「指先がムズムズしびれる。」
「決まった指のしびれが取れない。」
「指先のしびれは何が原因なんだろう?」
あなたはこんなお悩みがありませんか?
指先のしびれがあると、何か怖い病気ではないかと不安になる事もあるのではないでしょうか。指先のしびれの原因は様々ありますが、全てが怖い病気ではありません。
そこで、今回は手の指先がしびれる原因をピックアップして説明していきたいと思います。
しびれが起こってしまうにはさまざまな原因が考えられますが、しびれる部分やしびれ以外の症状など、あなたの症状と照らし合わせながらしびれの原因のヒントになると思いますので是非参考にしてみて下さいね。
指先がしびれる7大原因
- 血行不良
正座をした時に足がしびれてしまい立つのも大変だったという経験は誰もがあるのではないでしょうか。これは、体重で足の血管と末端神経が圧迫されて血行不良を起こしてしまった場合のしびれです。
腕を枕のかわりにして寝てしまい、起きた時に腕の感覚がないというのも同じで血行不良が原因となっています。このような場合のしびれは、圧迫を解くことで次第に改善されていきます。
しかし、血行不良によるしびれは一時的な圧迫によるものばかりではなく、頭の位置が正常では無くなると、
・血管の圧迫やストレスなどが原因となり自律神経のバランスが乱れると、血行不良になり慢性的にしびれを感じることがあります。
長く続いて不安になり、手足の神経や脳神経などを調べてもらっても原因が見つからない場合は、頭の位置異常による血管の圧迫やストレスによるしびれで起きている可能性が高くなります。
この場合は頭の位置を改善し、全身的に血流をよくするように心がけましょう。血行を良くするには、
- 鏡で自分の頭の位置を確認し、前のめりにならないように心がける
- 日常から姿勢を良くする
- 軽い運動を日課にする
- お風呂でゆっくり体を温める
といった方法がありますので、まずはご自分で頑張ってみましょう。
- 手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
手根管症候群は、手首には指の神経が束になった手根管(しゅこんかん)という部分があります。
手根管は神経のトンネルのようになっていて、余分がほとんど無い構造になっていて神経が圧迫されやすい部分です。
ここで神経が圧迫されてしまうと、親指から薬指の内側半分までのどこかでしびれや痛みを生じます。これが手根管症候群です。
はっきりした原因は解明されておりませんが、特に女性に多い事から女性ホルモンに関連しているとも言われています。
また、甲状腺や糖尿病などの病気と関連することも知られています。
手根管症候群の場合、
・親指から薬指の内側半分まででのみしびれが生じる
・手のひら側だけにしびれが生じる
・深夜から早朝かけてに強いしびれが出る
などの特徴があり、これらの特徴があれば手根管症候群と考えられます。
- 胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)
胸郭出口症候群は鎖骨のあたりにある神経や血管が集まっている筋肉に隙間がある部分があります。
ここで筋肉によって血管や指に続く末梢神経が圧迫されることでしびれやだるさを感じてしまう病気です。
受話器を持つ格好や電車のつり革につかまるときなど腕をあげる動作をしたときにしびれを感じることが多くなります。
胸郭出口症候群の場合、
・前かがみでの長時間の作業でしびれる
・受話器を持っていると手がしびれる
・電車のつり革につかまるときなど腕を上にあげる動作をしたときにしびれる
などの場合が多くなるのが特徴です。
- 頚椎椎間板ヘルニア
人は重たい頭を首だけで支えているのですが、首には頚椎(けいつい)と呼ばれる背骨が7つあり、それぞれの頚椎のすぐそばを想像以上に多くの神経が走行しています。
頚椎ヘルニアと同じような症状のでる頚椎症という病気もあるのですが、これは加齢っや負担の集中などによる骨の変化によって肩の痛みや手のしびれなどが出る病気で、椎間板ヘルニアとは別です。
60歳以上の方でレントゲンを撮ると、4人に1人くらいは症状がなくてもレントゲン写真上では骨が変化しています。その中でどれくらいの方に症状が出てくるかはわかっていませんが、骨の変化の上では多くの方が頚椎ヘルニアや頚椎症と診断されやすい状態になっているのです。
- 不良姿勢などの積み重ね
- 加齢的変化
- 交通事故などの外傷
- 運動などによる負荷
などが、頚椎ヘルニアを引き起こしてしまう原因になります。
やはりまず挙げられるのは姿勢の悪さ。
感じてしまう猫背ですが、じつは首にかかる負担は、まっすぐ立った時に対して約3倍に増えるのです。
ただでさえ人間の頭は6kgほどありますから、猫背の状態では20kg近くの負荷がかかっていることになります。猫背になりがちなデスクワークのときには1時間に1回は休憩をして、首を休ませてあげましょう。
スポーツが原因というのもよく見られます。体をひねる水泳やゴルフ、格闘技やテニスなどのハードなスポーツに多いですね。そのなかでも特に、プロレスラーには高い確率で頚椎ヘルニアが起こります。
ラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツではとても多い外傷の一つです。
