりします。
さらに悪化すると、指先や手の感覚異常、ペットボトルのキャップが開けられないというような力が入りにくいなどの症状も現れます。
吊革につかまる、高い所に洗濯物を干すように手を挙げたり、重い荷物を肩に掛けたりすると悪化し、お風呂などで温めると楽にな場合がみられます。

長時間のデスクワークやスマホの操作時などに、背中を丸めてしまい体の前面が圧迫される姿勢になり、首から鎖骨にかけて胸郭出口と呼ばれる部分が狭くなってしまい、それに伴って血行不良が起こるのです。

すると、腕に流れる血液量が減ってしまい、酸素や栄養不足から腕のしびれが現れます。

一時的な血行不良による腕のしびれは問題ありませんが、しびれが長時間続く、何度も繰り返して起こるという場合は単純な血行不良では済まない可能性があります。

主に女性に多いと言われていますが、実際には男性も多いようです。

「頚椎ヘルニア」

  • 加齢的変化
  • 外的要因
  • スマートフォン・PC
  • 体の歪み
  • 自律神経の乱れ

などが、頚椎ヘルニアを引き起こしてしまう原因になります。

首にかかる負担は、まっすぐ立った時に対して約3倍に増えるのです。

ただでさえ人間の頭は6kgほどありますから、猫背の状態では20kg近くの負荷がかかっていることになります。猫背になりがちなデスクワークのときには1時間に1回は休憩をして、首を休ませてあげましょう。

スポーツが原因というのもよく見られます。体をひねる水泳やゴルフ、格闘技やテニスなどのハードなスポーツに多いですね。そのなかでも特に、プロレスラーには高い確率で頚椎ヘルニアが起こります。

ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツではとても多い外傷の一つです。

ほか、交通事故やケガによって椎間板を痛めるケースもあります。

また加齢による骨の老化も原因となり、頚椎ヘルニアの患者で1番多い年代は50〜60代の中高年なんです。

ヘルニアとは、「飛び出す」という意味です。

椎間板ヘルニアとは、文字どおり中身である髄核が飛び出してしまう症状です。

頚椎ヘルニアの原因として、20歳代からすでにはじまる椎間板の「加齢的変化」や、「不良姿勢」などの背骨にかかる負荷の積み重ねにより、線維輪がふくらんだり、亀裂が生じて中身である髄核が外にはみ出します。

この結果、脊髄や神経根を圧迫して症状があらわれるのです。

そして、7つの頸椎の上から数えて4番目、5番目、6番目、7番目にあたる神経は、手や腕に繋がっているため、圧迫されてしまうと、手や腕のしびれ、握力低下などが生じます。

一方、上から1番目、2番目、3番目までにある神経は、頭に繋がっており、これらが圧迫されると、頭痛・吐き気・眼精疲労・視力低下・耳鳴りなどの、頭部を中心とした症状が起きます。

「変形性頚椎症」

  • 自分の頭を支えるために首には常にストレスがかかっている

同じ部分に負担が掛かり続けると、良くないというのは想像できますよね?

骨も負担がかかり続けると、その刺激に対して変化が起こります。

それが骨にトゲができてしまう要因になってしまうのです。

そしてそれだけ負担になっているのは骨だけでなく、骨と骨の間にある椎間板と呼ばれるクッションの役割をしている組織にも影響し、この椎間板を擦り減らしてしまいます。

そうすると関節の動きが悪くなり炎症が起きてしまい、通常とは違う動きをしてしまう、そしてまた悪化する。

このような悪循環になり、頸椎単体だけでなく関節を成している部分にも変化が起きてしまいます。

勝手にできてしまった骨のトゲがスムーズな関節の動きを妨害し、首に違和感を感じるようになるのです。

スムーズな首の動きができなくなると、関節内に炎症が起きてしまう可能性も出てきます。

炎症が強くなってくると、首の関節だけでなく周囲の靭帯や筋肉などにも影響が広がり、様々な症状が引き起こされます。

頚椎症性神経根症の特徴

神経というのは脊髄から枝分かれして出たものですが、神経根が頚椎や骨棘によって刺激されると、腕の痛みやしびれ、筋力低下などが現れます。頚椎のどの部位の神経根が刺激されているかによっても症状が出る位置が異なるので注意が必要です。

