「親指から3本の指がしびれるな・・・」
「たまに指で輪っかを作れない・・・」
「持っているものを落としてしまう」
あなたはこんな悩みはありませんか??
もしかすると、あなたのその症状、「手根管症候群」かもしれませんね。
ここではそんな手根管症候群の原因について書き出していきますので、これからの治療に参考にして頂けると嬉しく思います。
手根管症候群の原因
手根管症候群の原因といっても明確な詳細は今のところはっきりと分かっていないのが事実ですが、いくつかの要因が指摘されていますし、東洋医学的にも関連性の強い説明もされていますので紹介していきます。
指や手首の使いすぎ(オーバーユース)
手首や指の酷使によって手根管周囲の炎症が原因となり起こる事があります。特に野球、テニス、ゴルフなど手首を使うスポーツに多いとされています。
また仕事で手を酷使する人、最近ではPCでのデスクワークの人なんかにも多く見られるようになっていますので大多数の方は当てはまると思います。そしてこのように手をよく使う場合は自然と動かし方にも変化が見られます。どういう事かと言いますと、なにをするにも当たり前に手を使いますが、少なからず手をまっすぐ使っている事って本当は少ないんです。PCにしても包丁にしても絶対と言っていいほど手首や指を斜めに使ったり、ねじって使う方がほとんどです。この使い方をしていると骨や筋肉が自然と捻じれてしまい、負担がどんどん積み重なっていく。という事なんです。
なので手首にある手根管を通る筋肉の腱に不必要な力が加わってしまい、徐々に炎症を起こし腱鞘炎なることも原因に挙げられます。
手首の骨折や変形によるもの
この場合も上に挙げた理由とほぼ同じで、骨折後に骨はひっつきますが、100%同じ元の状態に戻る事はほぼありません。少なからず骨折した部分に角度がついたり、でっぱりができるので、ここを通る筋肉や神経に必要以上に負担がかかってしまい炎症を起こしてしまいます。また、骨の変形などによって手根管を圧迫してしまう事でも発症しやすくなりますね。
他の病気やホルモンバランス異常
詳細な原因は明らかになっていませんが、甲状腺機能機能障害、糖尿病、リウマチ、血液透析などの影響により発症する事もあるといわれています。
また妊娠や更年期障害によるホルモンバランスの変化も原因となったりします。
比較的女性に多く、特に更年期や妊娠や出産にともなって症状が出やすいことから、女性ホルモンとの関連が考えられています。女性ホルモンの乱れを契機として手の腱鞘(腱が通る管)がむくみ、その状態が手の神経を圧迫することで症状が出るとされています。
特に親指から薬指を支配下に置く正中神経と呼ばれる神経が圧迫されます。手を酷使する仕事やスポーツでも同様の理由から、症状が引き起こされることがあります。
また、他の疾患、例えば糖尿病や腎不全、リウマチなどの関連性も指摘されています。
東洋医学的に見た原因
東洋医学的な原因といっても目に見える原因ではなく、体の中での変化になります。
手根管症候群を発症してしまう方の特徴として、
- 体がむくみやすい
- 動きがゆっくり
- 体型が丸い
- 炭水化物を良く好んで口にする
といった方が多いです。当てはまる事が多い方は体内で「湿」と呼ばれる状態が大きくなり全体的に水分過多になっています。ですから排尿排便が少ない傾向にありますね。
原因は詳しく分かっていないと最初の方で書きましたが、以上の要因を多くの方には当てはまると思います。
あなたも普段の生活で見直すところがみつかったのではないでしょうか??
手根管症候群とは?
