家庭ですぐに取り組める3つの腰痛改善法

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寝ながら腰痛をなくす「仮眠枕」、赤ちゃんのお世話をしながらできる「パピーポジション」、椅子をなくして生活するだけの「正座」の3つの腰痛改善方法をご紹介します。

どれも家で簡単にできる方法ですが、理にかなった確かな改善法です。
腰痛に悩んでいる方はぜひ試してみてください。

「快眠枕」で寝返りを増やし、寝ながら腰痛を改善する

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快眠枕は特に、朝起きると腰が痛いという慢性腰痛もちの人におすすめの方法です。

快眠枕の作り方

何万円もする専用枕を購入する必要はありません。必要なのは座布団とバスタオル、これだけです。

座布団は硬めのものにします。3~4cm程度の厚みで、使い古して中の綿が硬くなっている座布団が理想です。バスタオルは幅が50センチ以上のものが良いでしょう。

<作り方>
1.座布団より小さくなるようにタオルを畳み、座布団の上に乗せる。
2.座布団の下端と畳んだタオルの下端を合わせ、横から見ると垂直状態になっているように重ねる。
3.座布団とタオルの下端に肩口を当てた状態で横たわり、顔の中心を縦に通る線がベッドと水平になるように横になる。
4.このまま横向きに寝るだけ!

これだけで首が回りやすくなり、寝返りが打ちやすくなるのです

なぜ寝返りで改善されるのか

腰痛もちの場合、寝返りが少ないという特徴を持っています。腰痛のない人の場合はひと晩で平均20回以上寝返り打ちますが、腰痛もちの人は10回以下というデータがあるぐらいです

寝返りが打てなければ、体重で腰回りの血管が圧迫され、炎症を起こします。寝返りを打たないことで身体はさらに硬くなり、痛みも増してもっと寝返りを打たなくなるという悪循環に陥ってしまうのです。

これを改善しなければ、いつまでたっても腰痛は改善しません。睡眠の質を上げるためにも、この快眠枕で寝るようにしましょう。

赤ちゃんのお世話やテレビを見ながらできる「パピーポジション」

この方法は、特に椎間板ヘルニアで腰痛に悩んでいる人におすすめです。

長年の職業病とも言うべきヘルニアに悩まされていた女形の梅沢富美男さんも、このパピーボディションで腰痛が改善したそうです

パピーポジションのやり方

<準備>
まずパピーポジションをやる前に、椅子に座って背中を背もたれに強く押し当てます。そしてゆっくりと前屈をします。これを5回繰り返します。

<実践>
準備ができたら以下の動作を行いましょう。

1.うつ伏せで腹ばいになります。
2.両肘をついて、上腕が垂直になるように上体を起こし、1分間その姿勢を保ち
ます。そのとき、痛みが強すぎるときはやめておきます。
息を吐きながらするのがポイントです。手のひらは地面につけておきます。
3.上体を起こした状態で1分間キープします。1日2回するだけで大丈夫です。

赤ちゃんのハイハイみたいなポーズなので、出産後に腰痛が直らないお母さんでも、赤ちゃんと遊びながらでもできます。早ければ2週間で効果が出るので、毎日ちょっとずつやりましょう。

椅子の生活をやめて正座をする

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椅子の生活をしていると座るのが楽なので、ついつい長時間座り続けてしまうものです。
ですが、正座だと、長時間座っているというのが難しいですよね
そのため、正座を取り入れるだけで、ずっと同じ姿勢で座るという腰痛に悪い生活をしなくて済むのです。
また、椅子だといい姿勢を保つのは意識しなければ難しいですが、正座は自ずと姿勢を意識することになります。

腰痛の原因が不明である場合や、どうしても腰が痛くて困る、ストレッチをしている時間もないという人は、次に紹介する正座法を取り入れてみると良いでしょう

正座法のやり方

<準備>
まず、運動不足の方は以下の準備を行って足首を柔らかくしましょう。

1.足指を立てて膝立ちになり、膝と膝、をできるだけくっつける。
2.お尻をかかとに下ろし、少しずつかかとに体重を乗せていく。

<実践>

1.足指を寝かせて膝立ちになり、膝と膝、かかととかかとをできるだけくっつける。
2.左右のかかとが開かないように注意しながら、少しずつお尻をかかとに下ろ
す。
3.2の正座の状態を30秒続ける

シンプルな正座方法ですが、これだけで腰痛の改善が期待できます。動き回る赤ちゃんのお世話をしながら、洗濯物を畳むかたわら、子どもの勉強をみるついでにできる方法です。

椅子とテーブルの生活をやめて、ちゃぶ台一つの生活に変えてみるのも良いですね。そして正座法で座る生活をすれば、腰痛改善のための高い椅子を購入するよりも手軽に腰痛が改善できるかもしれません

正座法で腰痛が改善できるわけ

腰痛の多くは、背骨の歪み、足の左右差、血行不良といったことが原因となり生じています。正座法を実践することで、この原因にすべてアプローチすることができるようになるのです。

具体的に言うと、背骨のS字カーブの姿勢を自然にキープできるようになり、左右の足の不対称を改善し、第2の心臓であるふくらはぎのポンプ機能を強化することができます

腰痛は動かして改善していきましょう

腰痛になったら動かしてはいけないと思っていませんか?
でも、なかなか治らない慢性的な腰痛は、ストレッチや家事労働などで動かしたほうが、逆に早く痛みがなくなるのです
もちろん無理は禁物ですが、できる範囲で正座やパピーポジションをしてみてくださいね。

\この記事は私が書きました/

氏永 真司

氏永 真司

大阪市福島区MITO整体院
院長 氏永 真司(うじなが しんじ)

・柔道整復師
・鍼灸師
・整形外科付属の整骨院2店舗で院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

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