回転性めまいの原因と症状

「突然目の前がグルグル回るような感覚になる」

「立ち仕事の最中によくなるめまいは治る?」

家事や立ち仕事をしている際中によく発生すると言われる回転性のめまいですが、このめまいは女性に多くみられるタイプです。

なんの前触れもなく急に目の前が回る感覚になり、しばらくすると症状が鎮静化するめまいで、明確な原因は今でもはっきりと解明されていません。しかし、自分で予防対策をしたり、改善を進める事は可能性が高いと思います。

数回続くと、次はいつ出てくるのか不安になりますよね?

そのような症状がある場合にはやはり日頃から生活習慣の見直しや、姿勢の改善も必要になります。

大変な感じに聞こえると思いますが、逆を言えば、少しずつでも何かを変えることができれば回転性めまいも改善できるということです。

ここでは、回転性めまいの原因から日常生活の改善方法まで紹介していきたいたいと思います。

あなたのめまい改善のお役に立てると思いますので参考にしてみて下さいね。

回転性めまいとは

回転性のめまいを起こす可能性のある病気は、

「メニエール病」

「前庭神経炎」

「良性発作性頭位めまい」

「突発性難聴」

などです。

回転性のめまいを起こす人は、過度のストレスを発散できずに溜め込んでしまっている人や、規則正しい生活げできていない人に多く、免疫力や抵抗力が低下しているため、自律神経の乱れが大きく作用していると考えられています。

回転性めの主な原因は三半規管の乱れ

平衡感覚をつかさどっているのは、内耳にある「三半規管」です。三半規管の内部はリンパ液で満たされていて、体が傾くとリンパ液の流れが変わります。上下、左右、どちらを向いているのかを察知して脳に伝える役割をしています。

「三半規管」には耳石器があり、この上に炭酸カルシウムの耳石がたくさん乗っています。体に動きや遠心力がかかると、耳石が動いて体の傾きや、動く速度をキャッチしています。

回転性めまいの症状

回転性めまいの症状とは、文字通り目の前のもの、あるいは自分自身がぐるぐると回っている感覚になる症状のことで、ある行動を起こした後になる場合と、安静にしていて起きる場合があります。

ある行動とは、例えば回転バットが判りやすい例で、バットに頭を付けてぐるぐる回り、その後もしばらく周囲が回っているような感覚にな状態のことです。

また、安静にしていて起きる場合は、座っていても横になっていても起きてしまいます。
症状がひどい場合には吐き気をもよおしたり、歩くことさえ困難な場合があるので、できるだけそのまま寝ておくことが大切です。

回転性めまいの原因

回転性めまいの直接的な原因は、前庭神経や三半規管の異常と言われており、これらの異常によって間違った情報が脳幹から中枢に送られるため、自分ではどうすることもできなくなるのです。

先ほどのように、自分でぐるぐる回ったあとの回転性めまいは全く問題ありませんが、何もしない状態で回転性めまいを起こした場合には、隠れた病気を疑う必要があります。

回転性めまいを起こす病気

回転性めまいを起こす病気はいくつかあり、まずは良性発作性頭位めまい、前庭神経炎、突発性難聴、メニエール病などで、これらを末梢性めまいと言います。

これに対して中枢性めまいと呼ばれるものがあり、橋上部外側症候群、橋下部外側症候群、延髄外側症候群などがあります。

メニエール病

メニエール病は、耳が原因の回転性のめまいを起こします。三半規管、蝸牛、耳石器が内耳にあり、内耳の中のリンパ液によって、内耳全体がむくみ(リンパ水腫)を生じることで、不調を起こしているのが、メニエール病です。

三半規管と耳石器は平衡感覚、蝸牛は聴覚をつかさどっているため、メニエール病は、回転性のめまいと、難聴を併発します。

突然、大変激しい回転性のめまいが起こります。めまいは、数十分から半日以上続きます。激しい吐き気や、嘔吐を伴います。また、めまいと同時か前後して、耳の閉塞感や難聴が起こります。反復性があり、何度も発作が起こります。

メニエール病は、発症後、早い時期に治療しないと治りが悪くなります。なるべく早く病院へ行きましょう。


自分で生活習慣を見直す事が大切です。メニエール病を抑えるには、睡眠時間と質が大事です。心を静かに保ち、ゆったりとした気持ちで過ごすことが、一番の治療になります。

前庭神経炎

内耳から脳へと信号を送る前庭神経ですが、この神経が炎症を起こすことで、回転性のめまいが起こります。この時、内耳自体には、問題がないため、難聴は伴いません。

炎症が起こる原因は明確ではありませんが、風邪を引いた人が高い確率でなるために、免疫力、抵抗力の低下からのウィルス感染が一番考えられる原因です。

激しい突発性の回転性めまいが起き、数時間から数日間続きます。反復性はなく、激しいめまいは繰り返しません。めまいに伴い、激しい吐き気や嘔吐が起こります。めまい回復後も、しばらくの間、ふらつきなどが残る可能性があります。

安静第一です。

良性発作性頭位めまい

このめまいは、耳石器の上に乗っているはずの耳石が、剥がれ落ちたりしてしまいリンパ液に流されて半規管の中を浮遊することで、影響が出て、めまいを起こしていると言われています。

寝がえりや、ベッドから起き上がった時や、後ろを振り向いた時など、頭を動かした時に、激しい回転性めまいを起こします。難聴は伴いません。吐き気や嘔吐を伴います。

頭位変換療法で耳石の結晶を元に戻すことができます。

突発性難聴

原因不明で、まさに突然起こります。

ある時、突然、耳の閉塞感や、難聴が起こります。耳鳴りを伴う事が多く、反復性の無いめまいが起きます。聞こえにくさは人それぞれで、軽度でも異変を感じたらすぐに耳鼻科を受診しましょう。発症から1週間以内の、治療が有効です。

