手根管症候群とサポーターたった1つの基準!

「手を休めたほうがいいのは分かっているけれど、なかなか休められない。」

「どうしても手を使わずに生活はできない。」

という場合もありますよね?

手根管症候群で症状が辛い場合に、サポーターや固定具を装着した方がいいのか迷ってしまいますよね?

「装着した方がいいような気もするし、病院などでも勧められたけど日常生活で着けて生活するのはちょっと・・・。」

このような考えをお持ちの方は多いと思います。

ここでは、サポーターや装具は付けた方がいいのか?または、付けていれば改善されていくのか?

この疑問について紹介していきますね。

あなたの手根管症候群の治療のお役に立てると思います。

サポーターや装具は必要?

手根管症候群になってしまった場合に、サポーターや装具をしたらいいのかどうか気になりますよね?

答えは、「着けた状態が不便でも痛みやしびれが楽になる」または「着けている違和感も無いし症状がマシになる」

このような感覚でしたら着けても良いと思います。

しかし、「着けていると違和感もあるし、症状も特に変化無い」というような場合はしない方がい良いと思います。

「基本的には装着せずに手首の中にこもっている炎症を日常範囲内で動かしながら熱放散してあげる事が1番」なのです。1度着けてみてどう感じるか試してみて下さい。

なぜそうなのかと言うと、

筋肉・靭帯・腱という軟部組織が硬くなっているため、この状態で更に固定具を着ける事で余計に硬さを保護してしまう事になるからです。

手根管症候群の症状

①異常感覚(知覚障害)

神経には主に運動と感覚の2つの機能を有します。その一つが体の皮膚にある無数のセンサーから受け取った信号を脳へ伝えるという機能です。手根管症候群では、圧迫による障害に伴い、感覚が鈍くなったり、重度な場合は感覚が失くなってしまうこともあります。

②筋力低下

神経は筋肉を収縮させたり、弛緩させたりと運動の調整をします。しかし、神経が締め付けられているとその調整機能が低下したり、失われてしまいます。手根管症候群では、手の細かな動きを調整する神経の一つである「正中神経」が障害されます。

③痺れ

正中神経の支配領域に生じる痺れも手根管症候群の一つです。ただし、今の状態が痛みなのか?痺れなのか?判断がつきにくい場合があります。痺れによる痛みは、長時間正座した後に足が痺れてしまい、触れられるのも嫌になるような感覚になると思います。それが神経圧迫による痺れや痛みです。

  • 手の主に親指、人差し指、中指側が痺れ、痛みを伴う
  • 手のひらの中指から親指側の感覚が鈍くなる
  • 夜中や明け方に症状がひどくなる
  • 手に力が入らなくなり、ペンを持つ、ふたを開けるなどの動作が困難になる
  • 洋服のボタンを留めたり、小銭を掴んだりする事が困難になる

※特徴としては小指側には痺れや痛みの症状が出ない事です。

そして手根管には、

大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鈎骨

という4個の骨とその上を通る靭帯によって囲まれたトンネルを手根管といいます。

更に、このトンネルの中を

橈側手根屈筋腱・長母指屈筋腱・浅指屈筋腱・深指屈筋腱という、主に手首や指を曲げる作用のある筋肉と

正中神経という神経が通っています。

手根管は非常に狭い空間の中を腱や血管、神経と多くのものが通っているのです。

これだけの骨や筋肉、神経が通っている大事な部分が硬くなると、動きも悪くなるし、痛みも酷くなってしまうのもうなずけますよね。

ですので、サポーターや装具で守りたくなるのも分かりますが、着けてみてなにも変わらないのであれば着けずに動く隙間を確保しておくほうが長引かせない要因になります。

しかし、先程もお伝えしたようにサポーターや装具を着ける事で症状が緩和されるのであれば着けても大丈夫だと思います。

症状が変わらないのなら、無理に着ける必要はありません。

その変わりに日常生活での体の使い方をもっと柔軟にあいたり手首や指に負担のかからないように心がけましょう。

サポーターや装具を着ければ早く治る?

ほとんどの方はこんな希望をお持ちではないかと思います。

しかしこれは間違いですね。

サポーターや装具を着ければ簡単に治ってくれればこんなに悩む方は多くないはずですし、医師ももっと着けるように奨励するはずです。

やはりサポーターや装具の大部分が補助する道具という見方なのです。もちろん着けて症状が緩和されるのであれば、負担の無い範囲でつけてもらえば良いですが、それでも最後に改善に一番大事なことはあなた自身の体の使い方、手の力を抜いて作業する事になります。

手根管症候群の原因

手根管症候群の原因といっても明確な詳細は今のところはっきりと分かっていないのが事実ですが、いくつかの要因が指摘されていますし、東洋医学的にも関連性の強い説明もされていますので紹介していきます。

指や手首の使いすぎ(オーバーユース)

