足にしびれがある場合に、病院を受診した方がいいのか?どんな状態なら受診するべきか?
単刀直入に言うと1週間同じ場所に痛みや痹感じていて、症状が改善しないようであれば整形外科を受診すると良いと思います。
ですが、初めて足の痺れを感じたりすぐに病院に行けなかったり理由は様々ですが仕事などの予定などを考えると色々悩んでしまいますよね。
ですが、病院に行き薬や簡単なストレッチなどを紹介して終わってしまうケースもあるとお聞きします。
足にしびれなどの症状がでる場合は坐骨神経痛が1番多いパターンですが、このような診断になりますと腰の骨に緊急性の異常が無ければ手術にはなりません。
あなたの症状はどんなものでしょうか??
いつから痛み・しびれはありますか??
どのような感覚ですか??
以前にも同じような症状を感じたことはありますか??
足のしびれでこれから病院を受診しようか悩んでいるあなたの助けになればと思っていますので、参考にして頂ければと思います。
しばらく様子をみるケース
しびれに気づいた際、2~3日以内に消えていったり、軽くなっていく場合は治っている傾向にあるため、自然治癒する可能性があります。
また、朝は不快感があるものの、いつもしびれるわけではなく、時間が経ったり、体を動かしたりしているとしびれが軽くなる場合も様子を見ても良いでしょう。
病院を受診したほうが良いケース
- 痛みが継続していたり、悪化している場合
しびれを自覚するようになって、1~2週間以上経っても症状がない軽くならない、温めたり冷やしたり処置しても変わらない、日に日にしびれが酷くなるなどの症状がある場合は神経の周辺の組織に異常がある場合があります。腰椎や筋肉である場合が多いですが中には、ストレスや内臓の病気など、腰や臀部以外にしびれの原因があある場合もあります。早めに医療機関へ行きましょう。
- 安静にしていても痛みが続く場合
安静にしていてもしびれる、寝ていてもしびれる、どんな体勢でもしびれるなどの場合は脊柱管狭窄症などの神経に継続的に刺激が加わっている場合がありますし、内臓からの危険信号の可能性もありますので、このような場合も我慢せず早めに医療機関へ行きましょう。
- 腰痛・しびれ以外の症状もある
下半身の痛みやしびれ、歩行障害、足の筋力低下、脱力感、排尿・排便障害などがある場合は、神経障害だけでなく他の病気も疑われます。また、発熱、悪寒、だるさ、吐き気、頭痛、腹痛、血尿などは風邪や内臓の病気の可能性もあります。
強い症状がある場合は、まずは「整形外科」を受診するといいでしょう。腰椎ヘルニアや、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)という病気も考えられます。レントゲン等に異常がない場合は、少なくとも骨性の痛み・しびれではないという事が分かるので有用だと思いますし、その他の病気に絞りやすくなりますね。
食事、排尿、生理などに関連して痛みが起きたり、強まったりする場合は、消化器系の臓器に障害がある、または月経困難症、子宮内膜症など、女性特有の病気の可能性があります。
腰痛のある箇所を押したり叩いたりすると強く痛む・しびれが増強する場合は、骨折や骨の腫瘍、細菌感染の可能性もありますので注意しましょうね。
足のしびれを引き起こしやすい腰の疾患
足のしびれが起こる腰痛は、若年では腰椎椎間板ヘルニアが多く、高齢者では腰部脊柱管狭窄が多くなる傾向にあります。
どちらも、背骨の腰の部分に起きる異常で坐骨神経が刺激されて、足などに痛み・しびれを引き起こします。
坐骨神経痛は、神経に触る痛みで、ひどい時は一歩も足を踏み出せないこともあります。だれもいないところで発症してしまうと、ぎっくり腰のようにその場で動けなくなることもしばしばです。
症状が現れた時点でまずは整形外科を受診し、あなたの足のしびれの原因の可能性をある程度絞る必要があります。
背骨は、骨とその間にあるクッションの役割を果たす椎間板が交互に積み重なって支えられています。
椎間板ヘルニア
年齢が若い場合に発症する坐骨神経痛として、最も多い原因が腰椎椎間板ヘルニアです。
背骨は椎体と呼ばれる骨が連なっていますが、椎体と椎体の間には、クッションの役目をする椎間板という軟骨が挟まっています。
椎間板の中はゼリー状の椎核がありますが、この椎核が押し出されると神経が圧迫され、痛みやしびれを感じるようになります。
中腰などの姿勢を長時間続けていたり、重たい物を急に持ち上げたりすると、腰椎椎間板ヘルニア発症のきっかけとなることがあります。
椎間板ヘルニアは、ヘルニアの状態にある椎間板が、脊椎の神経を圧迫するために痺れが起こります。痺れの範囲は神経が圧迫されている部分によって異なります。
脊髄の神経には、背骨を横断する脊髄中枢神経という太い神経と、脊髄中枢神経から枝分かれして、身体の各末梢に走っている抹消神経があります。
斜め方向にヘルニアが起こり、左右の末梢神経のどちらかを圧迫した場合には、その末梢神経が支配している方向の部分が痺れます。
痺れの範囲は、ヘルニアが接触する程度が低いと臀部や太ももに痺れが出、脊髄中枢神経を圧迫するように真後ろにヘルニアが起こると、左右両方の末梢神経が支配する部分に、同時に痺れが起こります。
腰部脊柱管狭窄症
高齢の坐骨神経痛は、主に腰部脊柱管狭窄症が原因となっています。
脊髄は脳幹から脊椎(背骨)の一番下、腰付近まで伸びている神経ですが、この脊髄神経が通っている場所を「脊柱管」と言います。
腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなる症状で、50代を過ぎる頃から加齢による骨の変形が原因となり、発症することが多いようです。
神経根(脊髄が枝分かれする根っこの部分)や馬尾(枝分かれした脊髄の末端部分)部分が圧迫されて、腰や足など下半身に痛みを感じるようになります。
腰椎分離・すべり症
分離症の原因は、先天性のものと後天性のものがあります。
先天性のものは生まれつきのもので、分離以外にも椎体や椎弓の形態異常を認めることが多く、高度なすべり症を生ずることがあり注意を要します。
腰椎の椎間板(ついかんばん)のついている前方部分は椎体(ついたい)、後方の椎間関節のついている部分は椎弓(ついきゅう)と呼ばれます。
椎体と椎弓の間には椎弓根(ついきゅうこん)があります。
椎弓の部分で骨の連続性が断たれてしまい、椎体と椎弓が離れてしまった状態を「腰椎分離症」といいます。
分離症のなかで、後方部分の支持性がないため椎体が前方にずれてくるものを「分離すべり症」と呼びます。
すべり症は脊椎(せきつい)同士がずれた状態を指しますが、椎間板の老化による不安定性が原因でずれたものを「変性すべり症」と呼びます。
近年では、後天性の多くは子どものころにスポーツなどで繰り返し負荷がかかったために、疲労骨折を起こしたものと考えられています。
しかし、スポーツは原因のひとつであり、体質的な要素もあります。
分離症・分離すべり症は第5腰椎によくみられます。
一方、変性すべり症は椎弓や椎間関節の形態異常に椎間板の変性が加わって起きるとされています。
変性すべり症は女性に多く、大部分が第4腰椎です。
分離すべり症は繰り返す腰痛、または慢性的な腰痛と下肢痛を来すことが多く、高度なすべり症以外では通常、排尿排便障害は認めません。
変性すべり症も腰痛・下肢痛を来しますが、脊柱管(せきちゅうかん)全体が狭くなるため馬尾(ばび)神経の圧迫症状が主症状になります。
すなわち、歩行によって下肢痛やしびれ感が出現し、休むと軽快する間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる症状や、会陰部(えいんぶ)のしびれ感や、排尿排便障害を来します。
梨状筋性坐骨神経痛
お尻にある梨状筋が硬くなる事や機能異常を起こす事で、症状が出てくる坐骨神経痛です。このタイプも多いようです。お尻の筋肉が硬くなっていたり、うまく使えずに動きが悪くなっていることが原因と考えられます。
仙腸関節傷害
仙腸関節は骨盤の仙骨と腸骨が繋がっている関節です。腰の背骨の下、尾骨より上のあたりです。ここに傷害が発生します。関節についている細かい腱や靭帯、筋肉の動きが悪くなることでも発生しますね。
根性坐骨神経痛
腰椎性坐骨神経痛
前屈をすると痛みが出るときは椎間板ヘルニアも疑います。
坐骨神経の付け根が圧迫されて、痛みが起こると言われているタイプの神経痛です。脊髄の近くで神経根を刺激されたことによる痛みが「根性坐骨神経痛です。
腰椎の関節やその周辺の軟部組織に異常が起こってしまい、神経が過剰に反応して起こると言われているのが「腰痛性坐骨神経痛」です。
坐骨神経痛を引き起こす原因として診断されることが多いようです。その中でも腰椎椎間板ヘルニアが多く、腰椎すべり症、腰椎分離症、脊柱管狭窄症も多いようです。
また内臓疾患による「脊髄腫瘍」や「骨盤内腫瘍」ができて神経を圧迫している可能性もあります。その場合はもちろん早急な対応が必要となります。
その他
妊娠や感染症、さらにはストレスなどによる精神的要因も坐骨神経痛につながる場合もあります。
痛みや発生の状況は人それぞれです。ですので、その人の状況に応じた治療やケアを行わなければなりません。
そして、約8割の方は、病院で検査をしてもはっきり分からないそうなのです。これはなぜかというと、ほとんどの方がその周辺に原因がないからですね。と、言いますと、腰に原因があるとは限らず、全身の状態不良が引き起こしている可能性が多いからです。神経や血管、筋肉の症状などが重なって出てきていると思われます。
人の体はなかなか単純ではないですね。
まとめ
姿勢を正す
まずは姿勢を正しましょう。足を組む姿勢は体重が片寄り、体が歪んだり腰に負担がかかるので厳禁です。椅子に座るときは、膝が90度の角度で両足の裏がぴったりと床に着く高さが良いとされています。猫背にならないように背筋を伸ばし、背もたれは軽く触れる程度に座ります。肘掛のある椅子は、肘を掛けることで体重が分散され、腰への負担も軽減されます。
冷やさない
腰や足の冷えは血流を悪くさせ、痛み・しびれの症状を悪化させる原因となります。特に夏の冷房が効きすぎた部屋は要注意です。冷えないように靴下を履く、膝掛けを使うなどの冷房対策をしましょう。
日常的にストレッチを取り入れる
痛み・しびれの予防にはストレッチも有効的です。
腰が痛み体を動かさなくなると、関節可動域が狭くなったり、筋肉がこわばったりしてしまいます。適度なストレッチ運動で、関節や筋肉が固まることを防ぎ、血流を良くしましょう。
日常生活の改善や工夫でも症状を改善できる可能性はあります。
あなたがこれからの人生で腰に不安なく生活ができて痛みやしびれのせいで我慢していた事も諦めなくても良くなりますよ。
当院ならあなたの悩み・不安・不満の解消のお手伝いができると思います。
悩んでいても足のしびれはなくなりません。いつでもご相談下さいね。
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