原因で考えられること

自分や周囲(天井や壁など)がグルグル回って見えるめまいを回転性めまいといいます。回転性めまいの原因は、ストレスや睡眠不足からの自律神経の乱れから発生していることが多いようです。

自律神経が弱っているために、免疫力、抵抗力が低下してしまっている。または交感神経が休まらずに筋肉の強張り、血行不良が原因であると言われています。

回転性めまいは自律神経失調症の人に多く、現代ストレス社会との関係もかなりあるようです。

まずは、安静、睡眠で、精神的な安定を取り戻しましょう。その後は、規則的な生活に気をつけ、睡眠不足に陥らないようにしましょう。

回転性めまいの症状

自分の周囲や景色がグルグル回るように感じるめまいです。吐き気を伴ったり、実際に嘔吐してしまうこともあります。

回転性めまいを起こすと、目が水平方向に動く眼振が起きます。この眼振という現象は、回転性めまいに対処しようとしている状態です。三半規管に異常があると回転性めまいが起こりますが、体が回転していないにも関わらず眼振を起こして静止状態を保とうとすると、回転性めまいに対する過度な反応が原因になり、三半規管から嘔吐中枢に直接作用して吐き気が起こります。

内耳にある「前庭」は水平方向の加速度を検知していますが、加速と減速を繰り返すような車内で起こりやすく、過度な刺激や長時間の刺激が原因になり、前庭自律神経反射によって嘔吐・吐き気が起こります。

三半規管や前庭は耳と目からの情報を得ると、脳幹・小脳で処理されて姿勢制御を行います。しかし、目と耳からの情報が矛盾しているため、眼振が起きたり嘔吐中枢に直接作用したり自律神経に作用した結果、吐き気などの症状が出るわけです。

吐き気を伴う場合は、脳の病気ではないかと心配になります。しかし、遊園地の遊具で回転したときに気持ち悪くなるのは、一過性の自然反射ですから、過度に心配することはありません。

耳鳴や難聴を伴うこともある

回転性めまいには、「耳鳴りや難聴が伴わないタイプ」と「耳鳴りや難聴が伴うタイプ」があります。それぞれに原因となる病気が違いますので、後述します。

命に危険が及ぶことは少ない

回転性めまいは、激しくグルグル回るのでショックを受けるかもしれません。しかし、耳に原因があって起こっているめまいは、命に関わるようなものではありません。落ち着いて対処しましょう。

めまい対策

めまいを生活習慣から予防するように心がけましょう。

規則正しい生活

夜更かしや暴飲暴食は自律神経の乱れを引き起こします。

さらにバランスのとれた食事1日3回摂取することも大切です。

タバコ、アルコールもめまいの予防、再発防止には控える事が大切です。

ストレス解消

ストレスは身体的なものと精神的なものがありますが、少しでもストレスを感じたならすぐに発散しましょう。

とにかくストレスを体に蓄積させないことが大切です。

適度な運動

適度な運動は血流の改善や姿勢の自己矯正、ストレス発散にもなります。

30分でいいので、リラックスしてお散歩する事をオススメします。

食事や睡眠など、規則正しい生活を送ることが大切です。ストレス発散のために、遊びなどを積極的に行うケースもありますが、何事もやりすぎは注意です。ストレスで自律神経が乱れるのは、カラダやココロが「今は緊急事態だ!」とスクランブルを起こし、必要が無い時でもそれが続くから。

せっかくの楽しい遊びも、過ぎてしまえばストレス要因になります。それに反して規則正しい生活は、そんなカラダとココロの過剰反応を鎮静化させることになります。

バランスの取れた食事や、十分な睡眠、適度運動を通じたストレスの解消と、それに伴う自律神経のバランス回復は、めまいはもちろん、身体の様々な症状を和らげることに役立ちます。身体の健康が取り戻されれば、めまいの症状にもよい影響があることは、間違いないでしょう。

まとめ

回転性めまいは、横になっても続くものが多いため、辛い症状です。そしてめまいは吐き気を引き起こすことが多いので、吐き気や嘔吐も辛いですね。

めまいが起きたら、とにかくまずは安静です。楽になってもしばらくは横になっていましょう。

動けるようになったら、油断せずに病院にいきましょうね。それから今後のことを相談しましょう。

当院でも回転性めまいの対処は行っています。なかなか改善せずにお困りの場合はいつでもご相談下さい。

あなたのお手伝いができるはずです。

\この記事は私が書きました/

氏永 真司

氏永 真司

大阪市福島区MITO整体院
院長 氏永 真司(うじなが しんじ)

・柔道整復師
・鍼灸師
・整形外科付属の整骨院2店舗で院長として勤務

整形外科付属の整骨院で勤務している時に、痛みが出ている部分だけの施術には限界があることに気づきました。筋肉や骨盤、背骨の調整だけでなく内臓、静脈、リンパ、経絡などを含めて全身のバランスを調整することにより痛みが自分で改善できるようになります。

もし、あなたがマッサージや骨盤矯正を受けても痛みが改善しないのであれば、ぜひ当院にご相談ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

MITO整体院

06-4256-7781

電話をかける
メールでのご予約はコチラ
受付時間
10:00~14:00/16:00~20:00(土曜午後は18:00まで)
定休日
日曜、祝日

〒553-0003大阪府大阪市福島区福島6丁目3-9竹内ビル3階

梅田駅 6-2番出口 徒歩6分