頚椎ヘルニアの主な症状と4つの進行段階を解説

katakori

頸椎、首は7つの骨が重なり構成されています。その骨と骨の間にありクッションの役目を果たし、骨にかかる負担を軽減させているのが椎間板です
頸椎ヘルニアとは、通常なら負荷を吸収してくれる椎間板が、過度の負荷をかけ続けることで本来あるべき場所から飛び出した状態(ヘルニア)になっていることであり、正式名称は「頚椎椎間板ヘルニア」と言います

頸椎椎間板ヘルニアの2つの症状:「神経根症」「脊髄症」

頸椎椎間板ヘルニアの症状は大きく2つに分けられます。神経根症と脊髄症です

片方の手や肩が痛む「神経根症」

神経根症は、背骨を走る神経から左右に伸びた神経根をヘルニアが圧迫して起こる症状で、初めは寝違いと似た痛みを感じることが多く、やがて片方の手や肩など広い範囲に痛みが出てきます

両方の手や肩、足などに痛みが起こる「脊髄症」

脊髄症は、神経が束になった脊髄部分をヘルニアが圧迫し起こる症状で、神経根症と異なるのは、両方の手や肩、足などに痛みが起こり、歩きづらい、ボタンがはめられない、お箸やペンが持てないなどの運動障害を起こします

首から全身へ、頸椎椎間板ヘルニアの4つの進行段階

最初は肩こりに似た痛みだったのが、徐々に手や頭部へ症状が広がり、最終的には下半身にまで影響を及ぼすなど、頸椎椎間板ヘルニアの症状は進行することで深刻なものになります
どのように悪化していくのか、ご説明しましょう。

第一段階:首や肩の痛み

woman hand holding her neck and massaging in pain area black and white color with red highlighted, Isolated on white background.

首の後方にある椎間関節の動きが低下したり変形することで起こります。
症状は、肩こりや首の痛み、背中の痛み、胸の前の部分の痛みやコリ、だるさなどです。
この段階の治療はリハビリテーションが中心になります。頸椎牽引、マッサージ、温熱療法などのほかに、ストレッチ体操や筋力アップなどを図ることをおすすめします。

第二段階:腕と手

肩から手先までの症状は、神経根症によるものです。首から肩、上腕にかけて痛みがあり、首を後ろに伸ばすと首や腕に激しい痛みが走ることがあります。また、4番目以下の頸椎に障害が起きると腕や手のしびれ、むくみ、握力低下などが発生し、背中に痛みが走ることがあります。
レントゲンやMRIなどによるきちんとした診断が必要となってきます。

第三段階:頭部と顔

頸椎の3番目以上の神経根が障害を起こすと頭部や顔面への症状が表れます。首の後ろから後頭部、側頭部にかけて痛みが起こります。また眼精疲労を起こしやすく、目の奥の痛みや充血などを起こしたりします。さらに、コリや痛みが激しくなると吐き気をもよおしたり、気分が悪くなったりします。また、頭に行く血管が骨の変形で圧迫されたり、動脈硬化が加わると血管が細くなり脊髄動脈不全症と起こすこともあり、めまい、吐き気、耳鳴りなどを起こします。
この段階までくると、血管拡張剤などの治療が必要になってきます。

第四段階:下半身

首の脊髄への圧迫が更に続くと下半身にも神経障害を起こします。脚がつっぱる、歩くことが困難になる、排尿のコントロールができない、尿失禁を起こす、などの症状が現れ、日常生活に支障をきたすようになります
リハビリによる運動機能の向上や体のバランス作り、基礎体力の向上を目指す必要がありますが、症状が重い場合は手術が必要になる場合もあります。

頸椎椎間板ヘルニアの進行を防ぐには、頸椎の負荷を軽くすること

頸椎椎間板ヘルニアの進行が進んでしまう原因は、姿勢の悪さ、スポーツ、交通事故やケガ、加齢による骨の老化などで頚椎に負荷がかかってしまうことです

猫背には気をつける

男性

人間、楽な姿でいるときには猫背になりがちですが、猫背の場合、真っ直ぐに立っているときに比べ約3倍もの負荷が首、つまり頚椎にかかっています。
頸椎椎間板ヘルニアと診断された場合には、姿勢には十分気をつけましょう

ハードな運動は控える

スポーツが原因の場合は、水泳、ゴルフ、格闘技など体をひねることが多い種目やハードなものの体験者に多く見られます
負荷を積み重ねることでなるのが、ヘルニアであるため、症状の進行を抑えるには負荷の高いスポーツは控えた方が良いでしょう

自分にあった枕を選ぶ

枕選びと寝る姿勢も重要です。枕の高さが頸椎の描くカーブに合っていること、寝返りをうったときに沈みの少ない固めの材質のものを選ぶことが大切です
また、うつ伏せに寝ることは首への負担となります。

頸椎椎間板ヘルニアは日常的な予防が大切

頸椎椎間板ヘルニアは、大半は軽ければ1週間前後で、中程度でも3週間から3ヶ月の牽引療法や温熱療法、運動療法などの理学療法で軽快します。手術というのは緊急か重症の場合です。

痛みやコリを伴う疾患であるため、日常的に予防を心がけることが大切です。
長時間のパソコン仕事やデスクワーク、車の運転など悪い姿勢で首に負荷をかけないように気を付けましょう
日常のちょっとしたことに気を付けるだけで、頸椎椎間板ヘルニアの辛い症状は防ぐことができるのです

\この記事は私が書きました/

氏永 真司

氏永 真司

大阪市福島区MITO整体院
院長 氏永 真司(うじなが しんじ)

・柔道整復師
・鍼灸師
・整形外科付属の整骨院2店舗で院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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