手首には手首から指に向かっていく正中神経というものがあります。
手のひらと手首の境目ぐらいに手根骨と横手根靭帯がありこの間がトンネルみたいになっており、そこを正中神経が通っています。
この正中神経が手を使い過ぎることで筋肉が硬くなっていき、筋肉とセットになっている腱が太くなることで神経を圧迫して痛みが出てくることを手根管症候群と言います。
ただ先ほど述べたように手首を酷使するデスクワークなどを仕事にしている人が手に痛みや痺れが出てきたとします。
しかし、同じ労働環境の同僚は痛みや痺れは一切出ないことも意外と多いのです。
手根管症候群の症状
①異常感覚(知覚障害)
神経には主に運動と感覚の2つの機能を有します。その一つが”センサー(受容器)から受け取った信号を脳へ伝えるという機能”です。手根管症候群では、圧迫による障害に伴い、感覚が鈍くなったり、重度な場合は感覚が失くなってしまうこともあります。
②筋力低下
神経は筋肉を収縮させたり、弛緩させたりと運動の調整をします。しかし、神経が絞扼されるとその調整機能が低下したり、失われてしまいます。今回の手根管症候群では、手の細かな動きを調整する神経の一つである「正中神経」が障害されます。
③痺れ
異常感覚の項でも解説しましたが、正中神経領域に生じる痺れも手根管症候群の一つです。ただし、今の状態が痛みなのか?痺れなのか?判断がつきにくい場合があります。痺れによる痛みは、正座した後の足を思い浮かべてみて下さい。とても痺れていて、触れられるとなんとも言えないジンジン感があると思います(笑)それが神経圧迫による痺れや痛みです。
手根管症候群と間違えやすい3つの疾患
手に痺れや痛みを伴うのは、必ずしも手根管症候群だけではありません。
他部位の神経が圧迫されれば似たような症状を伴うので判断に迷う場合もあります。その為、しっかりと原因の違いを理解することも治療方針を定める重要な知識です。
肘部管症候群
肘部管症候群は、手根管症候群と同様に神経が圧迫されて生じる絞扼神経障害のひとつです。初期症状に「指の痺れ」を伴うので判断に迷いますが、痺れが出る指の範囲が異なります。
手根管症候群は「親指から薬指の親指側」に痺れが出るのに対し、肘部管症候群の場合は「小指と薬指」に出現します。また筋萎縮が出現する部位も小指側の筋肉になってきます。「尺骨神経」が関わっている証拠ですのでご注意下さいね。
頚椎ヘルニア
ヘルニアは首を後ろや斜め後ろへ反らせるとと腕や手に痛み、痺れが出現します。
症状としては、障害されている場所によって手足の感覚障害や上肢全体の力が弱ること、手足の腱反射の異常を認めます。
手根管症候群のような末梢神経が絞扼されている疾患とは違い、神経根の圧迫によって生じる疾患です。
円回内筋症候群
円回内筋症候群の症状は、正中神経が圧迫を受けている部位より手に近い部位に現れ、肘関節の前面の筋肉の痛み、手のしびれや知覚障害が生じます。しびれや知覚障害は、正中神経が手首周辺で圧迫される手根管症候群と同様、親指、人差し指、中指の3本の指全体と、薬指の親指側に認められます。
手根管症候群の対処法
正しい姿勢で生活する
腕〜手の使い方を正しくするために正しい姿勢や肩の位置を意識していかなければなりません。
極端な話になりますが肩を丸めて腕を上げたり、パソコンをうったりなどの動作は非常にやりづらいですよね?
この状態から肩を引いて同じ動作をするとかなり楽になるはずです。
今はまだ症状が軽くても、その状態が長く続いてしまい、日頃の姿勢も改善が見られずに肩が前に出てくると腕や手首には少しずつ負担がかかってきて気づかないうちに筋肉が硬くなってしまいます。
腕や手だけではなく、肩や首に負担をかけない姿勢が大事になります。
歪みや体液の循環を整えることで筋肉の緊張を緩める
良い姿勢をなるべく維持するようにしていくには、日頃から体の緊張や疲労を取って生活する事も大事んいなりますね。
頭の位置や内臓の調整をすることで全身のバランスを整えて体液循環(血液、リンパ液、脳脊髄液)を良くしていきます。
全身の循環がよくなる事で筋肉や靭帯などを含めた軟部組織の固さも緩み、細胞の活性化も促進されるようになります。この状態を継続する事で神経の圧迫も緩やかになります。
ストレスを軽減させて体の緊張を緩める
仕事の忙しさや普段の人間関係、家事などでストレスがあると自律神経が乱れてしまい交感神経の興奮がなかなか治まらない状態が続いてしまうと、無意識のうちに筋肉の緊張が緩まなくなってしまい常時固くなってしまうこともあります。
この場合はまず、自律神経の乱れに対処していく必要があります。
整体などで対処できることもありますし、セルフケアとして自分自身で音楽を聞いたり、運動をするなどしてもらいリラックスする時間を作る事も大事になります。そして深呼吸を意識することでも筋肉の緊張がゆるみやすくなるので心がけてやってみてくださいね。
まとめ
手根管症候群といってもしびれや痛みを改善する為に、生活のほとんどを見直さなければいけないかもしれません。
ですが、手を使わずに生活する事はほぼ不可能ですよね??そしてこれから症状が悪化してしまう事は最低限ふせがなければいけない事だと思います。
腕〜手にかけて正しい状態で使えていないという状況というのは姿勢が悪いことで歪みが起こり、関節がねじれてしまい筋肉が緊張して硬くなってしまいます。
この状態が続くと普段は負担がかからない正中神経を圧迫してしまい、結果的に痛みや痺れが出てきてしまうんです。
これは腕だけではなく頭の位置も重要になります。
首にはボーリング玉ぐらいの重さの頭が乗っていて、必死に支えています。
人の体は重力を受けるので姿勢が悪くなってしまうと支えている頭が重力に耐えれなくなりよりだんだん前に出てしまいます。
前に出てきた頭を支えるために首や肩に力が入りますので肩や首に緊張が起こるだけでなく腕にも緊張が起こってしまうので、肩や首の部分をケアしていくことも必要になります。
これから人生で痛みや不安なく過ごす為にはまず体の改善が必要だと思います。
あなたが真剣に痛みを根本から改善したいとお考えならいつでもご相談下さい。
少しでもあなたのお役に立てると幸いです。
\この記事は私が書きました/
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