頚椎症性脊髄症の特徴

脊髄が刺激されると、運動障害が強くなるのが特徴です。上半身だけでなく、下半身にも症状が広がってゆく恐れがあります。

腕に運動障害が生じると、手指を使って行う作業に支障が生じやすくなります。例えば食事をする際に箸を以前のように使えなくなることがあったり、字を書いたり細かい作業ができなくなります。

足に生じる支障としては歩行障害が生じ、うまく歩くことができなくなります。症状が進行すると排尿障害にもなるので大いに注意が必要です。

頚椎症性神経根症も強い痛みを伴うことがありますが、頚椎症性脊髄症は運動障害や機能障害が生じ、日常生活にも支障が生じるのでさらに注意が必要です。早めの対応をお勧めします。

腕のしびれの症状

腕のしびれの症状には、ピリピリ、ビリビリ、ジンジンといった症状の他にも、次のような症状が起こることがあります。

  • 腕のだるさ
  • 腕のむくみ
  • 脱力感
  • 肩や首のコリ、痛み
  • 腕を触ると冷たい
  • 血色が悪い
  • 腫れぼったい感じ

血行不良により血液の巡りが悪くなると、その部分は温かい血液が流れにくくなることから冷えが起こり、老廃物が溜まって今度はむくみが起こる、といったように悪循環が起こります。

腕のしびれの症状が現れた時は、腕のどの部分が特にしびれているかを確認すると共に、腕以外にも何か症状が出ていないか気にしてみましょう。

腕のしびれの治し方

腕のしびれが、肩や首の筋肉疲労や、長時間同じ姿勢を続けたことによる血行不良の場合は、血行を促すストレッチをすることでしびれを軽減することができます。

頭の後ろで両手を組みます。

肘を前でくっつけるように閉じます。

そこから今度は、肘を開いて背中の肩甲骨をストレッチします。

これを15回繰り返します。

壁から足を40㎝ほど離し、両手を肩幅より少し広めに開き、壁に付けます。

その状態で壁に向かって腕立てをします。

この時、肘は床と水平になるようにしましょう。

これも15回行います。

腕のしびれの予防法

腕のしびれを予防するには、血行不良にならない様にすることが大切です。

血行を促すには、お風呂にゆっくりと浸かって体を温めるのも大事です。
夏場なら約37度、冬場なら42度ぐらいの温度で10分は肩まで浸かる事を心がけて下さい。意外と大変ですので、無理のない範囲で頑張りましょう。
長時間のデスクワーク時には一時間に一度は休憩をとり、肩や首のストレッチや腕を軽く動かすのもよいでしょう。

また、自立神経もとても大事なので睡眠不足やストレスなどは血流を悪くしてしまう原因になります。
なので、早寝早起きを心掛ける、ストレスはできるだけ早いうちに解消する事も大事です。

毎日の生活習慣に気を配ることも予防に繋がります。

また、腕のしびれ以外に吐き気や頭痛がする、腕と同じ側の足もしびれている(右半分、左半分)という場合は、脳血管障害が起きている可能性がありますので、早急に病院を受診するようにして下さい。

しかし、このような方法を行っても一向に回復しない時や、症状がどんどんと強くなる場合は、病院で必ず診てもらうようにしましょう。

まとめ

腕のしびれは、誰でも一度くらいは経験したことがあると言われるほど身近な症状ですが、その原因を知ることで対処や予防が可能となっていますので、参考にして頂き不快な腕のしびれの解消に役立ててみて下さい。

あなたがこれからの人生を不安なく生活していく為には体が健康でないといけないと思います。

改善をお考えならいつでもご相談下さいね。

少しでもあなたのお役に立てると幸いです。

\この記事は私が書きました/

氏永 真司

氏永 真司

大阪市福島区MITO整体院
院長 氏永 真司(うじなが しんじ)

・柔道整復師
・鍼灸師
・整形外科付属の整骨院2店舗で院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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