患者様の情報
高校に入学してから通学の電車で度々腹痛に襲われるようになりました。中学生の時も朝に腹痛になることはたまにあったと言います。
途中で降りてトイレに行きまた電車に乗るということを毎日行い、学校にも遅刻することが何度かありました。
高校生になって慣れない友達と、部活の先輩が厳しかったのがストレスになっていると本人は言われてました。
市販薬を飲むと電車はなんとか行けてましたが、日が経つにつれて朝家を出る前に腹痛が出るようになりました。次第に学校に行くのが嫌になってしまい、休みがちになってしまいました。
病院を受診したら、過敏性腸症候群と言われ、ストレスが原因だと言われました。整腸剤を処方されましたが効果がなかったようでした。
当院に来られる前は1ヶ月学校を休んでいたそうです。このままずっと学校に行けなくなるのは嫌だったのでいろいろ調べていたそうです。
なんとか改善して学校に行きたいとういう本人さんや親御さんの希望もあり来院されました。
治療経過
猫背が後方重心姿勢になっており、胸腔と腹腔の内圧のバランスが崩れていました。肋骨が硬くなり、それに伴って横隔膜が下がった状態で硬くなっていました。
横隔膜が硬くなるとその下の腸の循環不全に影響してきます。腸と腰椎は影響しあいますので、腰椎にも硬さが出ていました。
まずは1週間に2回のペースで通院してもらい、重心の軸を整えていきながら、腰椎の調整を行っていきました。
7回目前後で、腹痛が毎日ではなくなり、頻度が減ってきました。一度登校してもらい報告を受けると、電車でも腹痛が出なかったと言われていました。
それから行けそうなときには学校に行ってもらえるようになりました。整体の方は1週間に1回のペースで継続していきました。
3ヵ月ころには、朝の腹痛や電車での腹痛はたまに出ましたが、本人さんの不安が以前より解消されており、体の変化を実感されていました。学校へも普通に行けるようになってました。
4ヵ月目からは2週間に1回で継続していきました。
半年たった頃には、もう腹痛はほとんど出なくなってました。学校にも行けており友達も増えて部活でもレギュラー争いをできるまでになっていて喜ばれていました。
その後は月1回のメンテナンスで通ってもらっていますが、調子は良く、親御さんにも来てよかったと喜ばれております。