ほか、交通事故やケガによって椎間板を痛めるケースもあります。
また加齢による骨の老化も原因となり、頚椎ヘルニアの患者で1番多い年代は50〜60代の中高年なんです。
ヘルニアとは、「飛び出す」という意味です。
椎間板ヘルニアとは、文字どおり中身である髄核が飛び出してしまう症状です。
頚椎ヘルニアの原因として、20歳代からすでにはじまる椎間板の「加齢的変化」や、「不良姿勢」などの背骨にかかる負荷の積み重ねにより、線維輪がふくらんだり、亀裂が生じて中身である髄核が外にはみ出します。
この結果、脊髄や神経根を圧迫して症状があらわれるのです。
そして、7つの頸椎の上から数えて4番目、5番目、6番目、7番目にあたる神経は、手や腕に繋がっているため、圧迫されてしまうと、手や腕のしびれ、握力低下などが生じます。
一方、上から1番目、2番目、3番目までにある神経は、頭に繋がっており、これらが圧迫されると、頭痛・吐き気・眼精疲労・視力低下・耳鳴りなどの、頭部を中心とした症状が起きます。
このように、症状が頸椎ヘルニアの特徴の一つです。
- 指神経麻痺(ししんけいまひ)
指神経には正中神経と尺骨(しゃっこつ)神経という2本の神経があり、指の運動を支配しています。
これらの神経のどこか一部を常に圧迫するなど、直接の刺激が多いと指にしびれが発生することがあります。
指神経麻痺は、どこか一点を強く押さえた時にしびれが発生する事が多いので、しびれのある指から手首にかけてのどこかを押してみて、しびれが強くなる部分を探します。
その部分にいつも負担をかける動作に心当たりがあれば、それが原因のはずですから、その動作を控えたり、負担が軽くなるような工夫で改善される可能性のある症状ですので試してみましょう。
- 脳梗塞
脳内の血管が何らかの原因で詰まってしまい脳に血液が行き渡らなくなることで生じます。
度合いにもよりますが、ごく小さな場合にも指先のしびれなどの症状が出ます。しびれ以外にも、激しい頭痛、言語障害や口が閉じれないなどの症状が出たらすぐに病院に行きましょう。
- 一過性脳虚血発作(いっかせいのうきょけつほっさ)
突然片側の手足がしびれが出たり、片目だけ視界がせばまったりといった急な異常が現れます。これは脳梗塞の前触れともなる発作ですので、数分から長くても30分程度でおさまると言われていますが、すぐに改善しても放置せず、必ず脳神経外科を受診しましょう。
以上7大原因を紹介しましたが、脳に関する症状は長期間続く事は少ないとはいえ、体に異変がある場合は医療機関を受診して下さいね。
日常生活の改善
毎日の生活でいえば、デスクワークの場合は背中が丸まらないように、モニターの高さをできるだけあげて目線をおこし、キーボードをなるべくお腹の前にもってくることで肩を巻き込まないようにできるので効果があります。日々の負担を減らせるといいですね。
椅子の高さも大事です。膝は90°になるといいです。
日頃の姿勢を注意しよう
猫背で肩も前に出てしまい、うなだれるような姿勢だと様々な症状が起こりやすくなります。
デスクワークやスマホの見過ぎで頭が前に出て背中が丸くなっている姿勢がまさにその姿勢ですね。
いつも片側に重たいショルダーバックをかけている人も要注意です。
重たさによって肩甲骨が下にさがってしまい、首や肩甲骨をつないでいる筋肉を常に伸ばしている状態となります。
『なで肩』の人は荷物を下げている事で常になで肩の状態を作ってしまっている事になるので注意しましょう。
長時間同じ姿勢を取らない
パソコン作業などの場合、、1時間に1回は休憩を取りましょう。肩や首、腕を回したり、背筋を伸ばしたりと、ストレッチをすると効果的です。
正しい姿勢を保つ
座る時は、あごを引いて背すじを伸ばすと、頚椎が自然なカーブを描き、負担が少なくなります。正しい姿勢は疲れにくいため、日頃から意識しましょう。
冷えを解消する
首や肩が冷えると凝りの原因なります。スカーフや肩掛けなどで冷房が直接当たらないようにしましょう。
同じ腕で荷物を持たない
荷物をかける時、どうしても安定感のよい側にかけがいです。しかし、いつも同じ側に荷物をかけていると負担が偏り、胸郭出口症候群になりやすくなりますから、できる限り交互にかけるようにしましょう。
まとめ
指先のしびれが現れる原因は人により様々です。原因もたくさんありますのでまずは何が根本的な原因なのかをしっかり判断してもらいましょう。そして、ご自分でも普段から姿勢や頭の位置が不自然になっていないか気をつけるようにしましょうね。
脳障害などでは一刻を争う危険な病気もありますので不安になりますが、しびれの他に症状がない場合は危険な病気の可能性は低くなります。
まずは指先の神経の圧迫の可能性を考えて、しびれる部分やポイントを調べてみて下さい。
特殊な動作をよくしていないか、生活の中でストレスを感じていないか考え、それでも不安な時は迷わず専門家に相談するようにしましょう。
これからの人生を楽しく豊かにするためにはより体が元気でないといけないと思います。指先のしびれが気になってなかなか改善せずに悩んでいる場合はいつでもご相談下さい。あなたのお手伝いができると思います。
少しでもあなたのお役立てれば幸いです。
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