「耳鳴りの原因が分からずに困っている。」
「MRIなどの検査もしたが異常はないし、耳鳴りも治らない。」
このようなお悩みでお困りではないですか?
耳鳴りの原因は、現代の医療でも検査で明確にすることが難しい病気の一つです。検査や画像診断でもはっきり分からない事の方が多いんですね。そしてそのような場合でも見つからないだけで何か必ず原因はあります。
ここでは病気だけではなく様々な耳鳴りの原因ついてご紹介していきますね。
あなたの耳鳴りの原因に当てはまるものがあれば改善していく為のお手伝いになると思いますので、参考にしてみて下さいね。
耳鳴りの原因になるもの
- 病気の影響による耳鳴り
- 骨格系の歪みによる耳鳴り
- 心理的ストレスが影響して発生する耳鳴り
- 加齢変性による耳鳴り
- 大きな騒音などの障害による耳鳴り
- 顎関節症よる耳鳴り
大きく分けるとこれら6つの原因があり、そして長期間にわたって症状のある方が多くおられます。
ここからこの6つの原因について説明していきたいと思います。
病気の影響
中耳炎
中耳炎には種類がいくつかありますが、1番多いものは急性中耳炎です。
子どもがかかることが多いですが、花粉症や鼻炎などで鼻をすすってしまう回数が多い事や、プールや入浴中などで耳の中に水が入ること、又、鼻やのどの風邪の細菌による原因などでは、大人でもなることがあります。
症状としては、耳鳴り以外に耳の内部の痛み、耳の聞こえの悪さ、それに伴う頭痛やめまいなどもでてきます。
放置しておくと中耳炎が慢性化してひどくなり、難聴などの後遺症を引き起こすこともあるので大変危険なのです。
外耳炎
外耳炎の症状は耳鳴り、その他に激しい耳の痛みとかゆみが挙げられます。症状が悪化してしまうと強い臭いを伴う黄色、または白色の耳垂れが出るようになります。
外耳道は、耳の穴から鼓膜までのことを指します。耳かきなどで外耳道の皮膚を傷つけてしまい、そこからカビや細菌が感染して炎症を起こすと外耳炎を起こし、それが原因で耳鳴りを起こしている場合があります。また、汚水や整髪剤などが外耳に入って付着してしまい清潔を保てなくなっても外耳炎になりやすいと言われています。
内耳炎
内耳というのは鼓膜の内側のことで体のバランスを取るために不可欠な三半規管と音の感覚器官である蝸牛があります。炎症または感染が起こってしまうのが内耳炎です。
内耳炎になってしまうと炎症の影響を受けて上記の内耳の機能が急激に低下するため、バランスが崩れてしまいめまいや耳鳴りなどの症状が起こります。
耳の痛みや耳鳴りに加えてめまいや難聴などの症状が起こったら内耳炎である可能性が高いので要注意です。
鼓膜炎
症状は、耳の奥のかゆみ、耳鳴り、軽い難聴などです。
また、鼓膜に水疱ができ、出血をともなう耳漏(耳だれ)が出ることもあります。
耳管開放(狭窄)症
「ゴーン」「ブーン」という低音の耳鳴りが特徴です。耳の中にある気圧を調整する弁の開閉が、のどや鼻の炎症によってうまくいかなくなります。それによって音をうまく伝えられなくなるものです。
耳管開放症では、「スー・ハァー」の呼吸音や「ペコペコ」という鼓膜の振動する音が聞こえます。外からの気圧を調整する弁が開いたままで鼓膜が過剰に振動する。無理なダイエットによって耳周辺の脂肪が減ったために起こることもある耳鳴りです。
骨格系の歪み
頭蓋骨の1つである側頭骨に隣接した場所に「三半規管」があります。
側頭骨がゆがむと、近くにある三半規管も位置がずれるなどの刺激が加わり異常をきたしてしまいます。この刺激により、三半規管内のリンパ液が増えて内圧が高くなることで、めまいや耳鳴りが起こるのです。
また、頭蓋骨のゆがみは、顎関節のゆがみでも起こります。
ストレスや緊張による「食いしばり」や「歯ぎしり」が顎の骨をゆがませるのです。
心理的ストレス
簡単に言ってしまえば、「聞きたくないことを聞こえなくするために耳鳴りを起こす」ということです。
耳は自分の意識の焦点に合わせて、必要な情報を取り入れる能力が生れつき備わっています。
大勢の人がいる騒がしい環境の中でも、目の前の人との会話は無難におこなえるのはこの能力のおかげです。
これはカクテルパーティー効果と言って、雑音と人の声、そして必要と判断するものの音を脳機能によって自動的に分別できる能力が、備わっているので可能となるのです。人間って凄いですよね~。
そして耳は聞き取ることよりも、時にはシャットダウンして、余り情報を取り入れまいとする「自己防衛」としての機能を働かせる場合もあります。
このような状態は学校や職場での人間関係、疲労などがピークに達したときに起こり、これが先述のように耳鳴りとして出てきます。
加齢変性による耳鳴り
ほとんどの中高年の方が、一度は「キーン」という高音の耳鳴りや、「ザーッ」という耳鳴りを経験するよと言われています。
