頚椎ヘルニアの原因と予防方法の解説

首を痛めたビジネスウーマン、寝違え、むちうち

頚椎ヘルニアの原因

首から腰までつながった「椎骨」の首部分にヘルニア症状が現れることを、「頚椎ヘルニア」と言います。頚椎ヘルニアになる原因には、以下のようなものがあります。

1.長時間のデスクワーク・スマホ操作による姿勢の影響

人の頭の重さは約5〜6㎏と言われており、首はその重さを支えていますが、猫背姿勢の方の場合は、その3倍から4倍の20㎏もの負荷が首にかかることになります

長時間のデスクワークをしている方などに症状が出やすく、他にも読書や裁縫、近年ではスマートフォンの長時間利用も原因のひとつとなっているようです。

2.前傾姿勢になりやすいスポーツ・格闘技による首への負荷

水泳、テニス、ゴルフ、自転車競技などのスポーツや、プロレスやボクシングなどの格闘技をしている方も頚椎ヘルニアになりやすいと言われています。テニスや自転車競技は前屈姿勢が基本ですので、首にかかる負荷は大きいものです。

また、水泳やゴルフなどは、身体や頭をひねる動作が多いため首に負担がかかりやすくなります。プロレスやボクシングなどの格闘技は、首に衝撃がかかる場面が多いため、首を鍛えるのが基本となるほど、負荷がかかりやすい競技です。

3.首に衝撃がかかる事故や転倒

交通事故や転倒など突発的なことが原因で頚椎を痛めてしまうこともあります。格闘技をしている人と同じく、首に衝撃がかかってしまうことが原因です。

すぐには症状が現れないこともあり、意外と見過ごされがちですが、腕や手の指などに痛みやしびれが現れる場合、頚椎に支障をきたしている可能性があるので、専門の病院で神経学テストを受けるなどして調べてもらいましょう。

4.加齢による頚椎の老化・変形

頚椎ヘルニアが最も多いのは50代から60代というデータがあります。椎間板は水分やコラーゲンが豊富な軟骨で形成されていますが、その水分やコラーゲンは加齢とともに徐々に少なくなっていくものです。弾力性を失ってしまうと、椎間板を囲む推体が変形してしまうこともあります。

また、骨粗しょう症がもとで、椎骨じたいがもろくなって変形してしまい、神経を圧迫するというケースもあるようです

頚椎ヘルニアの予防方法

頚椎ヘルニアにならないためには、頚椎への負担を出来るだけ避けることが基本となるでしょう。予防法をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

寝る時の体勢と枕を見直してみる

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朝目覚めて、首にこりを感じる人は、寝るときの姿勢を見直してみましょう。うつぶせや横を向いてうずくまるような体勢での睡眠は、首に大きな負担をかけてしまいます。

首への負担を少しでも軽減するには、やはり仰向けの真っすぐな体勢で寝ることがよいでしょう。横向きでないと眠れないという人も、出来るだけうずくまるような体勢は避け、横向きでも足を伸ばして寝るように心がけてみてください

また、枕は首に直接影響を与えるアイテムです。一般的には、首に負担をかけやすいのは高い枕だと言われています。ベッドの場合はマットレスとのバランスも考えた方が良いでしょう

ご自身ではなかなか判断しづらいものですので、ご家族の方に確認してもらうか、寝具の専門店でマットレスとのバランスを診断してもらい、適切な枕を選んでもらうことも良いかもしれませんね

トレーニングで首周りの筋力を鍛える

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頚椎を支える首の筋肉を鍛える方法もあります。もっとも効率が良いのは腕立て伏せです。一見、首の筋肉とはかかわりがないように思えますが、頭が下がらないように保持しながら上下運動をすることで、首を支える筋力を上げることができます
また、どこでもできるトレーニング方法としては、頭に両手を当て、それを押し返すという動作があります。

ある程度の力(負荷)を与えながら、頭でそれを押し返すイメージです。前後だけでなく、左右も同じようにやってみましょう。

日頃から首に負担をかけない姿勢を意識する

うつむきや前かがみの姿勢は、首に負担をかけてしまいます。読書やデスクワーク、スマートフォンの長時間使用の際、そういった姿勢をとっていませんか?

首に負担をかけない姿勢は、背筋を伸ばし、顎を引いた状態です。

台所に立っているときや電車やバス、車での移動中など、首に負担がかかっていないか確認し、常に姿勢を正すことを意識しましょう。普段から猫背気味の人は背筋を伸ばして過ごすことが大変だと感じるかもしれません。それでもあきらめずに続けていけば、腹筋や背筋がつき自然と出来るようになりますので、少しずつでも姿勢を正すことを意識して生活してみましょう

首への負担を避け、筋力アップを心がけることが予防に

頸椎ヘルニアの原因はいくつか考えられますが、主に首に負担や衝撃がかかった場合に起こりやすいといわれます。普段から首への負担をかけすぎないように意識したり、首を支える筋力を鍛えたりして、ヘルニアを予防しましょう。

\この記事は私が書きました/

氏永 真司

氏永 真司

大阪市福島区MITO整体院
院長 氏永 真司(うじなが しんじ)

・柔道整復師
・鍼灸師
・整形外科付属の整骨院2店舗で院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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