長時間のスマホ操作により、本来30〜40度前湾している頚椎がまっすぐになる「ストレートネック」になってしまう人が増えています。
改善方法の前に、なぜストレートネックになりやすくなるのか??
スマホを見るときは頭を傾けること多いですが、その角度が大きくなるほど首への負担は増えます。
頭を60度も傾ければ、なんと27kgもの負荷が首にかかることになるのです。
ストレートネックになると、
- 頭痛や肩こり
- 首が回転しない
- 手のしびれ
- うつ
- 眼疾患
につながっていきます。
その多くはストレートネックによる血行不良が原因です。
今回は、スマホが原因で慢性的なうつむき状態になり、首のカーブが失われる「ストレートネック」の改善法を4つご紹介します。
1.スマホやタブレットは目の位置に合わせる
スマホやタブレットを見るとき、本体を下に置いてしまうと当然ながら顔も下向きにならざるを得ません。
スマホやタブレットの画面は、顔の高さにして目と同じ位置で見るようにしましょう。
手で持つときは、持ち手と別の手を脇に挟むと、腕が疲れません。
画面を見るときはとにかく前傾姿勢にならないように注意しましょう。
2.首周りの血行不良をなくす
肩こりの症状を感じたら皆さん肩をマッサージするかと思いますが、ストレートネックが原因の場合、ただマッサージをするだけでは治りません。
ひどい血行不良を起こしている状態なので、それを抜本的に改善する必要があります。
ストレートネックの人は特に、正しい姿勢を心がけるようにしましょう。肩回りや首の筋肉も鍛えたりほぐす必要があります。
具体的には、
- 首から背骨にかけてある広く大きな筋肉「僧帽筋(そうぼうきん)」
- 首の太い筋肉「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」
をほぐしましょう。
表面のほうにある大きな筋肉なので、筋肉については良く分からないという人でもほぐせます。
また、すぐにできる最も簡単な対策方法は「首の体操をすること」です。
簡単に言うと、回旋したり、左右前後に首を動かす動作です。これだけでも首まわりの血行不良を改善することができます。
3.猫背を解消して肋骨周りを広げる
猫背で慢性的にうつむき姿勢の場合は、「肋骨周りの筋肉を広げること」を意識してください。
簡単できる肋骨周りの筋肉の広げ方は、次の通り。
- 両手を後ろに組みます。
- 息を吐きながら上体を反らします。
- 2と同時に組んだ両手を上へ持ち上げます。
- そのまま2~3回、おへそと恥骨の間を意識しながら深呼吸します。
- 息を吐きながら両手と首をゆっくり戻します。
肋骨(胸)周りの筋肉が広がるのを感じながら行うことがポイントです。
仕事や育児、家事の合間できるので、毎日少しずつやりましょう。
4.整体院でのマッサージや骨格調整で改善
自分でできる対策方法を試しているけれど効果がない、プロにきちんと見てもらいたい、という場合は整体院に行ってみましょう。
首の骨と骨の間が詰まっている状態であれば、そこを広げ、硬くなってしまった筋肉をほぐしてもらえます。
そしてマッサージなどによる体全体の骨格の改善など、抜本的な治療も行ってもらいましょう。
整体院を選ぶときは治療メニューを見て、できるだけストレートネックに対応可能としているところに行くようにしてくださいね。
無症状でもストレートネックになっている場合がある
自覚症状のない人でも、実はストレートネックの傾向がある人はいます。
また、頭痛の症状はあるものの、その原因がストレートネックだとは思っていない人もいるでしょう。
ストレートネックが進行してヘルニアになると、最悪歩けなくなる、排尿や排便がうまくできなくなるなど、脊髄神経の異常により日常生活が送れなくなる可能性もあります。
スマホの使い過ぎによってストレートネックになっている人で、そこまで進行している人はあまりいないかもしれませんが、他の原因との相乗効果で重度にまで進行する可能性は十分あり得ます。
覚えのある人は手遅れにならないうちに早めに対策することが肝心です。
重度のストレートネックになる前に対策しよう!
自覚症状があるうちに気付ける人は初期の段階であることも多く、こちらでご紹介した方法で改善することも可能です。
スマホの見方を変えるなど自分でできる対策法に加え、整体院で教えてもらうストレッチや、マッサージなどの施術で改善していきましょう。
スマホを見ていても特に痛みを感じない人は、初期症状を繰り返し重度になってしまう可能性もあります。
周囲の人に猫背になっていないか、本当に他にストレートネックによる症状が出ていないかどうか、確認してみてください。原因不明の症状があったら、それがストレートネックによる症状かもしれません。
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