患者様の情報
2週間前から、左首が重たく感じるようになり、首を左右に傾けた時に痛みが出るようになりました。それから、徐々に左肘から手指にかけてしびれが出るようになり、左首らか左手に1本の硬い板が入っているような感じがしている状態でした。
趣味のクラリネットをするにも支障をきたしており、今後もクラリネットはやっていきたいとのことで、どうにか改善したいという思いで来院されました。
既往歴としては、小学生の時に左腎臓の手術をしており、1年前には尿管結石の手術をしています。元々腎臓系が弱いので、今も定期的に検査通院しているとのことでした。
治療経過
姿勢はそれほど悪くはなかったのですが、体が全体的に前に傾いている状態で、バランスが悪かったです。
腎臓周囲の腹部は硬く、背中の腎臓の反射点に著明な圧痛がありました。
腎臓が機能低下を起こすと腰の大きな筋肉である大腰筋が硬くなりますので、それに伴って背骨も硬くなります。
施術は、腎臓をポンピングしながら循環を促し、大腰筋に対しても股関節からもしくはダイレクトにアプローチをしていきました。背骨に対しても、肋骨と関節している部分を緩めていくように調整していきました。
通院3回目には左手のしびれは取れており、首から手に1本の硬い板が入っているような感覚もなくなっていました。
その後は、調子の良い時と悪い時の波はあるものの、徐々に改善していきました。
7回目には首の痛みや手にかけての症状はほとんど改善されました。
10数回目に来院された時に、腎臓の定期検査の結果が良くなっていたので、3ヵ月に1回の検査が半年に1回になったと喜ばれていました。
現在も3、4週間に1回の頻度で整体に来ていただいており、調子が悪くなってもちゃんと回復できる良い状態をキープできています。