手首や指の酷使によって手根管周囲の炎症が原因となり起こる事があります。特に野球、テニス、ゴルフなど手首を使うスポーツに多いとされています。

また仕事で手を酷使する人、最近ではPCでのデスクワークの人なんかにも多く見られるようになっていますので大多数の方は当てはまると思います。そしてこのように手をよく使う場合は自然と動かし方にも変化が見られます。どういう事かと言いますと、なにをするにも当たり前に手を使いますが、少なからず手をまっすぐ使っている事って本当は少ないんです。PCにしても包丁にしても絶対と言っていいほど手首や指を斜めに使ったり、ねじって使う方がほとんどです。この使い方をしていると骨や筋肉が自然と捻じれてしまい、負担がどんどん積み重なっていく。という事なんです。

なので手首にある手根管を通る筋肉の腱に不必要な力が加わってしまい、徐々に炎症を起こし腱鞘炎なることも原因に挙げられます。

手首の骨折や変形によるもの

この場合も上に挙げた理由とほぼ同じで、骨折後に骨はひっつきますが、100%同じ元の状態に戻る事はほぼありません。少なからず骨折した部分に角度がついたり、でっぱりができるので、ここを通る筋肉や神経に必要以上に負担がかかってしまい炎症を起こしてしまいます。また、骨の変形などによって手根管を圧迫してしまう事でも発症しやすくなりますね。

他の病気やホルモンバランス異常

詳細な原因は明らかになっていませんが、甲状腺機能機能障害、糖尿病、リウマチ、血液透析などの影響により発症する事もあるといわれています。

また妊娠や更年期障害によるホルモンバランスの変化も原因となったりします。

比較的女性に多く、特に更年期や妊娠や出産にともなって症状が出やすいことから、女性ホルモンとの関連が考えられています。女性ホルモンの乱れを契機として手の腱鞘(腱が通る管)がむくみ、その状態が手の神経を圧迫することで症状が出るとされています。

特に親指から薬指を支配下に置く正中神経と呼ばれる神経が圧迫されます。手を酷使する仕事やスポーツでも同様の理由から、症状が引き起こされることがあります。

また、他の疾患、例えば糖尿病腎不全リウマチなどの関連性も指摘されています。

東洋医学的に見た原因

東洋医学的な原因といっても目に見える原因ではなく、体の中での変化になります。

手根管症候群を発症してしまう方の特徴として、

  • 体がむくみやすい
  • 動きがゆっくり
  • 体型が丸い
  • 炭水化物を良く好んで口にする

といった方が多いです。当てはまる事が多い方は体内で「湿」と呼ばれる状態が大きくなり全体的に水分過多になっています。ですから排尿排便が少ない傾向にありますね。

原因は詳しく分かっていないと最初の方で書きましたが、以上の要因を多くの方には当てはまると思います。

あなたも普段の生活で見直すところがみつかったのではないでしょうか??

手根管症候群とは?

手首には手首から指に向かっていく正中神経というものがあります。

手のひらと手首の境目ぐらいに手根骨と横手根靭帯がありこの間がトンネルみたいになっており、そこを正中神経が通っています。

この正中神経が手を使い過ぎることで筋肉が硬くなっていき、筋肉とセットになっている腱が太くなることで神経を圧迫して痛みが出てくることを手根管症候群と言います。

ただ先ほど述べたように手首を酷使するデスクワークなどを仕事にしている人が手に痛みや痺れが出てきたとします。

しかし、同じ労働環境の同僚は痛みや痺れは一切出ないことも意外と多いのです。

手根管症候群を改善するために大切な事

ストレッチや体操も大事ですが、その他に気を付けることは「生活習慣の見直し」です。

具体的にいうと、「身体の使い方」を変えていくことが非常に大事です。

なぜなら、手根管症候群の原因は、身体の使い方が良くないと、なかなか改善しないのです。

サポーターや固定具を装着しただけでは大半の場合はそれだけで改善される事は少なく、症状の進行・悪化を少しでも遅らせる手段だと考えて頂くことが分かりやすいかもしれませんね。

ですので、「座って仕事をしている姿勢」「家事をしている姿勢」などの体の使い方を見直して改善のスタートと思って下さいね。

まとめ

サポーターや装具について参考になったでしょうか?

結論としては、「着けて楽ならば着けても良い」「着けても何も変わらないようなら着けない」です。

そして着けたからといって、安心して普段通り動かさない事が大事です。それではなにも変わらないのでご注意下さいね。

手根管症候群で一番大事なことは、「体の使い方を柔軟にし、手や指の力も抜いて作業する事が大事」です。

あなたが手根管症候群をきちんと改善しようと思い、根本的な改善を希望する場合は、全身を調整して手根管症候群の元となる原因から調整してもらえる専門家に頼ることが1番ですよ。

当院でも手根管症候群の改善に対しては、元となる原因から調整し、根本的な改善を目指しています。

少しでもお役に立てると思いますので、いつでもご相談してくださいね。

\この記事は私が書きました/

氏永 真司

氏永 真司

大阪市福島区MITO整体院
院長 氏永 真司(うじなが しんじ)

・柔道整復師
・鍼灸師
・整形外科付属の整骨院2店舗で院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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