加齢変性が原因の耳鳴りは、耳の奥の蝸牛にある有毛細胞の働きが年齢とともに衰えたり、老化によって変形をきたしてしまうことで生じるようになります。耳鳴りだけのこともありますが、場合によっては、難聴を伴うこともあるようです。
難聴を伴うケースは「老人性難聴」と呼ばれていますが、高齢者にだけ起こるものではありません。40代・50代の方でも発症することもありますし、慢性の中耳炎にかかっている人も起こ場合もあります。
「老人性難聴」は早期ではほとんど自覚がなく、耳鳴りだけを感じるというケースがあります。人の声がこもったように小さく聞こえたり、音楽や雑音の中では相手の声が聞き取りにくくなったり、女性の声が聞き取りにくくなったりという症状が現れます。
大きな騒音などの障害による耳鳴り
大きな音を聞いた後、「キーン」という耳鳴りや聞こえ難さを感じることを『音響外傷』と言います。
これは、大きな音によって内耳の蝸牛という器官にある有毛細胞が一時的にダメージを受けたもので、自然に治ることが多いです。
しかし、長期間繰り返して騒音を聞くことで大きな音に慣れてしまい、難聴の症状が慢性化すると、治療を行ったところで聴力が回復しない、というケースも多くなってきます。
ひどい場合でも早期の投薬治療や安静な生活によって回復することが可能です。治療方法は、突発性難聴などと同様に、ステロイド剤の投与や、高圧酸素療法などが行われるようです。
難聴は自覚することが難しく、気が付いた時には手遅れ…なんてことにもなりかねません。特に、難聴が高音域から中音へと進行している場合は、回復の見込みが極めて少なくなってしまいますのでご注意下さい。
顎関節症よる耳鳴り
顎関節症とは、その名の通り顎の関節に異常をきたしてしまう症状のことです。主に「口を開けにくい」「または逆に口を閉じることができない」「口をあけると痛みを感じる」「固い物を食べると痛い」「顎を動かすと関節のカクカク音がする」というものです。ただしこの症状は顎や口周りだけでなく、目の疲労感、耳鳴り、呼吸困難といったものにまで及ぶとされてます。顎関節症になる原因も様々あり、外傷によるもの、歯ぎしりや歯を食いしばる習慣がある、柔らかい食べ物しか食べないことによって顎の筋肉が衰え、さらには物を噛む時の癖によって起こるともされています。日本では若い女性にこの顎関節症になる人が多いという傾向があります。
この顎関節症がどうして耳鳴りにつながるのかというと、顎の関節の歪みが耳の中である内耳器官にまで及びその働きが損なわれてしまうことなどが考えられています。いずれにしても、顎の関節と内耳は非常に近い場所にありますし、耳は耳垢がつまっても耳鳴りをおこすほどデリケートな器官ですから、影響を受けやすいのだと考えられます。
このため顎関節症を患っている場合は、それが耳鳴りの原因なり得ます。このため耳鳴りをなくすには、顎関節症の治療が必要な場合もあります。このような症状が思い当たる場合は顎関節症の治療を優先するといいと思います。また原因不明の耳鳴りに悩まされている場合で顎関節症の症状に思い当たることがあれば、口腔外科や歯科を受診してみることも考えましょう。
まとめ
ここまで読んで頂いたという事はあなたも耳鳴りで長く苦しんでいるのではないでしょうか?
耳の病気だけが原因ではなく、全身の歪み・ストレス・口腔の障害・加齢・騒音など様々な原が考えられますし、もしかするとここに挙げた原因についても引き金に過ぎないかもしれません。
どういう事かというともっと深くに原因があり、上記したような生活の一部によって表面化してきた症状が耳鳴りになっている可能性もあるのです。なので耳鳴り以外にもあなたの体で不調を感じている事があれば、同時にその症状との関係性も医師や専門家に相談してみると、とても良いと思います。もしくはご自分では気づかない場所に原因ああるかもしれませんので、そお根本的な原因も踏まえて治療を進める事をお勧めします。
そして、耳鳴りといっても高い音が鳴っている場合と低い音が鳴っている場合もあります。どちらの音を感じやすいかでも原因は特定しやすくなる事もありますので、相談する前には、あなたの耳鳴りがどのような音で聞こえているのか、冷静に感じてみて下さい。相手には伝わらない音の場合がほとんどですので、表現できるようにしておきましょうね。
なかなか治らない耳鳴りでお困りの方はいつでもお気軽にご相談くださいね。
当院ならあなたの耳鳴りの原因を根本的に解決できるかもしれません。
長く耳鳴りが改善しない場合は精神的にも辛いことも増えてきますので我慢せずにお手伝いさせてくださいね。
少しでもあなたのお役に立てると幸いです。
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